何だかんだで、お気に入りの物語はルサンチ☆マンかな。
『タイムトラベラーズ』
対応ゲーム機 ―→ 3DS/PS Vita/PSP
発売日 ―→ 3DS版とPS Vita版 = 2012/07/12 PSP版 = 2012/07/19
希望小売価格 ―→ パッケージ版 = 5,980円/ダウンロード版(PS Vita/PSP) = 4,980円(ともに税込)
ジャンル ―→ タイムトラベルアドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ C(15才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 犯罪
■====== 簡単なご紹介 ======■
レベルファイブから発売された、近未来の世界が舞台のアドベンチャーゲームです。
かつて『428 ~封鎖された渋谷で~』などを手がけたイシイ ジロウ氏が開発に関わっており、今作でもシステム面で『428』を受け継いでいる部分が見られます。
大空に「タイムホール」と呼ばれる大穴が出現し、多大な被害をもたらした事件。それから18年後の、ある1日。
真実を伝えるキャスターを目指す、伏見 雛(ふしみ ひな)。
不死身の刑事と呼ばれる、神谷 壮馬(かみや そうま)。
文武両道のクールな高校生男子、深瀬 有理(ふかせ ゆうり)。
天才物理学者の詐欺師、新道 究悟(しんどう きゅうご)。
”リアルライフヒーロー”を名乗る30歳無職、ルサンチ☆マン。
そして、謎の少女”みこと”。
運命の時間に引き寄せられるように、5人の主人公と謎の少女がそれぞれの物語を繰り広げます。
サウンドノベルのような形で順番に話を読んでいき、途中で登場する選択肢の選択などによって、その後の物語が変わっていきます。
正しい物語にしないとバットエンド的な展開を迎えることになるので、選択肢を変えたり、それぞれの主人公の話を均等に進めるなどして、正しい物語へと導いていってください。
以下、今作ならではの主な要素を軽く紹介。
|== TIPS ==|
特殊な用語など、青文字で記されている言葉があります。□ボタンを押すと青文字を選択できるようになり、○ボタンで選択することで用語の解説や関係した豆知識などを見ることができます。
ちなみに、シナリオクリア後はTIPSが増えるみたいですよ。全部探してみるのも、1つの楽しみ方です。
|== オートプレイとスキッププレイ ==|
ボタンを押さなくても、一定のテンポで自動で次の会話に進む「オートプレイ」。テキストアドベンチャーではおなじみのシステムですが、テンポを最大にすると「スキッププレイ」というモードになります。
「スキッププレイ」は”プレイヤーがまだ見たことのない場面””選択肢””コマンド入力”のいずれかの場面にたどり着くまで、早送りしてくれます。何度も繰り返し同じ場面を見るハメになった時なんかは、是非ご利用下さい。
|== トラベルチャート ==|
各キャラクターのイベント開始ポイントとその時系列を、一覧で見ることができます。例えば「伏見の16:15」とか「神谷の17:00」とかですね。
ここから自由にイベント開始ポイントを選択して、そのイベントに移動することができます。
|== タイムストップ ==|
いわゆる「バットエンド」みたいなものです。間違った選択肢を選んだり他のキャラクターと絡んだ影響などで、正しい物語をたどらなかった場合、タイムストップが発生して物語が一旦終了してしまいます。
選択肢を変えてみたり、トラベルチャートで他のキャラクターの物語を進めてみたりしましょう。分からなければ、タイムストップ時にヒントが見れたりするので、それを参考にするのも手です。たまに、ヒントじゃないこともあるけど(苦笑)
|== タイムロック ==|
物語を進めている途中、タイムロックがかかって先が見れなくなることがあります。
この場合、トラベルチャートで他のキャラクターの物語を進めることで、タイムロックが解除されて先が見れるようになります。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイした対応機種 ―→ PSP版
購入価格 ―→ 0円(「PlayStation Plus」のフリープレイタイトルとしてダウンロード)
プレイ内容 ―→ シナリオクリア
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
備考 ―→ Wii版『428』をプレイしクリアしたことがあります。(あまり覚えてないけど)
○ ―→ しっかりとした演出や設定が、物語を盛り上げてくれます。
会話はほとんどフルボイス。キャラクターと音声の相性も良く、ヘンだと思う人はいませんでした。性格のヘンな人はいますが(笑)
各キャラクターの存在感も、いいですね。主人公だけでなく、サブキャラタクター1人1人も、しっかりと引き立っていたように思います。
曲の良さもGOOD。その場その場を盛り上げてくれます。テーマ曲を聞くたび、ビリビリッと来ます。
『428』の実写がイメージにある人は、3Dグラフィックであることに最初は違和感を感じると思いますが、私は、すぐに慣れちゃいました。私は、3DSやPS Vitaより画質が劣るPSPでプレイしましたが、それでも充分な表現力だったと思います。
○ ―→ おふざけ要素も健在。
いわゆる「様々なバットエンド」があるのも、このタイプの作品の魅力ですが、相変わらず一部でぶっ飛んだバットエンドがあります。しかも3Dグラフィックということで、直接的な表現がそのぶっ飛びぶりに拍車をかけます(笑)
やり過ぎたらキャラクターのイメージが壊れそうですが、まあ、見たくなければ正しいルートを選択すればいいだけなので。見たい人は、わざと”それっぽい選択肢”を選んで、大いに失笑・爆笑してください。
○ ―→ スキッププレイが、地味にありがたいです。
バットエンドを迎えるなどして、何度も同じところを読むハメになるというのは、このタイプのゲームでよくある話。しかも、それでAボタンを連打していたら、連打しすぎて進めすぎて「あっ」ってことになったりも。そういう意味で、けっこうありがたい機能でした。
一瞬で移動するのではなくテレビの早送りみたいな感じで進みますが、瞬間移動したらしたで「あれ?どういう状況だったっけ?」っていう風になりかねないので。早送りの形にしたのは、正解だと思います。
○ ―→ ちょっとしたコマンド入力が、軽いアクセントになっています。
ごくたま~に、ボタン入力を求められる場面があります。「クイックタイムイベント」と呼ばれており、色々なゲームで採用されていますが、日本ユーザーには平均的にあまり良くない印象を持たれているようです。
私は、そんなこと無かったんですけどね。どうしても、色々なゲームを遊んで来た身としては、ただひらすらAボタンを押して読むよりかは、たまには他の操作もしたいって思っちゃうもんなので。
しかも、たいして難しくもないので、このせいで詰んだってことにはならないと思いますし。本当に、軽いアクセントって感じです。
△ ―→ 一部、3Dグラフィックの動きがカクカクする場面も。
これはまあ、PSPとしての限界なのかもしれないので、仕方ありません。おそらく3DS版やPS Vita版では気にならないと思われますが、PSP版では全体的に3Dグラフィックのフレーム数(1秒あたりに表示されているコマ数)が少なく、また、3Dグラフィックが多めに表示されている場面だと、さらにカクカクします。
普段は気にならないですが、3人まとめて一緒に歩いている場面などで、かなりカクカクしましたね。まあ、アクションゲームではないので、カクカクしたからといってプレイに支障はありませんが、気になる人は気になると思うので一応。
△ ―→ ストーリーについて。
個人的には楽しめました。細かいところを見れば、いくつか疑問の残るポイントもありましたけど、まあ別にいいかって感じるレベルだったので。
ただ1つ言いたいとしたら…主人公の一部が、”結果的にそこまで重要なポジションじゃない”的な感じだったので、それがちょっと寂しかったかな。最後の最後まで全員で活躍して欲しかったな~と思いました。まあ、最後は何だかんだでハッピーエンド?になるので良いですが。
△ ―→ ボリュームについて。
何だかんだで物語を楽しんでいた身なので、正直、もうちょっと遊びたかったな~…という気持ちが残りましたね。10時間以内でクリアできちゃったので。最後のほうは「あ~、もう終わっちゃうのかな」って気持ちでした。
シナリオクリア後はオマケモードが解禁され、こっちは長く遊べそうな予感がするんですが、全然別のゲームなので。これを見て「全然ボリュームあるじゃん」というのは、ちょっとお門違いなのかな?と思います。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
近未来で、それぞれのキャラクターの思惑が交差する、壮大な映画のようなアドベンチャーゲームでした。
推理したり想像してどうこうという感じではなく、あくまで近未来での物語を「傍観者として体感する」という印象が強かったですね。推理サスペンスではなく、あくまでアドベンチャーであるってことです。
とりあえず皆さん、どうしても『428』の存在感が強すぎて、その印象に引きずられて今作を期待はずれだと感じた人も多いようです。まあ、人間というのは便利なものや好きなものを見つけた場合、それより上のものしか評価しなくなっちゃうのが基本的な考えかたなので。システムを似せすぎたせいで、こうなったのかもしれません。
ただ、比較せず1つのゲームとして見たら、充分に楽しむことができました。少なくとも私は、熱中できてわりと一気にクリアしましたから。むしろ私は、『428』のことをほどよく忘れていたので、そのおかげで楽しめたのかもしれませんし、よっぽどチンプンカンプンな物語でもない限り、細かいムジュンや疑問点は気にしすぎないタイプなので。
アドベンチャーゲームを親しまれている人の意見によくある「ストーリーのつじつまが合っているかどうか?」とか「想像の余地があるかどうか?」とか「物語に深みがあるか?」とか。そういうのを強く求めている人には、この完成度は物足りないと感じられるのかもしれませんが、逆にいえば、あまり細かいことを気にしないアドベンチャーゲーム初心者のほうが、素直にこのゲームを楽しめるのかもしれませんね。
なお、今作が「PlayStation Plus」のフリープレイタイトルとして楽しめるのは、10月15日(火)までです。
PS Vitaだとそのままダウンロードできますが、PSPの場合「PS Plus」の直接のサービスには対応していないため、一旦PS3にダウンロードした後、PSPにコピーする形となります。
そんなに時間のかかるゲームではないので、よろしければ皆さんも、近未来で繰り広げられる映画のような物語を楽しんでみてください。
関連記事:
Wii『428 ~封鎖された渋谷で~』 ファーストインプレッション(2008/12/09)
Wii『428 ~封鎖された渋谷で~』 メインストーリークリア後のセカンドインプレッション(2008/12/15)
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
『タイムトラベラーズ』
対応ゲーム機 ―→ 3DS/PS Vita/PSP
発売日 ―→ 3DS版とPS Vita版 = 2012/07/12 PSP版 = 2012/07/19
希望小売価格 ―→ パッケージ版 = 5,980円/ダウンロード版(PS Vita/PSP) = 4,980円(ともに税込)
ジャンル ―→ タイムトラベルアドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ C(15才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 犯罪
■====== 簡単なご紹介 ======■
レベルファイブから発売された、近未来の世界が舞台のアドベンチャーゲームです。
かつて『428 ~封鎖された渋谷で~』などを手がけたイシイ ジロウ氏が開発に関わっており、今作でもシステム面で『428』を受け継いでいる部分が見られます。
大空に「タイムホール」と呼ばれる大穴が出現し、多大な被害をもたらした事件。それから18年後の、ある1日。
真実を伝えるキャスターを目指す、伏見 雛(ふしみ ひな)。
不死身の刑事と呼ばれる、神谷 壮馬(かみや そうま)。
文武両道のクールな高校生男子、深瀬 有理(ふかせ ゆうり)。
天才物理学者の詐欺師、新道 究悟(しんどう きゅうご)。
”リアルライフヒーロー”を名乗る30歳無職、ルサンチ☆マン。
そして、謎の少女”みこと”。
運命の時間に引き寄せられるように、5人の主人公と謎の少女がそれぞれの物語を繰り広げます。
サウンドノベルのような形で順番に話を読んでいき、途中で登場する選択肢の選択などによって、その後の物語が変わっていきます。
正しい物語にしないとバットエンド的な展開を迎えることになるので、選択肢を変えたり、それぞれの主人公の話を均等に進めるなどして、正しい物語へと導いていってください。
以下、今作ならではの主な要素を軽く紹介。
|== TIPS ==|
特殊な用語など、青文字で記されている言葉があります。□ボタンを押すと青文字を選択できるようになり、○ボタンで選択することで用語の解説や関係した豆知識などを見ることができます。
ちなみに、シナリオクリア後はTIPSが増えるみたいですよ。全部探してみるのも、1つの楽しみ方です。
|== オートプレイとスキッププレイ ==|
ボタンを押さなくても、一定のテンポで自動で次の会話に進む「オートプレイ」。テキストアドベンチャーではおなじみのシステムですが、テンポを最大にすると「スキッププレイ」というモードになります。
「スキッププレイ」は”プレイヤーがまだ見たことのない場面””選択肢””コマンド入力”のいずれかの場面にたどり着くまで、早送りしてくれます。何度も繰り返し同じ場面を見るハメになった時なんかは、是非ご利用下さい。
|== トラベルチャート ==|
各キャラクターのイベント開始ポイントとその時系列を、一覧で見ることができます。例えば「伏見の16:15」とか「神谷の17:00」とかですね。
ここから自由にイベント開始ポイントを選択して、そのイベントに移動することができます。
|== タイムストップ ==|
いわゆる「バットエンド」みたいなものです。間違った選択肢を選んだり他のキャラクターと絡んだ影響などで、正しい物語をたどらなかった場合、タイムストップが発生して物語が一旦終了してしまいます。
選択肢を変えてみたり、トラベルチャートで他のキャラクターの物語を進めてみたりしましょう。分からなければ、タイムストップ時にヒントが見れたりするので、それを参考にするのも手です。たまに、ヒントじゃないこともあるけど(苦笑)
|== タイムロック ==|
物語を進めている途中、タイムロックがかかって先が見れなくなることがあります。
この場合、トラベルチャートで他のキャラクターの物語を進めることで、タイムロックが解除されて先が見れるようになります。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイした対応機種 ―→ PSP版
購入価格 ―→ 0円(「PlayStation Plus」のフリープレイタイトルとしてダウンロード)
プレイ内容 ―→ シナリオクリア
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
備考 ―→ Wii版『428』をプレイしクリアしたことがあります。(あまり覚えてないけど)
○ ―→ しっかりとした演出や設定が、物語を盛り上げてくれます。
会話はほとんどフルボイス。キャラクターと音声の相性も良く、ヘンだと思う人はいませんでした。性格のヘンな人はいますが(笑)
各キャラクターの存在感も、いいですね。主人公だけでなく、サブキャラタクター1人1人も、しっかりと引き立っていたように思います。
曲の良さもGOOD。その場その場を盛り上げてくれます。テーマ曲を聞くたび、ビリビリッと来ます。
『428』の実写がイメージにある人は、3Dグラフィックであることに最初は違和感を感じると思いますが、私は、すぐに慣れちゃいました。私は、3DSやPS Vitaより画質が劣るPSPでプレイしましたが、それでも充分な表現力だったと思います。
○ ―→ おふざけ要素も健在。
いわゆる「様々なバットエンド」があるのも、このタイプの作品の魅力ですが、相変わらず一部でぶっ飛んだバットエンドがあります。しかも3Dグラフィックということで、直接的な表現がそのぶっ飛びぶりに拍車をかけます(笑)
やり過ぎたらキャラクターのイメージが壊れそうですが、まあ、見たくなければ正しいルートを選択すればいいだけなので。見たい人は、わざと”それっぽい選択肢”を選んで、大いに失笑・爆笑してください。
○ ―→ スキッププレイが、地味にありがたいです。
バットエンドを迎えるなどして、何度も同じところを読むハメになるというのは、このタイプのゲームでよくある話。しかも、それでAボタンを連打していたら、連打しすぎて進めすぎて「あっ」ってことになったりも。そういう意味で、けっこうありがたい機能でした。
一瞬で移動するのではなくテレビの早送りみたいな感じで進みますが、瞬間移動したらしたで「あれ?どういう状況だったっけ?」っていう風になりかねないので。早送りの形にしたのは、正解だと思います。
○ ―→ ちょっとしたコマンド入力が、軽いアクセントになっています。
ごくたま~に、ボタン入力を求められる場面があります。「クイックタイムイベント」と呼ばれており、色々なゲームで採用されていますが、日本ユーザーには平均的にあまり良くない印象を持たれているようです。
私は、そんなこと無かったんですけどね。どうしても、色々なゲームを遊んで来た身としては、ただひらすらAボタンを押して読むよりかは、たまには他の操作もしたいって思っちゃうもんなので。
しかも、たいして難しくもないので、このせいで詰んだってことにはならないと思いますし。本当に、軽いアクセントって感じです。
△ ―→ 一部、3Dグラフィックの動きがカクカクする場面も。
これはまあ、PSPとしての限界なのかもしれないので、仕方ありません。おそらく3DS版やPS Vita版では気にならないと思われますが、PSP版では全体的に3Dグラフィックのフレーム数(1秒あたりに表示されているコマ数)が少なく、また、3Dグラフィックが多めに表示されている場面だと、さらにカクカクします。
普段は気にならないですが、3人まとめて一緒に歩いている場面などで、かなりカクカクしましたね。まあ、アクションゲームではないので、カクカクしたからといってプレイに支障はありませんが、気になる人は気になると思うので一応。
△ ―→ ストーリーについて。
個人的には楽しめました。細かいところを見れば、いくつか疑問の残るポイントもありましたけど、まあ別にいいかって感じるレベルだったので。
ただ1つ言いたいとしたら…主人公の一部が、”結果的にそこまで重要なポジションじゃない”的な感じだったので、それがちょっと寂しかったかな。最後の最後まで全員で活躍して欲しかったな~と思いました。まあ、最後は何だかんだでハッピーエンド?になるので良いですが。
△ ―→ ボリュームについて。
何だかんだで物語を楽しんでいた身なので、正直、もうちょっと遊びたかったな~…という気持ちが残りましたね。10時間以内でクリアできちゃったので。最後のほうは「あ~、もう終わっちゃうのかな」って気持ちでした。
シナリオクリア後はオマケモードが解禁され、こっちは長く遊べそうな予感がするんですが、全然別のゲームなので。これを見て「全然ボリュームあるじゃん」というのは、ちょっとお門違いなのかな?と思います。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
近未来で、それぞれのキャラクターの思惑が交差する、壮大な映画のようなアドベンチャーゲームでした。
推理したり想像してどうこうという感じではなく、あくまで近未来での物語を「傍観者として体感する」という印象が強かったですね。推理サスペンスではなく、あくまでアドベンチャーであるってことです。
とりあえず皆さん、どうしても『428』の存在感が強すぎて、その印象に引きずられて今作を期待はずれだと感じた人も多いようです。まあ、人間というのは便利なものや好きなものを見つけた場合、それより上のものしか評価しなくなっちゃうのが基本的な考えかたなので。システムを似せすぎたせいで、こうなったのかもしれません。
ただ、比較せず1つのゲームとして見たら、充分に楽しむことができました。少なくとも私は、熱中できてわりと一気にクリアしましたから。むしろ私は、『428』のことをほどよく忘れていたので、そのおかげで楽しめたのかもしれませんし、よっぽどチンプンカンプンな物語でもない限り、細かいムジュンや疑問点は気にしすぎないタイプなので。
アドベンチャーゲームを親しまれている人の意見によくある「ストーリーのつじつまが合っているかどうか?」とか「想像の余地があるかどうか?」とか「物語に深みがあるか?」とか。そういうのを強く求めている人には、この完成度は物足りないと感じられるのかもしれませんが、逆にいえば、あまり細かいことを気にしないアドベンチャーゲーム初心者のほうが、素直にこのゲームを楽しめるのかもしれませんね。
なお、今作が「PlayStation Plus」のフリープレイタイトルとして楽しめるのは、10月15日(火)までです。
PS Vitaだとそのままダウンロードできますが、PSPの場合「PS Plus」の直接のサービスには対応していないため、一旦PS3にダウンロードした後、PSPにコピーする形となります。
そんなに時間のかかるゲームではないので、よろしければ皆さんも、近未来で繰り広げられる映画のような物語を楽しんでみてください。
万人向け ← | ○●○○○○○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○○○●○○○○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ●○○○○○○○○○ | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○○○○○○○● | → 達成感重視 |
関連記事:
Wii『428 ~封鎖された渋谷で~』 ファーストインプレッション(2008/12/09)
Wii『428 ~封鎖された渋谷で~』 メインストーリークリア後のセカンドインプレッション(2008/12/15)
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ