まず2008/06/27に発売されたセカンドアルバム「Living Message」を購入しました。
衝撃のデビュー・アルバム『Satisfaction』から2年も経ってたんすよねー。
7インチカットされ大好評だった“Hymne a lamour -愛の賛歌-”や“Sentimental walk”が収録されていて、他にフォーク・バラードの名曲“Suicide is painless”や、メロウなラヴァーズ・チューン“Blood is thicker than water”のカヴァーや、ちょっと今っぽいのりなアンビエントな雰囲気漂うウワモノがミニマルに展開し深い世界を作りだす“Rokuyaon”とか良かったです。メロディアスなのに骨太なグルーヴ感が存在するという不思議なアルバムでした。
ということで、ついでにファーストアルバムの感想も加えて、
『Satisfaction』
試聴
http://www.dmr.co.jp/shop/g/g2041808050024/
フェンダーローズに愛された男というNO hidehumi(猪野秀史)。
その異名の通り、彼はその美しい音色を奏でる鍵盤楽器を巧みに操り、極上のメロディーを紡ぎだしていきます。
アルバムをリリースする前にも数枚の7インチを出していたが、あっという間にソールド・アウト。BBCラジオでもフィーチャーされたり、UKなどのヨーロッパ音楽シーンで高い評価を得ていた。アルバムの曲構成は、ツボを得たセレクトのカバーが多く、音楽好きにはたまらない。
全編に渡り、ボーカルは一切無い、インスト。
音の構成も、フェンダーローズというキーボードと、ベース、ドラムスと、実にシンプル。
ところがところが、このフェンダーローズの音色が素晴らしい。
角の無い、丸みを帯びた、なんとも耳触りの優しく柔らかい音色。
そして美しく柔らかい音の中にも、ところどころ力強さや人間臭さが感じられる。
そしてそのフェンダーローズの美しいメロディーをしっかりと支える、グルーヴ感満点のベースと、軽快で時にひねりの効いたドラムス。時にメロウに、時にポップに。
お酒が合う音楽の最高峰だと思いました。
オススメの曲は。
1曲目のビートが効いたユセフ・ラティフのカバー「Spartacus」。ビル・エバンス、カル・ジェイダーらもカバーした美しいメロディーの「What are you doing the rest of your life」。そして、ラウンジーな「Soshu-yakyoku 蘇州夜曲」も、懐かしい気持ちにさせてくれる。
この「Ino Hidefumi:猪野秀史」とはどんな人物なのか?
猪野秀史ブログ
http://blog.innocentrecord.net/blog/
まず、自分で【innocent record】というレーベルを主宰していて、恵比寿にあるTenementというカフェ・バーのもやっている。今の音楽シーンに本当に必要なのって猪野秀史さんみたいな人なんだろうなって思う。大手レーベルからの誘いも絶対あるだろうけど断固として自主レーベルからの発売してるのがかっこいい。
Tenement
東京都渋谷区恵比寿2-39-4
TEL:03-3440-6771
月-金:12:00-L.O. 2:00(ランチ:12:00-14:30)
土日祝:14:00-L.O. 2:00
↑是非機会があったら足を運んでみたいですな~
ここからは完全に話が逸れてしまったので・・・
タワレコに限らず、現場の販売するところって、このような広告なんて洒落たもんはないが音楽として本当にいいと思えるものをプッシュしていく時代だと思う。むしろ、店舗によって押すものが違っても良いと思う。地域やその土地出身のアーティストなどそれぞれ個性があるので、店舗によって販売方法が変わるのなんて当たり前だと思うし、本当に情熱をもって、良い音楽を作っている人たちを応援したり広告だしたりするのが、その地域に根ざした店舗ができる本当の強みだと感じてます。だからユニオンみたいなジャンルによって館がいろいろあってその中にそのジャンルのスペシャリストがいる店って本当に良い店だし、見てて飽きない。HMVとかタワレコでも特にJ-POPは店舗によって変わり映えがなく全部一緒だからどこ行ってもおんなじじゃん!ってなっちゃうと思う。
もーここらへん言ったらきりがないから止めます。
でも、これから本当に生き残っていくためには、日本もレコード会社ありきではない自主レーベルがいっぱいできることだと思います。そしてそのレーべル同士でのコミュニティの相互効果で、企業の広告塔になっているクラブがちょっとでもいい方向に持っていけたらいいなーと考えております。
今の時期って、音楽だけでなく、政治もそうだし、世界全体が転換期を迎えているような気がします。だけど、利権がどうたらとか、今の地位を失いたくないとか、今の生活水準をキープしたいがタメに、色々工作しているがもう限界にきてるんじゃないかなーと思ってます。クラブが企業の広告塔になったり、エイ●ックスとか売れてもないアーティストのEX●IEとかをさぞ売れているかのように報道したり、有名人にブログ書かせてみて嘘の順位つけてみたり、なんか焦点がずれてる気がします。
では、最後にインタビューを引用させていただきます。
やっぱり、この人めちゃめちゃかっこいいわーって思います。
ARTIST : 猪野秀史 / INO hidefumi (piano, rhodes)
TITLE : 心の叫びに耳を傾けて...
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「大切な曲」とは...
僕が「大切な曲」だと思うものは、たとえばひとの一生の中でその曲に触れる数分間で、そのひとの考え方や、ものの見方に変化をもたらすような音楽。
もしくは、煮詰まった時にそれを摂取することで、チューニングされたりポジティブな方向へ導いてくれたり、いわゆるカンフル剤的役割を果たしてくれるもの。
どんなに原始的な機材を使おうとも、命がけで自分たちの音色や周波数でつくられた音楽には、生命力や呪術的なものすら宿ると信じています。
もはや巨大なネットワークから奏でられる音楽には、中心のない空虚なものしか感じない。既存のスタイルを守るために産まれてきたんじゃない。
既存のスタイルを守るために産まれてきたんじゃない。
自分自身を規制する必要もないし他人がどう思うかなんて構わずに、心の叫びに耳を傾けて生きていく中に「大切な曲」との出会いがある。
猪野 秀史
プロフィール
九州出身。7月26日生まれ。
5歳よりクラシックピアノを始める。
――猪野さんは今年6月にアルバム『Satisfaction』をリリースされて、ロングセールスを記録しています。発売されたタイミングで取材されている様子がなかったのですが、それは意図的なものだったのでしょうか?
猪野 アルバム・リリースのタイミングで、プロモーションは一切しなかったんです。それまでは7インチレコードを3枚出しただけで、あのアルバムに至るまでにシングルCDを出したり、ライヴをしたこともなかった。ロング・セールスと言われてもあまり実感がないんですよ(笑)。
――カフェや洋服屋なんかでもよく耳にしました。いろんなところで受け入れられた理由は、コアな音楽リスナーは当然として、そうじゃないところにも響いたからなんだろうと思っています。
猪野 コアな人たちだけにうけるものを作るのは簡単だと思うんです。僕が過ごしていた15年くらい前の福岡ではパンク、ハウス、ヒップホップ、レゲエの連中が一緒になって遊んでいた。そういう、いろんな人種がつながっている濃い時間の中で自分が形成されたので、ものを作る上でのバランス感覚は大事にしていますね。
――先日福岡のA.P.Cで行われた初ライヴの告知では、〈B級イージーリスニング〉と書かれているのが面白いと思いました。
猪野 決してA級な音楽ではないんです。宅録だし、高価な機材を使っているわけでもない。でも、ただのイージーリスニングと言ってしまうと誤解されてしまうかなと思いまして(笑)。僕のなかで、〈一般非常識〉という格言みたいなものがあって、常識的なことにとらわれたくないんです。できる限り非常識なことをやりたい。たとえば、音が割れていてもいいと思っている。
――ミックス・ダウンもお一人でされたんですか?
猪野 マスタリング以外は一人でやりました。ミックス・ダウンの工程で音は大きく変わるので、ミュージシャンはエンジニアに丸投げするのではなく、携わるべきだと思うんです。僕は、ジャケットも自分で考えているし、プロモーションについてもコントロールしている。作品に対して、アーティスト自身がどれだけ携わるかが大切なことだし当然だと思っています。
――A.P.Cを設立したジャン・トゥイトゥーさんからの呼びかけで先日のライヴが実現したということですが、ジャンさんも音楽が好きなことで知られている方です。以前、福岡のA.P.Cで店長をされていたときに、ジャンさんから影響を受けたこともあったと思うのですが。
猪野 ジャン本人から最も影響を受けた事のひとつは、無駄をなくすことです。削ぎ落としの美学と言うか……。
――今年は猪野さんにとって、かなり大きな変化があった年だと思いますが、振り返ってみ
てどのような年だと思いますか?
猪野 『Satisfaction』のような音楽が売れたことはすごく嬉しいし、明るいことだと思っています。僕みたいに何処にも属さず、自分でレーベルを設立して音楽をやっている人は一杯いらっしゃると思うんですが、そういう人たちの励みになればいいですね。大げさにいうと、ムーブメントみたいなものができればいいなと。
――そういった、沢山いる方々と猪野さんとの違いってなんだったのでしょうか?
猪野 やっぱり隅々まで作品に携わることだと思います。僕は、プロモーションとか横のつながりだけで売っているミュージシャンにはなりたくないんです。だから、プロモーションをせずにアルバムをリリースした。音楽だけで勝負してやるぞと覚悟しました。本来ならば音楽ってそうあるべきではないのかなと。そのためにはまず自分が証明することができて良かったと思っています。でもこれは売れたから言えることなんですけれど……(笑)。
――では、来年はどのような活動をしていきたいですか?
猪野 東京でライヴをやりたいですね。あと、セカンド・アルバムを出したいと思っています。それから、ジャンと(藤原)ヒロシさんの3人で作品を作ろうとしているんです。これは必ずやろうと思っています。奇麗事だけでは続かないのは知っていても、できる限り純粋にものを作っていきたいですね。〈自分は腐りたくない〉というスピリットを忘れずにやれればいいと思っています。
文/bounce.com編集部
bounce.comさん引用させてもらいました。ありがとうございます。
衝撃のデビュー・アルバム『Satisfaction』から2年も経ってたんすよねー。
7インチカットされ大好評だった“Hymne a lamour -愛の賛歌-”や“Sentimental walk”が収録されていて、他にフォーク・バラードの名曲“Suicide is painless”や、メロウなラヴァーズ・チューン“Blood is thicker than water”のカヴァーや、ちょっと今っぽいのりなアンビエントな雰囲気漂うウワモノがミニマルに展開し深い世界を作りだす“Rokuyaon”とか良かったです。メロディアスなのに骨太なグルーヴ感が存在するという不思議なアルバムでした。
ということで、ついでにファーストアルバムの感想も加えて、
『Satisfaction』
試聴
http://www.dmr.co.jp/shop/g/g2041808050024/
フェンダーローズに愛された男というNO hidehumi(猪野秀史)。
その異名の通り、彼はその美しい音色を奏でる鍵盤楽器を巧みに操り、極上のメロディーを紡ぎだしていきます。
アルバムをリリースする前にも数枚の7インチを出していたが、あっという間にソールド・アウト。BBCラジオでもフィーチャーされたり、UKなどのヨーロッパ音楽シーンで高い評価を得ていた。アルバムの曲構成は、ツボを得たセレクトのカバーが多く、音楽好きにはたまらない。
全編に渡り、ボーカルは一切無い、インスト。
音の構成も、フェンダーローズというキーボードと、ベース、ドラムスと、実にシンプル。
ところがところが、このフェンダーローズの音色が素晴らしい。
角の無い、丸みを帯びた、なんとも耳触りの優しく柔らかい音色。
そして美しく柔らかい音の中にも、ところどころ力強さや人間臭さが感じられる。
そしてそのフェンダーローズの美しいメロディーをしっかりと支える、グルーヴ感満点のベースと、軽快で時にひねりの効いたドラムス。時にメロウに、時にポップに。
お酒が合う音楽の最高峰だと思いました。
オススメの曲は。
1曲目のビートが効いたユセフ・ラティフのカバー「Spartacus」。ビル・エバンス、カル・ジェイダーらもカバーした美しいメロディーの「What are you doing the rest of your life」。そして、ラウンジーな「Soshu-yakyoku 蘇州夜曲」も、懐かしい気持ちにさせてくれる。
この「Ino Hidefumi:猪野秀史」とはどんな人物なのか?
猪野秀史ブログ
http://blog.innocentrecord.net/blog/
まず、自分で【innocent record】というレーベルを主宰していて、恵比寿にあるTenementというカフェ・バーのもやっている。今の音楽シーンに本当に必要なのって猪野秀史さんみたいな人なんだろうなって思う。大手レーベルからの誘いも絶対あるだろうけど断固として自主レーベルからの発売してるのがかっこいい。
Tenement
東京都渋谷区恵比寿2-39-4
TEL:03-3440-6771
月-金:12:00-L.O. 2:00(ランチ:12:00-14:30)
土日祝:14:00-L.O. 2:00
↑是非機会があったら足を運んでみたいですな~
ここからは完全に話が逸れてしまったので・・・
タワレコに限らず、現場の販売するところって、このような広告なんて洒落たもんはないが音楽として本当にいいと思えるものをプッシュしていく時代だと思う。むしろ、店舗によって押すものが違っても良いと思う。地域やその土地出身のアーティストなどそれぞれ個性があるので、店舗によって販売方法が変わるのなんて当たり前だと思うし、本当に情熱をもって、良い音楽を作っている人たちを応援したり広告だしたりするのが、その地域に根ざした店舗ができる本当の強みだと感じてます。だからユニオンみたいなジャンルによって館がいろいろあってその中にそのジャンルのスペシャリストがいる店って本当に良い店だし、見てて飽きない。HMVとかタワレコでも特にJ-POPは店舗によって変わり映えがなく全部一緒だからどこ行ってもおんなじじゃん!ってなっちゃうと思う。
もーここらへん言ったらきりがないから止めます。
でも、これから本当に生き残っていくためには、日本もレコード会社ありきではない自主レーベルがいっぱいできることだと思います。そしてそのレーべル同士でのコミュニティの相互効果で、企業の広告塔になっているクラブがちょっとでもいい方向に持っていけたらいいなーと考えております。
今の時期って、音楽だけでなく、政治もそうだし、世界全体が転換期を迎えているような気がします。だけど、利権がどうたらとか、今の地位を失いたくないとか、今の生活水準をキープしたいがタメに、色々工作しているがもう限界にきてるんじゃないかなーと思ってます。クラブが企業の広告塔になったり、エイ●ックスとか売れてもないアーティストのEX●IEとかをさぞ売れているかのように報道したり、有名人にブログ書かせてみて嘘の順位つけてみたり、なんか焦点がずれてる気がします。
では、最後にインタビューを引用させていただきます。
やっぱり、この人めちゃめちゃかっこいいわーって思います。
ARTIST : 猪野秀史 / INO hidefumi (piano, rhodes)
TITLE : 心の叫びに耳を傾けて...
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「大切な曲」とは...
僕が「大切な曲」だと思うものは、たとえばひとの一生の中でその曲に触れる数分間で、そのひとの考え方や、ものの見方に変化をもたらすような音楽。
もしくは、煮詰まった時にそれを摂取することで、チューニングされたりポジティブな方向へ導いてくれたり、いわゆるカンフル剤的役割を果たしてくれるもの。
どんなに原始的な機材を使おうとも、命がけで自分たちの音色や周波数でつくられた音楽には、生命力や呪術的なものすら宿ると信じています。
もはや巨大なネットワークから奏でられる音楽には、中心のない空虚なものしか感じない。既存のスタイルを守るために産まれてきたんじゃない。
既存のスタイルを守るために産まれてきたんじゃない。
自分自身を規制する必要もないし他人がどう思うかなんて構わずに、心の叫びに耳を傾けて生きていく中に「大切な曲」との出会いがある。
猪野 秀史
プロフィール
九州出身。7月26日生まれ。
5歳よりクラシックピアノを始める。
――猪野さんは今年6月にアルバム『Satisfaction』をリリースされて、ロングセールスを記録しています。発売されたタイミングで取材されている様子がなかったのですが、それは意図的なものだったのでしょうか?
猪野 アルバム・リリースのタイミングで、プロモーションは一切しなかったんです。それまでは7インチレコードを3枚出しただけで、あのアルバムに至るまでにシングルCDを出したり、ライヴをしたこともなかった。ロング・セールスと言われてもあまり実感がないんですよ(笑)。
――カフェや洋服屋なんかでもよく耳にしました。いろんなところで受け入れられた理由は、コアな音楽リスナーは当然として、そうじゃないところにも響いたからなんだろうと思っています。
猪野 コアな人たちだけにうけるものを作るのは簡単だと思うんです。僕が過ごしていた15年くらい前の福岡ではパンク、ハウス、ヒップホップ、レゲエの連中が一緒になって遊んでいた。そういう、いろんな人種がつながっている濃い時間の中で自分が形成されたので、ものを作る上でのバランス感覚は大事にしていますね。
――先日福岡のA.P.Cで行われた初ライヴの告知では、〈B級イージーリスニング〉と書かれているのが面白いと思いました。
猪野 決してA級な音楽ではないんです。宅録だし、高価な機材を使っているわけでもない。でも、ただのイージーリスニングと言ってしまうと誤解されてしまうかなと思いまして(笑)。僕のなかで、〈一般非常識〉という格言みたいなものがあって、常識的なことにとらわれたくないんです。できる限り非常識なことをやりたい。たとえば、音が割れていてもいいと思っている。
――ミックス・ダウンもお一人でされたんですか?
猪野 マスタリング以外は一人でやりました。ミックス・ダウンの工程で音は大きく変わるので、ミュージシャンはエンジニアに丸投げするのではなく、携わるべきだと思うんです。僕は、ジャケットも自分で考えているし、プロモーションについてもコントロールしている。作品に対して、アーティスト自身がどれだけ携わるかが大切なことだし当然だと思っています。
――A.P.Cを設立したジャン・トゥイトゥーさんからの呼びかけで先日のライヴが実現したということですが、ジャンさんも音楽が好きなことで知られている方です。以前、福岡のA.P.Cで店長をされていたときに、ジャンさんから影響を受けたこともあったと思うのですが。
猪野 ジャン本人から最も影響を受けた事のひとつは、無駄をなくすことです。削ぎ落としの美学と言うか……。
――今年は猪野さんにとって、かなり大きな変化があった年だと思いますが、振り返ってみ
てどのような年だと思いますか?
猪野 『Satisfaction』のような音楽が売れたことはすごく嬉しいし、明るいことだと思っています。僕みたいに何処にも属さず、自分でレーベルを設立して音楽をやっている人は一杯いらっしゃると思うんですが、そういう人たちの励みになればいいですね。大げさにいうと、ムーブメントみたいなものができればいいなと。
――そういった、沢山いる方々と猪野さんとの違いってなんだったのでしょうか?
猪野 やっぱり隅々まで作品に携わることだと思います。僕は、プロモーションとか横のつながりだけで売っているミュージシャンにはなりたくないんです。だから、プロモーションをせずにアルバムをリリースした。音楽だけで勝負してやるぞと覚悟しました。本来ならば音楽ってそうあるべきではないのかなと。そのためにはまず自分が証明することができて良かったと思っています。でもこれは売れたから言えることなんですけれど……(笑)。
――では、来年はどのような活動をしていきたいですか?
猪野 東京でライヴをやりたいですね。あと、セカンド・アルバムを出したいと思っています。それから、ジャンと(藤原)ヒロシさんの3人で作品を作ろうとしているんです。これは必ずやろうと思っています。奇麗事だけでは続かないのは知っていても、できる限り純粋にものを作っていきたいですね。〈自分は腐りたくない〉というスピリットを忘れずにやれればいいと思っています。
文/bounce.com編集部
bounce.comさん引用させてもらいました。ありがとうございます。