
写真のことをフォトグラフと言う。
「フォト」絵、「グラフ」光ということで、光の絵、つまり写真とは光を捉えることとなる。
写真はもともと、レンズから入った光を銀板に焼き付けていた。現在のデジタルカメラは、レンズから入った光をカメラのセンサーに記録してデジタル画像として出力している。これはスマホでも同じ。
センサーに光を記録することを「露出」という。センサー(フィルム)にどれだけの光を取り込むかで写真の「明るさ」が決まる。
どういうことかというと、カメラを人間の目に例えると、目の水晶体が「レンズ」、瞳孔が「絞り」、網膜が「センサー(フィルム)」瞼が「シャッター」と言ってもいいと思う。
明るいところでは、瞼も長く開けられなく瞳孔が閉まり、暗いところでは瞼を長く開き瞳孔が開く。これは光が入る量を調整して一定の明るさで見えるように調整しているということ。
カメラも同じで、明るいところではシャッター速度を早くして、暗いところではシャッター速度を遅くして写真として写るように光を取り込む。
カメラには光の量を図る「露出計」が兄蔵されており、あらかじめプログラムされた「カメラ」の「標準の明かるさ」が設定されている。
これが良くも悪くも、撮影者の思い通りに光を取り込んでくれないことがある。
そこれ、使うのが「露出補正」。
一眼レフカメラ(ミラーレスカ一眼メラ)では、この露出補正をカメラのり面または前面にあるダイヤルでプラスやマイナスにして撮影者が意図する「適正露出」に合わせる。
スマホでこの露出補正を行おうとすると、アプリでマニュアルモードを選択して、幾つかのメニューを開く必要があるが、これが一眼レフカメラ(ミラーレスカ一眼メラ)はファインダーをのぞきながら前述のダイヤルを回すだけで瞬時に調整できる。
特に屋外で撮影しているときは、刻々と光が変わるので、この「露出補正」が必要になる。
被写体を見た時の撮影者が感じたイメージを表現するにはカメラにプログラムされた「標準露出」では、「適正露出」にはならない。
明るくするのか、暗くするのか、刻一刻と変わる状況で撮影者は瞬時の判断が必要になる。
この瞬時の判断にこたえてくれるのが、露出補正ダイヤル。
これで撮影者が意図した光を「適正」に捉えることができる。
ストロボなどを使用して人工的に光を作り出すときは、ストロボの発光量で調整してもよいし、カメラの露出補正で行ってもよい。
これは、滝壺にストロボを仕込んで撮影したもの。
光は捉えると同時に操るとさらに表現の幅が広がる。
スマホで気軽に撮るのもいいが、本格的なカメラで光を捉え、感性を表現するのも楽しい…
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