朱鷺歳時記

2008年9月25日、昭和56年以来27年ぶりに、10羽の朱鷺が佐渡の空に舞った。
2018年朱鷺放鳥10年を迎える。

2013年 初春

2012年01月01日 | 朱鷺


昨年暮れのクリスマス寒波で、佐渡島も大荒れになり暴風雪注意報が出ました。
2012年最後の朱鷺との出会いを予定していたのですが、フェリーが運航するか解らず、
暮れも迫った29日と30日に予定を変更しました。

29日午前0時に家を出て、圏央道の狭山・日高I.Cから一路新潟を目指して300km
をノンストップでクルージングを楽しみました。関越トンネルを出てからも道には雪がなく、
空には月が出て星が瞬いてしました。

新潟港6時発のフェリーに乗り、波に揺られながら寝るのはいつもながら気持ちの良いものです、

氷雨が降る両津港に定刻の8時半に着きました。観光客のいないこの季節の佐渡島が好きです。
金北山も真っ白で、両津市内の積雪は30センチほどありました。

今回は5年前、朱鷺の取材の切っ掛けを作ってくれた、NPO法人「トキの島」中島明夫氏
と共にの取材でした。

佐渡島の天気は、大きく分けて大佐渡・国中平野・小佐渡に分かれます。
朱鷺の暮らしているのは、国中平野と小佐渡の2ヶ所です。

平成23年(2012年)は、1月から数えて16度目の来島になりました。通算31日
佐渡島にいた事になりました。一ヶ月間朱鷺といられたと思うと感無量の思いです。

中越地震の半年後初めて佐渡島に来てから6年の歳月が過ぎ、来島は80回を過ぎました。

2日間、小佐渡にいる朱鷺の取材をして来ました。初日に、第一次放鳥の3羽を探したのですが、
いつもいる田んぼには何処を探しても見つかりませんでした。
いつも2日間の取材で、2日の内の1日は空振りに終わる事が多いのです。

初日は、早くも婚姻色に変わっているペアが田んぼで捕食をしていました。
今年初めてペアになった2羽です。

1日目、張弓神社の階段の下で手を合わせただけで、社殿まで行かなかった事を後悔して
いたので、2日目に朝に社殿まで上がって、お賽銭をあげさせていただいてから、
今年一年、健康で無事に日々を送れれことの感謝し、来年に向けてのお願いをしました。

神社を後にして車を走らせていると、遥か先に第一次放鳥の3羽の朱鷺が舞降りるのを見ました。

神様のご加護だと思って、3羽の朱鷺に逢いに行きました。

朱鷺歳時記

2012年01月01日 | 朱鷺

佐渡島於いて、朱鷺撮影や観察マナーは車から出ない事と、地元住民に迷惑を掛け無い事である。

車で追いかけてしまうと、その分逃げてしまいます。車でじ~と待っていると、朱鷺の方から
気持ちを許してくれて近づいて来てくれます。

最初、モニタリングチームや監視員の車に朱鷺が近づく姿をみて「どうしてあんなに近くに来るのだろう?」
と、不思議で仕方なかったのです。

朱鷺撮影の回数を数える度に、朱鷺との距離が近くなって来ました。
朱鷺はとても頭が良くて、車や人を認識しているみたいです。

私のブログ等で、朱鷺写真を見た人が「あんなに近くで撮れるのだったら撮影に行きたい!」と、
よく言われます。実際には、朱鷺との距離は、通常最低でも100m以上、運が良くて50mはあります。

撮影機材:NikonD3 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR (10倍)      (Ai AF-S Teleconverter TC-14E II 使用時) 840mm(16倍)
     NikonD300 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR (900mm 18倍)  (Ai AF-S Teleconverter TC-14E II 使用時) 1260mm(25倍)

実際には、10倍から25倍の望遠レンズで撮影をしています。

見た目では上の写真のように見えます。

「郷に入れば郷に従え」を大切に、自然体の精神で撮影をして行きます。