めいぷるアッシュEnnyの日々是好日

井上 靖③

金沢市のお隣
内灘町は日本海に面した町です。
砂浜の海岸線が続き、大正時代には粟ケ崎遊園と
言うリゾートが出来たり、戦後は米軍との
内灘闘争が有ったり
五木寛之が内灘夫人を描いたり
今はサーファーがいたりカイトの大会が
あったり、近くにドックカフェがあったり

そして井上靖の碑があり、除幕式には夫人と
出席されています。

内灘の海は特別なところ
四高時代ここで冬の海それも夜の冬の海を
見ているなんて少々驚きでした。
「雪が降ると海は大きいインキ壺になる」
「大きく青い日本海。もうどこにも波
打際はない」
あれ?冬の夜の海なんてどこにも書いてない!



井上靖

ある壮大なものが傾いていた、と
海を歌った詩人があった。その言
い方を借りれば、波打際はある壮大
なるものの重い裳だ。
海は一枚の大きな紺の布だと歌っ
た詩人もある。さしずめ波打際は、
それを縁どる白いレースということ
になる。
しかし、私が一番好きなのは、雪が
降ると海は大きいインキ壺になる、
と歌った詩人だ。分厚く白い琺瑯質
の容器の中に青い海があるだけだ。
大きく青い日本海。もうどこにも波
打際はない。

めいぷるにお付き合いして貰いました。

日本海美し 
内灘の砂丘美し 
波の音聞きて 
生きる人の心美し

井上靖



手前は河北潟放水路

お休みなさい


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