加茂川は石鎚ロープウェーの奥の西之川集落で
東之川谷、名古瀬谷、御塔谷と三つに分かれる。
その中でも、
瓶ヶ森からぐるっと鶴ノ子ノ頭までを懐にいれる名古瀬谷には、
瓶壺谷、シロジ谷、ハト谷、おだま谷、極印木谷と5本の谷があり、
流域の広さと深さを物語っている。
5谷の中で、
弁当箱の卵焼きのように最後に残しておいた未踏のハト谷に
期待をしながら名古瀬へ向かった。
いつもの入渓地へ。
おだま谷出合、
水量は少ない。
シロジ谷出合、
入るのを拒むようなゴルジュ。
ハト谷に入ってすぐ。
オレンジ色の沈殿物。
左岸に硫黄臭の穴を発見。
ここが出所のようだ。
ゴルジュ帯の始まり。
3つのゴルジュが90度に屈曲しながら連なる。
ゴーロ河原歩きをしばらくで、
石斧のようなチョックストーンを抱える滝。
その上にも長いナメ斜瀑。
右岸に旧道を見つけて高巻き。
足元しょっぱいトラバース。
古いロープは信用しない。
階段ナメの滝が数本続く。
H=990mの20m滝、これ右俣。
左俣ゴーロへ進む。
左ルンゼから巻くと、
ルンゼにはキレンゲショウマが群生。
左壁を攀じる。
双子大岩。
大岩から振り返ると、
大森山が端正な三角すいを見せてくれる。
もうシラサ峠は近い。
予定の終了ポイントに抜け上がる。
道幅のある廃道。
峠までいい感じ。
遡行を終えた気持ちがほぐされる。
装備をほどいてシラサ峠大休止。
瓶林道から子持権現山に上がって、
参道をくだる。
子持ちのおなか・・・
中央のこんもり林が小剣山。
扇のように拡がる名古瀬の谷を見下ろす。
瓶の西壁も近い。
今日のも含めて
瓶壺谷、シロジ谷、ハト谷、おだま谷、極印木谷と
5本の谷の遡行に思いをめぐらせながら
名古瀬林道へ下った。
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