朱鷺歳時記

2008年9月25日、昭和56年以来27年ぶりに、10羽の朱鷺が佐渡の空に舞った。
2018年朱鷺放鳥10年を迎える。

越冬(七草)

2012年01月17日 | 朱鷺
この冬の佐渡島は、両津・新穂地区は例年に比べて積雪量が多いのですが、
隣の畑野や真野地区に行くと雪が日陰にしか残っていません。

昨年の秋に放鳥された朱鷺は、小佐渡東部から国中平野に移動して
生活をしています。

今年に入り、2度猛禽に襲われるニュース報道がありました。
運良く発見され命は助かりましたが、私の眼の前でも、2度
猛禽に襲いかかられ危険回避をして助かったことがありました。

トキが行方不明になる時期は、餌の少ない冬かと思うのですが、
鳥が羽の抜け替わる「とや」を迎える8月が多いと言われています。

昨年一年間撮影した画像を見ていると、繁殖時期を迎えた頃から
夏に掛けての朱鷺の身体は痩せ細っていました。

繁殖時期には、田んぼに多くの人が出て来ます。神経質な朱鷺は
餌場が少なくなります。そのような影響もあるのでしょうか?

同じ時期の中国の朱鷺と比べてみても胸の張りがまったく違います。

餌となるドジョウの大きさ、日本ではドジョウ以外に多く食べているのが
ミミズです。中国では、私の目の前で30cmほどある田ウナギを立続けに
3匹も食べました。ミミズと田ウナギ、精力のつき方がどちらにあるので
しょうか?

越冬の季節、朱鷺は朝から晩まで捕食をしています。これからももっともっと
朱鷺との共生・共存事業には農家の人たちの力を借りて環境整備が必要と
なってくるのでしょう。