けさの電車通勤時には驚いた。JRの主要路線の上り。聞いたことのない車内アナウンスが、流れたのだ。
「譲り合わずに奥のほうに進んでください」
「譲り合ってお座りください」はよく聞くが、驚くとともにクスりともしたね。確かに通勤電車では入口近くに勤め人らしき人々が陣取りたがる。降車駅で一目散に降りたいのだろう。座席の前のストラップにつかまっていてから流れにそって降りるのと比べて、どれだけ時間短縮できるのだろう。オレはこの”入口付近こだわり族”が嫌いだ。スキマをかいくぐって奥に行く。そのほうが、つかまるものもあるし、密集度も低いからだ。
(それでも混んでるけどね。カラダ密着のドア付近よりはマシだろ)
運行側もドアが閉まらなかったりして、ダイヤの乱れにつながることなんかに業を煮やしての皮肉なセリフだったんだろう。
また、あるメトロ路線では「乗れなくて困っているお客さんがいます。もう一歩詰めてください」といったアナウンスを、これまた初めて聞いた。これも「入口付近にタムロってんじゃねえよ」ということを言いたかったんじゃないかと解釈した。
決まり切ったアナウンスだけでなく、いろんな言い方してくれると、乗ってるほう(オレだけかもしれないが)もおもしろいね。