DJ 犬タローの犬小屋ナイト「住むとこあらへんで!」

バルデリ的なネオバレアリック DJ MIX http://www.megaupload.com/?d=JE5U08U8

Ricardo Villalobos"Fizheuer Zieheuer" と佐村河内守

2008年09月16日 | 聴かなきゃアウト!
Ricardo Villalobos"Fizheuer Zieheuer"を最近聴きなおしてやっぱこの人ダイブ先に行っちゃってる人なんだなと思いました。
原爆2世で耳が聞こえない佐村河内守さんの話がやっててこの人の音の作り方に似てるのかな~と少し思った。

Ricardo Villalobos (aka Villalobos) は、チリ (Chile) 生まれだがドイツ (Deutschland (Germany)) 育ち、 Playhouse や Perlon、 Cocoon Recordings といったフランクフルト (Frankfurt am Main, Hessen, DE) のレーベル (ただし、Perlon は現在はベルリン (Berlin, DE) へ移転) を拠点に活動する house/techno DJ だ。

Fizheuer Zieheuer は 2曲入りCDシングルだが (12″シングルもリリースされている)、どちらも35分強のトラックで実質フルアルバムと言ってもいいだろう。 Playhouse レーベルの色であるソフトなテクスチャ感のある音をミニマルに反復させる micro house な音に近い音として楽しめるが、そこからのズレ具合も面白い作品だ。

タイトル曲の "Fizheuer Zieheuer" では、バルカン (Balkan) 風の brass band の演奏をサンプリングしている。それも、例えば Electric Gypsylandでの remix のように、techno/house/breakbeats のビートの上に brass の演奏を乗せたものではない。 tuba が奏でる軟らかい和音と hand drum (おそらく darbuka) の硬質な音による短いフレーズを反復させて、それでビートを作り出しているのだ。 brass のミニマルな反復の合間に、時折、リードの trumpet のアルベジオ的なソロとそれに合わせての tuba の和音が、反復感を損ねない程度にさりげなく差し込まれる。 brass の柔らかい音のテクスチャが micro house 的な感覚を生み出している。

もちろん、ビートは brass や darbuka のサンプリングだけで組み立てられているわけではない。他の音も硬質な響きを多用し、micro house というより、 Maurizio (Moritz von Ozwald) が Basic Channel ~ M-Series でリリースしていた minimal techno や Richie Hawtin, DE9: Closer To The Edit (NovaMute, NOMU90CD, 2001, CD) (レビュー) に近い。そして、そういった音と brass の軟らかい音が絡み合いながらビートを織りなしていくところが、"Fizheuer Zieheuer" の魅力だ。 "Fizbeat" は brass や darbuka の音を抜いて M-Series のようなトラックになっているが、それも十分にかっこいい。曲の始まりや終わりを忘れさせるような35分強という長さも、このような minimal な音作りに合っている。


佐村河内守
http://www.members.aol.com/samuragoch/
広島生まれの全聾(ぜんろう)の作曲家・佐村(さむら)河内(ごうち)守(まもる)さん(44)が、障害者支援団体の招きでこのほど京都を訪ね、心身に障害を抱えた人たちと音楽の交流を楽しんだ。

「苦しんだ者だけが生み出せる」
 ■35歳で両耳の聴力を失う■

 佐村河内さんは35歳で両耳の聴力を失い、身についた絶対音感で作曲を続けている。ゲームソフト「鬼武者」のテーマ曲などで知られる。佐村河内さんの著書『交響曲第一番』(講談社)に、「京都障害児者の生活と権利を守る連絡会」事務局長の池添素(いけぞえもと)さん(57)らが感動。メールでやりとりを続け、京都での交流会が実現した。

 ■ピアノに手を置いて音程知る■

 約50人が待ちかまえる会場に現れた佐村河内さんは「音楽にうまい、下手はなく、心のこもった音楽が本当の音楽。音楽の小さな光をみなさんと交換したい」と呼びかけ、ピアノの左側面に両手を当てた。「指の動きを見ていれば、心の耳にきちんと響く。ピアノに手を置けば、振動で音程が分かります」

 「世界に一つだけの花」を独奏した木村真理子さん(22)はダウン症だ。一つひとつの音をゆっくり、ていねいに弾いた。高平有香さん(23)もダウン症。「翼をください」を弾いた。佐村河内さんは「素晴らしい演奏」「良い曲だね。和音がきれいだった」などと声をかけ、2人を感激させた。
 
 ■強烈な耳鳴りを抱えて生きる■

 この後、佐村河内さんは強烈な耳鳴りが続く頭鳴症(ずめいしょう)を抱えて生きる毎日を語った。耳鳴りの発作は全身のけいれん、硬直まで引き起こすので、発作を誘発する光を避けているという。サングラスもそのため。「ずっと闇の中にいるんですよ」

 自殺を図ったこともある。

 「真夜中に妻を起こし、こう言ったことがあります。『逝かせてくれ』と。『とんでもない』と怒鳴られました」

 こうしたことを話すのは、自分を取り戻すための知恵という。「人生の基本が苦しみだと忘れなければ、いつも冷静な自分に戻れます」

 ■苦しんだ者だけが生み出せるもの■

 かつて出会った目の不自由な少女が、病に苦しむ自分に「小さな光」を与えてくれたという。親の虐待で浴槽に沈められて無酸素脳障害となったこの少女は、佐村河内さんになつき、発作が収まるように祈り続けた。生きている実感を思い出させてくれた。苦しむ人々の支えになる音楽は、苦しみ、闘った者の手からしか生まれないと確信した。「障害のある子どもたちは私の救いであり、小さな光なのだと感じます。闇は深いほど、小さな光がよく見えます」

 佐村河内さんは「魔法のような時空をいただけて幸せです」と感動を語った。池添さんらは、今度は被爆2世である佐村河内さんの曲「二管編成の音楽《ヒロシマ》」の演奏会を開こうと準備を進めている。



最近のお買い物
Subharmonic Atoms Namlook
http://www.cisco-records.co.jp/html/item/005/028/item539940.html
これは、HolednもDJが使っててこの曲カッコイイな~と思っていたときに、たまたま試聴したらまぁ同じじゃないですか~という展開で購入。
音的には、蛍を捕まえようとして頑張っているけどまぁ逃げてったり、追ってきたりと、たまに光る浮遊物のゆらゆらした状態を表現してるけど、全然踊れます。
タメがながいので前半のちょっとダレタときなどに投入したいですね。


Indian Wallpaper EP Emmanuel
http://www.cisco-records.co.jp/html/item/005/109/item620404.html
最近個人的にまた、テッキーなものに熱を帯び始めていて、その感じでついつい購入してしまったもの。どこかテッキーでありながらも、ディープハウスとも混ぜられるようなそんなものを探していたので、これは結構いろんなものと相性が良さそう。中近東な旋律のフルート系の笛の音がいっちゃってます。


Love Is On The Rocks / Flowers In The Rain Serge Santiago
http://www.cisco-records.co.jp/html/item/005/084/item595503.html
とりあえず聴いてみるべし!と書いたけどSerge Santiago仕事の作品は実際に針落としていいスピーカーで聞いて始めてわかるので、インターネットの試聴じゃこの良さは伝わりづらいなーと感じた一枚。とくにLove Is On The Rocksのリエディットはかなりすごい。現代風ディスコなんだけど、音のナリは昔のままというかどこか懐かしさを感じるんだよね。Serge Santiagoは神ダー!!!

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9 コメント

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感動した!!!!!! (Freelance)
2008-10-04 11:44:27
佐村河内氏に感動!!!!
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佐村河内守さん (祐樹)
2008-11-23 20:43:11
ニュース23や新聞、雑誌等々で佐村河内守さんを知り、最後は著書『交響曲第一番』も読みました。


今年は、佐村河内さんからたくさんの勇気と知恵を授かり、ここ10年で最も影響を与えていただきました。
多くのメディアに感謝しています。
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踏ん張り続けてほしい (Aalia)
2008-12-04 13:00:26
佐村河内守さんにたくさんの勇気を戴きました。
私だけではないと思います。
ベートーヴェン、スメタナ以降初めて登場した全聾のクラシック作曲家が、現在の日本人である貴方唯一人なのですから、障害や発作は辛いでしょうが、どうか踏ん張り続けて、現代のベートーヴェン佐村河内守として日本から世界へ、その素晴らしい音楽と勇気や感動を与え続けて下さい!
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佐村河内《交響曲第一番》 (なみ)
2009-01-12 19:58:56
佐村河内守さんの交響曲第一番を読みめちゃめちゃ感動してG8コンサートまで出掛けていきました。
観客はテノールの人もモーツァルトもそっちのけで佐村河内守さんの交響曲第一番に大熱狂していました。
私は最前列で聴いたのですが、印象的だったのが、演奏終了後、広島交響楽団の方々に涙が見れたことでした。
佐村河内守さんの日々の苦しみを思うともろ手を上げて喜ぶ気にはなれないのですが、とにかく交響曲第一番は素晴らしい曲でした。

佐村河内守さん勇気をありがとうございます。
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佐村河内さんの特番があります! (情報です)
2009-08-02 17:06:29
久しぶりにテレビで佐村河内さんのことをやるようです。
テレビ新広島が1年以上密着して製作したらしいです。

『いま、ヒロシマが聴こえる…~全聾作曲家・佐村河内守が紡ぐ闇からの音~』

テレビ新広島  2009/8/6(木) 15:00 - 15:55 (再)25:15 - 16:10
東海テレビ   2009/8/6(木) 26:45 - 27:45
フジテレビ    2009/8/8(土) 27:30 - 28:25

原爆投下から64年。広島市出身の被爆2世の作曲家・佐村河内守さんが
平和を訴え、継承しようとする姿を追います。
広島で生まれ育った佐村河内守さんは、35歳の時に一切の聴覚を失った
全聾の作曲家です。今でも重度の神経症や発作、耳鳴りに襲われる中、
作曲活動を続けています。被爆2世である佐村河内さんは「原爆は絶対悪」と
訴えヒロシマの被爆者鎮魂のための曲を作曲。
「交響曲第一番」は昨年9月広島で開催されたG8 議長サミット記念コンサート
で演奏されました。続いて、歌詞のない合唱曲「REQUIEM“HIROSHIMA"」を
作曲。広島の若者たちに歌詞のない合唱曲を母音「ア」の音だけで歌って
欲しいと願い動き始めます。
自分の心の言葉でヒロシマと向き合って欲しいとの思いを込めて。
そのために若者たちに“闇を背負え"と伝え続けます。
“闇を背負う"とはあの酷い原爆を自分の事として心に刻むことだといいます。
合唱に向けてのそれぞれの「原爆を知る学習」が始まります。
今年5月31日。「REQUIEM“HIROSHIMA"」初演を迎えた平和公園横の
親水テラスに1人の少年の遺影を手にした佐村河内さんの姿がありました。
弱者である自分を支えてくれる障害を持つ子供たちが、闇の中の小さな光と
なり、それがヒロシマと向き合う原動力となっていると佐村河内さんは
話します。
15歳で他界した野球少年との交流。当日は総勢約126人の「ア」だけの合唱が
原爆ドームに響き渡りました。
# 出演 佐村河内守さん  【ナレーター】 麻生久美子
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いま、ヒロシマが聴こえる (ホノ)
2009-08-25 18:10:25
見ました。

佐村河内守さんをはじめて知りましたが凄いですね。

番組も素晴らしかったのですが、佐村河内さんの存在にただただ驚きました。

勇気が湧きました。
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放心状態で仕事にならん (A J Q)
2010-04-12 15:57:55
4/4東京交響楽団の演奏会で、佐村河内守の交響曲第一番を聴いたんですが、あまりに素晴らし過ぎて極度のショック状態から放心状態に以降したようで、今もまともに仕事が手につきません。
演奏会であんなスゴイ曲を聴いたのは初めて・・・・・・・
作曲家に贈られた称賛ときたらもう熱狂とか通り越した域で・・・・カーテンコールも10分くらい続いたと思う。
しょうがないか、会場全ての心を捕らえたスゴイ曲だったから。。。


うぇ~~今すぐCDほし~~(ノ_・。)
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こんな凄い作曲家・・・ (雲介)
2010-04-22 21:32:04
知らなかったなんて・・・・・

全曲入りCDが欲しくて堪りません。



大友直人&東京交響楽団にいきました。
ま、会員ってこともあり・・・・

全聾の天才作曲家・・・ああまた障○のある芸術家を天才だのと祭り上げる例のあれか・・・ぐらいにしか思ってなかったんです。


ところが・・・

・・・ところが

この方(佐村河内守さん)ほ、本物の天才でした!!!とにかく楽曲の完成度が凄い!演奏終了後の東京芸術劇場が揺れました・・・・・・
スタオベあり、涙あり、ブラは飛び交い、拍手歓声で劇場が揺れたんです。
何十、何百?もあの劇場に足を運んだ私ですが、初めての体験でした。


とにかく油断してた分酷い衝撃をかまされた感じです。

世界で必要とされる曲となるでしょう!


まさにヒロシマ交響曲。


素晴らしい、本当に素晴らしかった。
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ホントに揺れた芸劇 (啄木)
2010-05-29 21:15:17
>雲介さん
>芸術劇場が揺れた


凄いですね4/29読売新聞{顔}の佐村河内守の記事で4/4について「演奏が終わると地鳴りのような拍手が10分も続いた」とあります。


演奏会に行った会員もえらく興奮して、佐村河内守の天才作品の凄さを熱く語っていました。


本当に凄い曲と凄い称賛だったんですね。

行かなかった自分は、今めちゃくちゃ後悔してます。

京都は全楽章の世界初演でしょ。行きたいけど時期が悪すぎます・・・
京響の腕前では心配になりますがCD化されるといいな。
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