思いつき日記

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越後瞽女(えちご ごぜ)

2005年04月27日 00時15分27秒 | Weblog
先日、このニュースを見て初めて越後瞽女(えちご ごぜ)という人達がいた事を知りました。

最後の越後瞽女・小林ハルさん、105歳で大往生

また、瞽女宿というサイトを拝見し、その時代の目が見えない女性への厳しさ、そしてそれを生き抜く精神とひたむきさに心を打たれました。

上のサイトにこういうくだりがあります。
キクイが、もう旅をやめようと決心したのは、東京オリンピックのあった1964(昭和39年)年の秋のことでした。日本が高度成長に向かってひた走り、農村から芸者や出稼ぎの男達が都会へと出て行きました。泊めてもらうつもりで立ち寄った昔の瞽女宿の大きな旧家におばあさんがぽつんと一人で住んでいました。おばあさんは、近所の人に頼んでご馳走を作り歓迎してくれました。昔話に夜の更けるのも忘れた翌朝でした。「昨晩は、村中の人が集まって、それは賑やかで楽しかった頃を思い出さしてもらった。ありがとう。これは私の形見ですよ。」と珊瑚のかんざしをキクイさんの髪にさしてくれました。キクイは、そのかんざしを、長かった旅から旅の人生にもらった褒美だと、いつも髪にさしていました...

私は上の文章を読んで不覚にも涙が出てしまいました。
越後瞽女というものが栄え、そして廃れていくさまが、その最後のさまが文章によりリアルな情景として私の脳裏に飛び込んできてしまい、キクイと瞽女宿の大きな旧家にぽつんと一人で住んでいるおばあさんの、昔をしのび今を憂う気持ちの一旦に触れてしまったからだと思います。
田舎者の私には、そういう情景がより鮮明に思い描けるのかもしれませんね。

栄枯盛衰は世の常です。
越後瞽女も例外ではなく、むしろ現代に照らすと必然だったと思います。
とはいえ、、
もう聴けないと思うと、なおのこと彼女たちの唄を聴いてみたいと思うのです。

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