サンデーTCの3歳馬リビングストンが、未出走のまま引退しました。
未出走、未勝利の愛馬は、引退に際しての『哀愁のメモリアル』には取り上げないでおりましたが、この馬だけは載せることに致します。
リビングストン(リビングデイライツ06)
父 : タニノギムレット
母父: フジキセキ
厩舎: 池江寿
この年のサンデーTC募集一番人気馬でした。
ちょうど、ウォッカがオークス ダービーを制した直後であり、募集価格3000万円のお手頃価格も相俟っての人気だったと言えるでしょう。
しかし、実馬を見られた方はお分かりと存じますが、ウォッカの存在など関係なしに素晴らしい馬でした。
07年の募集ツアーにて
この年は、匿名組合方式による新税金システム導入が決定したことで、俄かに採算性重視をテーマにして、募集価格の上限を設定した中でのドラフトでした。
リングレット、シングライクトーク、ハッピーリクエスト、ケープリズバーン、エメラルドアイルなどが俎上に上がりましたが、牧場でひと目見たリビングデイライツにすっかり魅せられて、即決したことを懐かしく想い出します。
トップ画像は、出資確定直後の7月に遠浅で会ったときの画像です。
若干、硬いところはありましたが、力強い歩様とバランスの良い馬体は大物を予感させたものでした。
馴致・育成は、まずまず順調に進み、その後は2,3度会いに行きましたが、その都度、ノーザンファーム関係者からはお世辞抜きに期待を込めたコメントを聞かされて、妄想は大いに膨らんだものです。
しかし・・・好事魔多し
グリーンウッドへの入厩が内定したものの、馬房調整のため暫く待たされて、2日後に移動が決まった11月の15日。
朝の調教後に右後肢に異常が発生。
飛節の板状骨折が判明しました・・・
直ちに手術が施され、骨折部分をボルトで固定。
予後は良好とのことでしたが、全治は6ヶ月。
夏の未勝利戦にギリギリ間に合うかどうか・・・となってしまいました。
たまたま牧場訪問の予定を組んでいたので、手術直後のリビングストンに厩舎内で対面しましたが、黒光りする仕上がった馬体と、ぐるぐる巻きの白い包帯の悲しいコントラストに、ため息しか出なかったことを想い出します。
その後は、患部の回復具合に応じて徐々に調教が進められましたが、いちど輝きを失ったサラブレッドが再び鋭気を取り戻すことは難しく、やはりあちこちに無理が生じるのでしょうか、乗り運動を再開した4月には、右前脚に骨瘤が発生して小休止を余儀なくされてしまいます。
それでも、時間は刻々と迫っているわけで、まだまだ不十分なデキながら6月中旬にはグリーンウッドへ移動。
スクランブル態勢で、一か八かの仕上げに移ったのですが・・・
今度は左前脚に骨瘤が発生してしまい、遂にギブアップが宣言されてしまいました。
まあ、骨折した時点で半ば諦めていました。
その後も順調さを欠いていると聞くたびに、もう殆ど諦めていましたので、ショックはありません。
骨折も不可抗力です。
だから不平も不満もありません。
ただ、サラブレッドも人間と同様に、いや、口が利けず自己を表現する場所も機会も少ないのですからそれ以上に、運に左右される生き物だと再認識させられました。
この馬は、産地馬体検査を受けていません。
2歳秋に入厩寸前まで行ったのですから、その時点では問題にもしませんでしたが、今、こうなってみると、術後の未完成の身で関西まで移動させることなく、北海道で仕上げて札幌開催に賭けることができたかも知れないなぁ・・・とも思います。
結果論にすぎませんが、運・不運とはそういう些細なことで別けられたりもするものです。
やり直しが許される時間が殆どないサラブレッドの競走ライフ。
僅かな蹉跌が悪い流れを作り出し、そのスパイラルに巻き込まれると、抜け出すことは極めて困難です。
逆に、その流れを巧く乗り切った数少ない幸運なサラブレッドが、チャンスを掴むことができるのですが。
まあ、私がごちゃごちゃ言う前に、お仲間のみなさんも大なり小なり経験されていることでしょう。
だからこそ、ここまで夢中になれるのですけどね。
註:リビングストンの今後は、いちおう地方競馬でのデビューを目指すそうです。
成績次第でJRA復帰を検討する、所謂再ファンドを考えるとのことでした。
未出走、未勝利の愛馬は、引退に際しての『哀愁のメモリアル』には取り上げないでおりましたが、この馬だけは載せることに致します。
リビングストン(リビングデイライツ06)
父 : タニノギムレット
母父: フジキセキ
厩舎: 池江寿
この年のサンデーTC募集一番人気馬でした。
ちょうど、ウォッカが
しかし、実馬を見られた方はお分かりと存じますが、ウォッカの存在など関係なしに素晴らしい馬でした。
07年の募集ツアーにて
この年は、匿名組合方式による新税金システム導入が決定したことで、俄かに採算性重視をテーマにして、募集価格の上限を設定した中でのドラフトでした。
リングレット、シングライクトーク、ハッピーリクエスト、ケープリズバーン、エメラルドアイルなどが俎上に上がりましたが、牧場でひと目見たリビングデイライツにすっかり魅せられて、即決したことを懐かしく想い出します。
トップ画像は、出資確定直後の7月に遠浅で会ったときの画像です。
若干、硬いところはありましたが、力強い歩様とバランスの良い馬体は大物を予感させたものでした。
馴致・育成は、まずまず順調に進み、その後は2,3度会いに行きましたが、その都度、ノーザンファーム関係者からはお世辞抜きに期待を込めたコメントを聞かされて、妄想は大いに膨らんだものです。
しかし・・・好事魔多し
グリーンウッドへの入厩が内定したものの、馬房調整のため暫く待たされて、2日後に移動が決まった11月の15日。
朝の調教後に右後肢に異常が発生。
飛節の板状骨折が判明しました・・・
直ちに手術が施され、骨折部分をボルトで固定。
予後は良好とのことでしたが、全治は6ヶ月。
夏の未勝利戦にギリギリ間に合うかどうか・・・となってしまいました。
たまたま牧場訪問の予定を組んでいたので、手術直後のリビングストンに厩舎内で対面しましたが、黒光りする仕上がった馬体と、ぐるぐる巻きの白い包帯の悲しいコントラストに、ため息しか出なかったことを想い出します。
その後は、患部の回復具合に応じて徐々に調教が進められましたが、いちど輝きを失ったサラブレッドが再び鋭気を取り戻すことは難しく、やはりあちこちに無理が生じるのでしょうか、乗り運動を再開した4月には、右前脚に骨瘤が発生して小休止を余儀なくされてしまいます。
それでも、時間は刻々と迫っているわけで、まだまだ不十分なデキながら6月中旬にはグリーンウッドへ移動。
スクランブル態勢で、一か八かの仕上げに移ったのですが・・・
今度は左前脚に骨瘤が発生してしまい、遂にギブアップが宣言されてしまいました。
まあ、骨折した時点で半ば諦めていました。
その後も順調さを欠いていると聞くたびに、もう殆ど諦めていましたので、ショックはありません。
骨折も不可抗力です。
だから不平も不満もありません。
ただ、サラブレッドも人間と同様に、いや、口が利けず自己を表現する場所も機会も少ないのですからそれ以上に、運に左右される生き物だと再認識させられました。
この馬は、産地馬体検査を受けていません。
2歳秋に入厩寸前まで行ったのですから、その時点では問題にもしませんでしたが、今、こうなってみると、術後の未完成の身で関西まで移動させることなく、北海道で仕上げて札幌開催に賭けることができたかも知れないなぁ・・・とも思います。
結果論にすぎませんが、運・不運とはそういう些細なことで別けられたりもするものです。
やり直しが許される時間が殆どないサラブレッドの競走ライフ。
僅かな蹉跌が悪い流れを作り出し、そのスパイラルに巻き込まれると、抜け出すことは極めて困難です。
逆に、その流れを巧く乗り切った数少ない幸運なサラブレッドが、チャンスを掴むことができるのですが。
まあ、私がごちゃごちゃ言う前に、お仲間のみなさんも大なり小なり経験されていることでしょう。
だからこそ、ここまで夢中になれるのですけどね。
註:リビングストンの今後は、いちおう地方競馬でのデビューを目指すそうです。
成績次第でJRA復帰を検討する、所謂再ファンドを考えるとのことでした。
宣言でしょうか。
当時を思い出してみてもこの馬と誰かさんのな
んとかリエットの2頭は馬っぷりが抜けてまし
たね。
当方愛馬のヴェスパーを無理やりライバルに混
ぜてもらいましたが、この馬が無事だったらあ
っさり打倒されていたと思います。
でもやはり馬により運不運があり、結果がまっ
たく変わってしまうのがこの世界。当方もキャ
ロで勝ち上がって期待十分だった3歳馬フット
ライトが屈腱炎で昨日無念の引退。こればかり
はどうしようもなく、ペピートさんも同じだと
思いますが、引退馬の分まで残された愛馬に期
待するしかありませんね。
リビングストン、引退ですね。
運・不運、流れのなかで、いろいろな事がありますね。
私もこの馬には、打倒○○で、かなり注目させて
もらいましたので、当時のことは
よく覚えています(苦笑)
うちも、同期のスペシャルシンガーの引退の時に
流れの悪さを感じました。実に難しい世界ですが、それだけに夢も大きい
のかもしれません。
うちには、まだ同期のゾロが残っていますので、
チャンスが有る限り、頑張って
もらおうと思います。
元々骨折する可能性は高いように思えましたし…。
不謹慎ですが、これでいったん補償になるでしょうし、
引退ではなく、これからも地方で走り続けるわけですから。
うちの馬みたいに勝ち上がってもその後パッタリ
という馬がたくさんいるよりもメリハリついてていいかも。
ダートも合うと思いますし、今後に期待しましょう♪
とても残念です。
ザナドゥの全弟ですし、活躍してほしいと思っていました。
しっかりと治して、JRAの舞台に戻って来て欲しいです。
リビングストンの引退、本当に残念です。
私も2年前のドラフトの時、この仔が第一希望でした。
ランキングに早々に顔を出し、実績のボーダーが
高そうなので泣く泣く諦めましたが、ペピートさんが獲得されたので、
心の愛馬として応援していました。
無事だったら…と考えずにはいられませんが、
これも競馬なのでしょう。
新しい愛馬達に彼の分まで頑張って貰いましょう。
私も3歳世代は壊滅的で、出資した3頭の内、
2頭は未出走引退でした
残されたゾロに何とか踏ん張って貰いたいです。
そうそう、それを書き忘れておりました。
先行するなんとかリエットを行かせるだけ行かせて、ゴール前できっちり捕まえる筋書きだったのですがねえ。
逃げ切られちゃいました。
ま、そのなんとかリエットの誰かさんが、途中で行方不明になっちまったのがケチの付き始めだったのかも。
1年ぶりに復帰されたようですので、またぞろ旗印でも掲げてくれると、いじり甲斐があって楽しいのですけどね。
フットライト、そうですか・・・
分かっちゃいるけど、大量消費型システムはなんともねぇ。
◆ご出張中のトップガンさん、こんばんわ。
2年前のツアーは、誰かさんのお蔭でやたら盛り上がりましたからね。
って、なんか誰かさんのメモリアルになりそうな趣ですな。
そうですねぇ。
スペシャルシンガーの引退は、なんとも釈然としない後味の悪さが残りました。
こころの愛馬にしていた私より、出資されていたトップガンさんやレオン家さんは、言いたいことが山ほどあっただろうとお察しします。
でもまあ、誰もが良かれと思って最善策を講じて、その結果ですのでね。
最後はその馬の持って産まれた運・不運に収束させるしかないのでしょう。
ゾロ。頑張ってほしいです。
うちも、メガチュ~、マジカルブリット、アンディ~、ルミナスと、社台・サンデーだけで4頭も残ってますのでたいへんでごわすよ。
◆うっちーさん、近こう~
そうじゃの。何事も前向きに考えることが肝要じゃの。
しかし、さっそく補償が使えるのはありがたいってか、クラブの思う壺。
再ファンドを考えると無闇には使えないし・・・う~ん
◆カリンさん、こんばんわ。
いや~、兄弟揃って残念でしたねぇ。
再ファンドの道が用意されたのは良かったですが・・・
今後を見守りましょう。
◆まっくさん、ありがとうございます。
これも競馬、あれも競馬ですね。
人生~いろいろ♪ お馬だって~♪
そうですかあ。
おたくも苦しい台所、じゃなくて胸の内なんですね。
いずこも同じ秋の夕暮れ・・・になっては困ります。
ゾロの踏ん張り、応援しています。