やっぱり働くペンギン

プロバイダーの都合でお引越しすることになりました。トラックバックは承認制です。

「育休?おれがとるの?」日経新聞、少子に挑むより

2005年06月03日 | 少子化について(制度)

今週、1.28という4年連続低下の出生率
(↑色文字をクリックしてください。5月25日付け日経新聞より引用)
が発表されました。 某、大臣いわく「来年以降の長い目でみれば。。」なんて のんきなことをおっしゃってましたが、

下げ止まりとなるのか、それとも今後更に。。??(想像すると怖いですが)。
当事者からみれば、
「このままじゃ、そんなんじゃ、かわらないだろう」と思ってしまうのですが。。。

そして、5月31日で、日経新聞の「少子に挑む」の連載が終了しました。
1月に同じ特集があり、今回は2度目の特集でした。
その中で、気になったのが、男性の育児休暇取得の話
(以下、5月29日日経新聞朝刊記事より)。
次世代法が今年から施行され、「優良企業」の認定を得るには、
男性1名以上の育児休暇取得者を会社から出すことだそうで。。

なかなか推進されない様子が書かれていました。
そりゃそうです。
霞ヶ関の官庁ですら、男性の取得率は0.5%なのですから
(と、記事にはかかれていました)。

当事者の母ペンギンからいわせてもらうと、
まずは、段階を踏んで欲しい。
幅跳びもできないひとに、棒高跳びをしろといっても無理な話。
普通に男性社員の有休が取得できる体制をつくってもらいたいものです。
まだまだ有休すら未消化なんですから。
子供の運動会、学校行事、有休が取れたら、
父親も参加できるものが増えるはずです。
その次に、妻の出産前後、1週間とは言わないけど、
2,3日でいいから、休める制度の義務化。
出産当日、その前後、そして、病院の退院の日など、
人手を借りたいときはたくさんあります。
「結局休んだ分だけ、仕事がたまる」といって
とらない人も多いのかも。。。
そう考えると、とらない人には罰則規定を科すぐらいの
勢いが必要なのかもしれません。

ちなみに母ペンギンの義父は
幹部だったころは、出産に駆けつけようとした部下に
「お前はこれから扶養家族がふえるのだから、
それを自覚して仕事をしなさい。
どうせ駆けつけたところでなにもできないのだから。
就業時間がおわったら、駆けつけなさい」と
17時半まで仕事を強いたとのこと。
時代が変ったことを、古い人には認識してほしいものです。

次に、子供が病気のときの看護休暇。これを男性にも取れるようになってほしい。今年4月から、子供の看護休暇が導入されましたが、年間数日です。この看護休暇を子供の数x日数(たとえば5日)にして欲しいとおもいます。これが遂行できたのなら、共働き家族は 1人の子供につき10日休めるとなり、大変ありがたい。

かなり乱暴なことをかいてしまいましたが、
私が育児休暇から復帰したときに一番感じたのは
女性・男性にかかわらず、周囲の理解がたりないということ。
制度の導入も必要ですが、
理解してもらうことが、それ以上に必要でした。
このことについては、またおいおい触れていきたいとおもいます。

今回の新聞記事でうらやましかったのは、
子供と一緒に出勤する父親の背中の写真。
「背広によだれがにじむ。。」とあり、
そんな姿を町中でたくさんみかけることのできる時代が
きてほしいなあと、切におもいました。