この画像のコッペさんは
シェルターにて撮影。
保護猫たちは皆、仮の名前が付けられていて
前の記事でも書いたけど
コッペさんは当時、見栄晴という名で
呼ばれていました。
保護猫シェルター
「たんぽぽの里」
へ、新しい家族さがしに
もう何度通ったことだろう。
それでもまだ、どの子にするか
決めかねていたのです。
この子いいなぁと思う子がたくさんいる。
いや、どの子も魅力があるんですよ。
その中から、我が家の環境と
合わないだろうと思われる子を
候補から外していく。
先住猫と、犬、小動物(プレ)がいるので
とても繊細な子は難しいだろう、
猫嫌いで一匹飼い向きな子も
うちでは幸せにできない。
仔猫はとても可愛いし
幼いぶん環境への順応性も高いが
きっと貰い手も多い。ならば
里親が見つかりにくい成猫を
選んだほうがシェルター運営の手助けになる。
などなど、色々考えて
候補になる子を決めていく。
先住お琴はやんちゃで気が強いから
打たれ強そうな子がいい。
先住お琴は甘えん坊だから
ヤキモチ妬かないように
程々に控えめな子にしたほうが。
犬のポテさんは結構吠える。
だから視力がしっかりしているほうが
精神的負担になりにくい。
プレーリードッグの檸檬は
リス科の動物特有の
「突然キレて攻撃的になる」
なので、咄嗟に逃げることができる
ある程度動ける子。
過去に、盲目の子の里親になろうか
考えたことがあったけど
目が見えない子にとって
聴覚は生命線のようなもので
生活環境の音は重要だと思ったので
結果、断念しました。
できれば、ハンディキャップのある子の
里親になって、たっぷりの愛情を注いで
共に暮らしたいと思うんですが
いくら飼い主に愛情があっても
その子にとって快適な生活環境を
与えられないのなら飼い主の資格はない。
悩みました。
本当に、何日も悩んで
何度もシェルターを訪れては
決めきれずに帰るのを繰り返す日々でした。
ネットで色々調べました。
先住猫と相性が良いのはどういう子か。
お琴はメスなので、警戒心が強く
後から来た猫を受け入れるのに
オスと比べて時間が掛かるらしい。
たしかにそうかも。
実際に、シェルターから帰宅して
お琴に近付くと、私の体に見知らぬ猫の
ニオイが付いているらしく、
緊張の面持ちで頻りに匂いを嗅いでいました。
「このニオイは何ニャ??
アンタ、浮気したのかニャ??」
私の方はまだマシでした。
夫の方は、人慣れ抜群の若い茶トラ君を
抱っこしていたせいで拒絶され、
近寄ろうとするとシャーされてました(笑)
この様子からして、ベタ慣れの
若いオスは難しそうだから
おっとりしていて控えめで
落ち着いた年頃のオスにしようと
決まりました。
ネットで得た情報によると、
先住がメスの場合、
メス同士はガチの喧嘩に発展しやすいと。
新入りをオスにすると、オスの方が
友好的になってくれるのだそうで。
えーと情報源はどこだったっけ。
あちこち色々見回り過ぎて
分かんなくなっちゃった(;'∀')
そんなこんなで、長いこと
ウダウダ悩んだ私が最初に選んだのは
大柄な体格の黒猫君でした。
逆に夫は茶トラの子。ですが
コッペさんではありませんでした。
茶トラ君を何匹か候補にして
どの子がよいか、まだ悩んでおりました。
で、たんぽぽさんは別フロアで
犬のトリミングも営業されているので
(トリミング料金の一部がシェルター運営資金になります)
愛犬ポテさんをカットに連れて行ったついでに
もう一度、猫シェルターにお邪魔しました。
黒猫さんを見せてもらうつもりでした。
その時、何故か私に近付いて
魅惑的なまんまるボディを見せつけてきたのが
現在のコッペさん、見栄晴だったのでした。
「これもすべて、僕の作戦だったのニャ」
・・・なんてな(笑)
その作戦に見事引っ掛かって
写真撮りまくってた私なのです。
当時、シェルターには沢山の、
個性あふれる素敵な猫さんがいました。
私が触れ合った子たちの中で
新しい家族が決まって卒業した子、
現在も新しい家族を待っている子、
虹の橋を渡って行った子…。
我が家との縁はなかったものの、
一度でも触れ合うことができた子は
やっぱり情が移ります。
だから、それまで共に暮らした子を
簡単に手離してしまえる人が理解できません。
きっと永遠に分からないでしょう。