♨️equinox

旧写會ぴろきち

幸運を呼ぶカメラ、不幸を呼ぶカメラ

2024-04-26 16:21:02 | 旧写會

キヤノンのお子様ランチ
 SX30is

 

このカメラの当初の
基本コンセプトは
運動会。

運動会でパパママが
子供を撮影する為の物。

10年前には超湾級望遠が
ついにコンパクト
サイズにまとめられたと
感涙し飛び付いた。

T90から綿々と続く
EOS1系のスタイル
(じゃなくて、
それっぽいだけ(笑))

 が、大好き。
一眼レフと同じく
手ブレ補正isと
超音波モーターUSM搭載。
 

でも、シャッターボタンなど
これでもか、とばかりに
ピカピカにメッキされた
パーツがチープさを
漂わせつつ、
逆に玩具的な肩肘張らない
気楽さを誘う。

このカメラと過ごした
10年間は
楽しかったし、
思いの外よい写真が
「撮れてしまった」

 

 

 


2年前からEOS Rを
使いはじめた。

鼻血出るほど
べらぼう高額な
後続リリースのレンズ群に
脅迫観念というか
常にプレッシャーを与え
られる生活になった。


リリースする
カメラメーカーも、
どこか
ぎこちなくなり、
なにか息苦しそうだ。


そして、最近、
キヤノンの未来戦略が
まったく見えてこなくなった。

私が考えるカメラの
理想形は
全国の高校写真部の
部員があまり
労せずに購入できるカメラだ。

人間の一生で
10代はとても大切な
時間で、
その時にしか
経験できなかったり
その時ならば
感動できることが沢山ある。

そんな10代に、
総額で100万近くにもなる
カメラを勧めたくない。

カメラが出来る事は、
ほんの僅かだ。

それは写真を
撮るだけである。

たったそれだけの
メカニズムだ、
別に空も飛べない。

たったそれだけの機械に
100万もかけたら、
間違いなく
天誅、
バチが当たると私は思う。

 


思えば、
SX30isは私に幸運を
もたらしていた、
それは最近、気がついた。

 

 

そして、ワタシからのお願い。

どうかカメラメーカーは悪魔のような
拝金主義から目覚めて、
全国、世界の青少年が
写真を楽しめたり
学べるような
機材を造って頂きたいです。
それがカメラの生きる道です、

今のままでは、カメラ世界は
終焉を迎えてしまいますよ…