漁川上流部はえにわ湖の上から、国道453号(真駒内から支笏湖へ抜ける道)までの間に、かつて恵庭林道と呼ばれる道があったのだが、現在は廃道となって道路は寸断され、通常では見ることの出来ない空白の10マイルとなった区間が存在する。

ここには数々の滝、アイヌの遺構、さらには北海道唯一のインクラインと呼ばれる鉄道があった。
前日に恵庭市の資料館へ行き、様々に調べてルートなど検討

恵庭郷土資料にあるインクラインの模型
木材を積んだ貨車を下ろしてその勢いで空の貨車をワイヤーで釣り上げていた。
木材を積んだ貨車を下ろしてその勢いで空の貨車をワイヤーで釣り上げていた。

今回はこの空白の10マイルを踏破した。
森林鉄道は昭和30年に廃止になっているため、痕跡を見つける事は難しいだろうと思っていたが、線路下の路盤(盛土)やインクラインのあった斜面、さらには線路(レール)そのものも発見する事ができた。

これが見つけた森林鉄道のレール
ナローゲージというタイプ
一般のより細い。
ナローゲージというタイプ
一般のより細い。
いくつかの滝も登り、下り、今や絶対に車では入れない道を歩いて往年の在りし日を偲んだ初秋

美しい流れ
ゴルジュは泳いで突破
いやー9月の水…
ゴルジュは泳いで突破
いやー9月の水…


サマチャンペの滝

サマチャンペの滝は見事な2段の滝
もちろん様茶平の山方向に源を発しています。

廃林道を辿っていく
インクラインの近くの道は凄まじい切通し、
こうでもしないと車道は通せない急斜面と複雑な地形の場所
よく鉄道を通したものだ。

寸断された林道
スゲー崩落
当たったら死ぬ。
当たったら死ぬ。
再び通れるようになる日など来ないだろうな。

林道から漁川へ入るとゴルジュ地帯
ゴルジュとは川の両側が崖で挟まれた廊下のような細い地形で、狭いため水の流れも早く、崖なので川岸へ逃げることもできない場所の事を指す。
プロレスで言う、ストロングスタイルで流れとがっぷり四つに組んでの戦いを強いられる。
真夏ならいいんだけど・・・

おお、こいつがインクラの滝かぁ!
見たことある人少ないだろうな。
白老のインクラは観光地だけど、こいつはレアだぜ!

ゴルジュを泳ぐ

流れが早く深いゴルジュ

歩いた区間にいくつか橋があったが、全ての橋は壊れるか、流れが変わって周囲が洗掘され全く橋の役に立っていない。
つまり使える橋は一つとして無い、地図は全く役に立たない。

車なんて、四駆だろうがなんだろうが、どんだけカスタムしようが通れない
人間様の足って優秀だなあ。

軍艦岩
名前が付くほど、周囲に人が日常的にいたのかな。
この岩を軍艦岩と思って見る人なんて今や年間、数パーティだろうな。

なんか知らんけど燃える板状の木の化石?
川の下の地層にあった。
川の下の地層にあった。
火砕流の名残かな? 炭化木の一種っぽい
水の中から出したのに、ライターで燃やしてみたら燃えたし
その香りは石炭のとは違う。

シラル・チセ
岩宿
岩宿

この峡谷の中にいろんな歴史があるもんだなぁ。
動画は長いのでこちらへ。↓↓↓
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