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ピリカヌプリ

北海道の自然とアクティビティに関することを発信しています。

利別岳(今金町)

2024-09-29 | 日記
長万部岳の西、カニカン岳の北に鎮座する通称「利別岳」

長万部岳やカニカン岳より標高も高く端正な山だが、人里離れた山奥の存在のため、目立つ事無く、地形図にその名は無い。



一部のベテランが雪を利用して冬季に登っているが、夏季(無雪期)の記録は書籍にもWeb上にも見当たらない。
そんな山へ山の先輩からお誘いを受け登ってきました。

長大なアプローチはマウンテンバイクで時間短縮、滑る沢をだましだまし登り、滝を高巻き、ネマガリのヤブ漕いで日本海と太平洋の見えるピークへ。

記録の無い山は全てが自己判断で満足感が高く、面白い。
この先に何があるのか分からないワクワク感
こんな滝がこの後も出てきたらタイムオーバーだろうなとの焦燥感
山行中、常に実力と総合力が試される。

北海道にはまだまだ人の入ってない登山ルートがあるんだろうな。
自分自身が行ったこと無いってだけの未知でも楽しいのに、人跡未踏ルートの未知なんて、スペシャルだよね。


入山前、念入りにバイクのチェック
長大で車の入れない壊れた林道で、バイクはある意味キーアイテム



分岐まではまずます走れる林道
ぶっ飛ばして時間短縮 だいぶ稼いだ。


 
林道が荒れてきて
こりゃー歩いた方が早いね。ってなったとこ
走れなくも無いけど危ない。



完全に自然に返ってないのが不思議なくらいの林道
使えるだけありがたい。



水は美しく澄んでいる。

周囲数kmに人間は僕たちだけでしょうねー
とか笑いながら歩く。そんなの快感すぎる。
道南のヒグマは怖いが



流れは細くなったり広くなったり
河畔林や河原が全く無く逃げ場がない上、めちゃくちゃ滑る。



カニカン岳も近く、地質的にも似てるのかな。



小滝多数
だいたい登れる。


トイ状の流れ
変化に富んでいて飽きない登り。



後ろはカニカン岳
こっちから見ると、やたらカッコいい。



もう9月も終わりで寒いのに
腰まで水に使っての登りや
頭から水かぶる登りも。

快適さで考えれば、植生が弱くなったり、虫が少なくなってるから差し引きゼロか?


逆層、ヌルヌル
登れないような滝も出てくる。
横から高巻いた。
下山時は懸垂、20mでギリ



頂上付近はネマガリの猛烈なヤブ
でも距離は短い。


カニカン岳方向

あの山の向こうから登ってきた。



長万部岳方向
裏側から見た人は少ないだろうな。
東西、どっちから見ても真ん中に沢形のある似たような形をしている。

羊蹄山も見えたピークは大満足
唯一の心残りは三角点が発見出来なかったこと。
しばらく探したのになぁ、完全に埋もれてた。

動画はコチラです↓↓↓

漁川上流部、空白の10マイルの探検(恵庭渓谷)

2024-09-16 | アウトドア
漁川上流部はえにわ湖の上から、国道453号(真駒内から支笏湖へ抜ける道)までの間に、かつて恵庭林道と呼ばれる道があったのだが、現在は廃道となって道路は寸断され、通常では見ることの出来ない空白の10マイルとなった区間が存在する。



ここには数々の滝、アイヌの遺構、さらには北海道唯一のインクラインと呼ばれる鉄道があった。

前日に恵庭市の資料館へ行き、様々に調べてルートなど検討


恵庭郷土資料にあるインクラインの模型
木材を積んだ貨車を下ろしてその勢いで空の貨車をワイヤーで釣り上げていた。



今回はこの空白の10マイルを踏破した。
森林鉄道は昭和30年に廃止になっているため、痕跡を見つける事は難しいだろうと思っていたが、線路下の路盤(盛土)やインクラインのあった斜面、さらには線路(レール)そのものも発見する事ができた。


これが見つけた森林鉄道のレール

ナローゲージというタイプ
一般のより細い。
いくつかの滝も登り、下り、今や絶対に車では入れない道を歩いて往年の在りし日を偲んだ初秋

美しい流れ
ゴルジュは泳いで突破

いやー9月の水…



サマチャンペの滝


サマチャンペの滝は見事な2段の滝
もちろん様茶平の山方向に源を発しています。



廃林道を辿っていく
インクラインの近くの道は凄まじい切通し、
こうでもしないと車道は通せない急斜面と複雑な地形の場所
よく鉄道を通したものだ。



寸断された林道
スゲー崩落
当たったら死ぬ。
再び通れるようになる日など来ないだろうな。



林道から漁川へ入るとゴルジュ地帯
ゴルジュとは川の両側が崖で挟まれた廊下のような細い地形で、狭いため水の流れも早く、崖なので川岸へ逃げることもできない場所の事を指す。
プロレスで言う、ストロングスタイルで流れとがっぷり四つに組んでの戦いを強いられる。
真夏ならいいんだけど・・・



おお、こいつがインクラの滝かぁ!
見たことある人少ないだろうな。
白老のインクラは観光地だけど、こいつはレアだぜ!



ゴルジュを泳ぐ



流れが早く深いゴルジュ



歩いた区間にいくつか橋があったが、全ての橋は壊れるか、流れが変わって周囲が洗掘され全く橋の役に立っていない。
つまり使える橋は一つとして無い、地図は全く役に立たない。



車なんて、四駆だろうがなんだろうが、どんだけカスタムしようが通れない
人間様の足って優秀だなあ。



軍艦岩
名前が付くほど、周囲に人が日常的にいたのかな。
この岩を軍艦岩と思って見る人なんて今や年間、数パーティだろうな。


なんか知らんけど燃える板状の木の化石?
川の下の地層にあった。
火砕流の名残かな? 炭化木の一種っぽい
水の中から出したのに、ライターで燃やしてみたら燃えたし
その香りは石炭のとは違う。



シラル・チセ
岩宿


この峡谷の中にいろんな歴史があるもんだなぁ。


動画は長いのでこちらへ。↓↓↓


夏の楽しみ 支笏湖

2024-09-08 | 日記
支笏湖に行かねばならぬ
なんせ楽しい。
カヤッカーでもあるが、野湯好きでもある。
つまり、支笏湖に行かねばならぬ。

クライミングが垂直の旅なら、
カヤックは水平の旅
バーティカルもホライゾンもどっちも楽しいよね。
移動って楽しい。


ここは優等生、支笏の湯
いつも温かい、野の湯


トマリの湯にて。


オコタンの温泉は水没…
まるで海底遺跡


夏が終わっていくねぇ


支笏湖の水位が高い



カヤック漕いで、温泉めぐり、野湯めぐり
こりゃ楽しい



恵庭岳が美しい





あさもぎトウモロコシいただきました。


竹湾洞の湯
ここも秀逸



動画はこちらです↓↓↓


トンコリ

2024-09-06 | 日記
千島アイヌ、樺太アイヌ、北海道アイヌ、文化は異なるのに何故か一緒にされる。

それは、ゲレンデスキーやってる人に、同じスキーなんだから、モーグルもジャンプもクロスカントリーも出来るよね?ってくらい乱暴
以前、シャクシャインの末裔の方とお話をさせていただいたが、「うちら北海道アイヌはムックリしかない、トンコリなんてない。」と、おっしゃっていた。

そう、トンコリは北海道アイヌではなく、樺太のエンチゥの楽器
そして僕はカッコイイ楽器である、エンチゥのトンコリを手に入れた。

トンコリは野外で演奏するの似合うよね。

エンチゥ楽器のトンコリ奏者として発信できるごとく精進いたします。



手に入れたトンコリ
素敵すぎて、気に入りすぎて抱いて寝てます。
頭のとこのふくろうの彫刻がカワイクて素敵
普通のトンコリより小さめなんです。


持ち運べるトラベルギターと比べてみた
同じくらいの大きさ
トラベルトンコリだー

こういう どこにでも連れて歩けるのが欲しかった。
好きな場所で演奏を楽しみたい。




さーて
国立博物館のコレ
ニセモンだよね
フェンダーで作ってるわけがないのに

これをアイヌ文化の伝統を伝えるべき日本の国立博物館で展示している見識を疑う。
トンコリはロシアのエンチゥの楽器
通称五弦琴とも言われるのにコレは6弦しかもエレキ?
ダブなんだろ?伝統じゃねえな。


パチモンのフェンダーだし。
国はギターメーカーから訴えられる前に展示を取り下げた方が良いと思う。

こういうニセモノのトンコリ展示をホンモノのトンコリ奏者の僕としてはダメって言う権利あるよな。(始めて10日だけど。)


今の所、3曲演奏出来るようになったよー

もっと練習して上手くなりたい。
トンコリ買って10日目の動画がこちら。↓↓↓