DJ 犬タローの犬小屋ナイト「住むとこあらへんで!」

バルデリ的なネオバレアリック DJ MIX http://www.megaupload.com/?d=JE5U08U8

江ノ島 Freedom SunsetのローケーションでIncidentをぶちかますCALM様

2008年08月26日 | 音楽
なんでいきなりCALMなん?って聞かれると困るので先に説明を。
昔から気になってはいたんですけど、たまたま江ノ島のイベントに出てたのもあって
たまたまディスクUNIONのCDどれでも100セールの中にMONSTER REMIX-OCTOPUSってのが置いてあって、それのクレジット見たらリミキサーが結構ヤバイメンツだったので買いました。
その中にCALM様もいたとういうことで、その曲がまたかなりかっこいいがいいことなんのって、得意の透明感溢れるアンビエント調かなと思いきや、いきなりディスコ的鳴りな乾いたエレキギターから始まるとういうビックリで、いきなり吹っ飛ばされるようなエフェクト使い。でそのまま揺ら揺らアンビエントになっていきながらもディスコ的鳴りは続くという不思議なトラックでした。DJ Harveyとかに聞かせてあげたい。絶対使ってくれそうな感じの音です。
説明がなげーんだヨ!ボケ!となってしまうので
ここで試聴でやんす!
  
http://www.cisco-records.co.jp/html/item/001/122/item121649.htmlってゆーかアナログ出てたんだー!!!!ってビックリしたわー!!!
これ今頃レア物で値段上がってそうですね。このときのfree tempoの紹介が仙台のアーティストってなってるから、完全に売れる前の話っぽくてウケタ!


あとCALM様のインタビューも見つけましたので拝借しときます。
でも江ノ島のFreedomSunsetのローケーションでJORIS VOORN/Incidentかけられたら誰でもぶっ飛びますがな!


----------イ ン タ ビュ ー ---------------------
〈なんとか自分で変えていかなきゃ〉って思ったんです

リリースされる作品すべてがつねに驚きをもってリスナーに受けとめられてきたCalm。ようやく届けられた新作を通して彼が伝えようとしているものとは……?

(違和感は)いっぱいありすぎて


「もちろん自分の音楽はいいと思って発信しているんだけど、それだけじゃなくて、いい音楽っていっぱいあるんだよ、本当にコレもアレもいいんだよ!って、音楽を共有したかったんです」。

 〈穏やかな〉という意味の活動名を持つCalm。〈日本発のクラブ・ミュージック〉という領域において、彼ほど一環して音楽的側面を追求してきたクリエイターはいないのではないだろうか。彼の作品からは〈リズム〉〈映像的〉〈ジャジー〉とさまざまなキーワードが浮かんでくるものの、そこからなんらかのジャンルを見い出そうとすると、結局は〈心地良い音楽〉という至極シンプルな場所に行き着いてしまう。そんなトラックを発表し続けてきた彼が、ここのところ〈穏やか〉とは相反しているかのような活発な動きを見せている。昨年の別名義ユニットOrganLanguageでの活動、自身のレーベルである Music Conceptionの立ち上げ、そして、いよいよこの4月にはCalm名義としての3枚目のアルバム『Ancient future』を発表。と同時に、彼がこれまで触れてきた音楽の数々をあますところなく紹介したガイドブック「bound for everywhere」の執筆/編集と、音楽を軸にしたCalmワールドが多方向に流れ出しているかのようだ。

 まず、ガイドブックを作ったきっかけを冒頭のように語る彼が、その動きだした理由として挙げてくれたのが「去年あたりから実感しはじめた」という変わらない日本の音楽シーンの状況である。

 「結局、自分の置かれている状況がインディー、アンダーグラウンドの殻を打ち破れていないんですよね。こちらとしてはジャンル、立ち場を気にしないで、いい音楽ならもっと多くの人に聴いてもらいたいんだけど、どうやったらそこに持っていけるのか、と考えるようになって。毎回アルバムを発表するたびに、いろいろ考えるんだけど思うようにはいかない。例えば若いアーティストを自分のレーベルからリリースしてもなかなか知ってもらえない。〈なんとか自分で変えていかなきゃ〉って思いはじめたんです」。

 自身の作品に対しては認知も評価もされるのになんだか〈流れ〉が変わらない。送り手としてのその実感は、今の音楽そのものの取り扱われ方への違和にも繋がっている。

 「すべてとは言わないけれど、(違和感は)いっぱいありすぎて(笑)。音楽ジャンルが細分化されすぎてて、本来音楽はもっと自由なはずなのに、マニアックすぎたり、セルアウトしすぎたり、フォーマットにのっとりすぎてて、聴き手が状況的にすごく楽になりすぎているように思うんです。音楽が垂れ流しのように楽な方法で広まっていて、そのうち音楽が好きで探していこう、という層がすごく減っていくような気がするんですよ。もうちょっと音楽を探す人たちが増えると、自分たちの音楽にも(聴き手が)降りてきてくれるんじゃないかな」。

右肩上がりでじわじわといければ

 音楽を欲してみずからアクションを起こすようなリスナーがもっと出現することを願うCalm。メジャー、インディーの流通の枠、果てはジャンルに縛られない音楽を作る一一その思いの源は、彼が子供の頃に体験してきた音楽との出会い方に裏づけされている。

 「小さい頃、ラジオっ子だったんです。NHK(FM)が大好きで、小学生の頃から夜更かしして夜の11時から〈クロスオーバー・イレブン〉を聴いたり、ジャズやクラシックの番組を聴いてたんです。NHKって国民がスポンサーだから〈えっ、こんなのかけるの?〉みたいな選曲で(笑)。で、FM雑誌で曲目リストを見て、そこからおもしろいアーティストを探すと、ほかの曲も聴きたくなるじゃないですか。それから、どんどん(情報が)派生していった。当時って、(音楽の)セールス的には今より少ないんだろうけれど、音楽のパワーがひとつひとつすごくあって、いい音楽をただいい音楽としてラジオでも流してたように思うんです」。
Calm featuring Moonage Electric Ensemble名義でのニュー・アルバム『Ancient future』(ラストラム)

「だからいつか、自分もラジオ番組もやりたい」とも言う彼。そんなみずからの体験を手掛かりにしながら新しいアイデアを形にしつつ、それが最終的には自分に、そして他のアーティストに対してすらフィードバックしていくことが彼の理想だ。

 「自分のなかでもどうしたらいいのかなんてわからないから、思い付いたことをやっていくしかない。今、世界は狭くてなってきているけれど、だからといって、例えば〈ロンドンをベースに移します〉っていうのも、ちょっと違うような気がする。当人だけが変わっても(日本の)状況には進歩がない。こういうアプローチの仕方、音楽もあるんだ、ということを多くの人にもわかってもらって、少しづつ右肩上がりでじわじわといければいいな、と」。

OrganLanguageという〈逃げ場〉

 さて、そんな風に〈右肩あがりでじわじわ〉とコトを運ばせるには申し分のない布石として完成したのが、3年半ぶりのCalm名義での新作『Ancient future』だ。そこには、状況に対する違和感は姿を消し、音楽への信頼のみがみなぎるように流れ出す心地良いロウ・テンポの旅が待っている。みずからも「流行り廃りとは関係なく、楽曲、アルバムのクォリティーも現時点でできる最高のことができた」と自負する、生音も豊かな一枚だ。

 「前作からの続きなんですが、〈オアシスに辿り着いた宇宙飛行士が夢を見たり、考えたり、安らいだりする一日〉という設定なんです。現実と非現実というイメージは以前から継承されているんですけど、結局、過去と未来はイコールといえばイコールで、自分が生きているところが現在。でも今から1秒後でも過去だし、1秒先でも未来。なにかそんなあやふやな部分が全体のトーンとしてあればいいな、と。聴く人がどんどん自分のイメージを抱いて聴いてくれたらと思います」。

 やはり、昨年のOrganLanguageとしての活動は今回のCalmにとって影響は大きかったそうだ。

  「それまでは〈Calmはこうしなきゃ、でもこんな曲もできたけどどうしよう〉って葛藤が実はあったんです。そこへOrganLanguageという〈逃げ場〉が作れたおかげで自分のなかにすごくゆとりができた。楽にCalmに集中できるようになった」。

  「でも音楽作るときは昔も今も何も変わらないですけどね」とさらっと話す彼からはなぜか重さが感じられない。その佇まいはどこか軽やかな音楽冒険者のごとし、である。

  「楽しんでやってるからですよ。最終的には自分が楽しめてないと。〈あー、俺はダメだ〉と自分でわかるまでは、一生(音楽を)やっていきたいですから(笑)」。

▼Calm(FARR)の作品を紹介。
2001年作『SHADOW OF EARTH』(ラストラム)
OrganLanguageのファースト・アルバム『OrganLanguage』(Revirth)
BOSS THE MCや中納良恵がゲスト参加したライヴ・アルバム『OrganLanguage Plays Outer Tone』(Revirth)
FARRが編集/執筆を手掛けたディスクガイド本「bound for everywhere」(Music Conception)




『Ancient future』とも共振するメロウな6枚

① Taichi 『weekend control』 Revirth(2003) GROUPのドラマー、Taichiのソロ2作目。感傷的なメロディーと破壊的なブレイクビーツ、美しいエレクトロニカ的音像が共存するサウンドは、まるで感情の両極面を表したかのよう。芳垣安洋とのドラム・セッション曲は超絶。CalmもFARR名義でリミックスに参加。

② DUB ARCHANOID TRIM 『GROTT』 LIFELINE(2002) 岩代健太郎によるプロジェクトの2作目。サイパンのダイヴィング・ポイントである〈GROTT〉(洞窟)からのインスピレーションを基にした今作は、トライバルな響きとゆるやかに沸きあがるビートが印象的で、深海の〈青い世界〉を旅するかのような一枚。

③ 吉澤はじめ 『Hajime Yoshizawa』 ユニバーサル(2002)そもそもジャズ・ピアニストとして活動を開始させた吉澤はじめ。OrganLanguageにも参加する彼の、リリカルでありながら毒を含んだプレイを聴くにはこのソロ作が最適。BGMにするには絶妙に音がトンがっているところも魅力的。

④ cacoy 『human is music』 Clockwise(2003) dj klock、Tenniscoatsのuenoとsayaで構成されるcacoyの、4月にリリースされるファースト・アルバム。sayaの歌声があるぶん普段のklockの作風とは異なるメロディアスな印象を与えるが、秘かに鳴り響くトラックのキレはあいかわらずバツグンだ。

⑤ BLAST HEAD 『Landscape』 時空/FREE HAND(2002) 渡辺光と岡村哲也によるBLAST HEADのミニ・アルバム。ディープなビートのなかに響くスピリチュアルなスライド・ギター、ハモンド・オルガン、サックス、三味線の音色。巧みなダブ・エフェクトが生む幽玄的な世界にトリップすること必至。

⑥ Pepe California 『The Nice Nice』 farlove(2002)ギター、メロディカなどの演奏も手掛ける3人組の最新作。アコースティック・ギターの音を電子音がほんわりと包み込むキュートな冒頭曲からツカミはOK。謎のパーカッション類やらオモロ楽器を駆使しながら、それが遊び心いっぱいに響いてくるのがいい。(大石)




実験する〈クラブ・ミュージック〉
SCENE 2 -CLUB MUSIC?-

「クラブは単に踊るための場ではなく、昔から〈実験〉のためのスペースだったんだ」──これは以前、僕がビル・ラズウェルにインタヴューしたときに彼が発した台詞だが、先ごろ発表されたRASAの『The Unknighted Nations』を聴いたときほどこの言葉を思い出したことはなかった。なぜなら彼らがDJの視点と制作環境を用いながらも、70年代のアヴァンギャルド・ジャズの最深部にあった核心をわし掴みにしたかのようなサウンドを作り出していたからだ。

 こうしたクラブ音楽/DJの制作環境を用いながら、異型(ワン・アンド・オンリー)の音を生み出す音楽家たちが日本のあちこちから登場してくるようになった背景には、やはり音楽制作に携わるツールの進化が大きい。自分の思考に忠実なサウンドをひとりで作れるようになったことで、かつて〈クラブ・ミュージック〉を作っていた多くの人たちが意識的/無意識的に音楽自体の構造にまで踏み込んだ〈実験〉を行うようになったのだ。

 例えばCalm(OrganLangauge)や utsumi izuruなどは、DJ(リスナー)としての視座からあらゆるジャンルの音楽にアクセスしながら自分の脳内で鳴っているサウンドを追求し、〈どこにもない音〉を作り出してしまった。またレイ・ハラカミのように、独特のリリシズムとニヒリズムにあくまでこだわることで、テクノでもエレクトロニカでもない電子の水彩画のような作品を作る人もいる。竹村延和やINDOPEPSYCHICSもクラブからみずからの音楽活動をスタートさせたアーティストたちだが、音楽の構造解析の末に(いわゆる)現代音楽とも似た領域に辿り着いてしまったのが興味深い。そういった意味でいうと、タツヤオオエ(OE/キャプテン・ファンク)もまた、音楽史全体と向き合い、シグナルとノイズが交錯する向こう側に音楽の新しいあり方を見つけ出そうとしている。こういう音楽家たちは今後も増え続け、シーン全体のなかでももっとも重要な存在になっていくはずだ。

Freedom Sunset 2007.08.04 DJ Calm!!!!


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