『ニッポンのあそこで』
対応ハード : PSP
開発・発売元 : ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日 : 2008/05/01
希望小売価格 : パッケージ版 3,980円(税込)・ダウンロード版 2,800円
ジャンル : 地図・エンタテインメント
プレイ人数 : 1~4人
CERO : A(全年齢対象)
※前々からちょっと気にはなっていまして…最近、ようやく購入しました。
※約2時間ほどプレイしてのインプレッションです。
●自分の手で名所を「釣り上げよう」
今作は、日本地図を舞台に、宇宙人であるナビッチュが日本を観光名所としてアピールしていくために、様々な名所を「釣り上げて」日本地図を完成させていくというゲームです。
…と聞くと、何のこっちゃ分からないと思いますが、とりあえず下記で説明します。
●「ギョ」を釣り上げて名所を増やしていきましょう
◆お話の流れ
観光名所を求めて日本に来たナビッチュ。しかしその日本は「ギョ」という魚によって、幾多の観光名所が飲み込まれてしまっていました。そこで、ナビッチュのUFOを使って「ギョ」を釣り上げて名所を復活させつつ、上司に観光名所としてアピールしていく…という流れです。
◆ギョの釣り方
日本中を色々な「ギョ」が泳いでいます。UFOを移動して□ボタンで、ギョの進路上にUFOを落とすと、ギョが食いついてきます。UFOが沈んだタイミングで□ボタンを押して、フィッシュオン!
ここからは、ルーレットで「ギョ」のライフを0にする必要があります。ルーレットを止めてギョにダメージを与えて、ギョのライフが0になると、捕獲成功となり、捕まえたギョに応じた名所が地図上に記されます。ただし、プレイヤー側にもライフがあり、プレイヤーのライフが0になると、ギョを逃がしてしまいます。(その後、プレイヤーのライフは1になります)
ルーレットのマスと効果は、以下の通りです。なお、一度止まったマスは、釣りが終了するまで赤いマスになります。
・青いマス…ギョにダメージを与えます。
・赤いマス…プレイヤーがダメージを受けてしまいます。
・数字マス…数字の数だけお金をゲットできます。
・ハートマス…プレイヤーのライフを回復します。
・チーズマス…「チーズメーター」を少し回復させます。「チーズメーター」が満タンになると、□ボタンでルーレットのボードを替えることができます。
・スターマス…???
●大きく分けて2つのモード
◆調査モード
ギョを釣り上げるモードです。ここでは、上司からの命令などにより、指令が出されます。「ニッポンのシンボル」とか「キラキラ光るものの名所」とかです。
もちろん、指令を無視して小さいギョを釣っていてもいいですが、有名な観光名所は基本、指令のお題になっていることが多いので…指令をこなさないと、有名どころは出てきません。
また、指令をこなしていくと、ナビッチュの階級?が上がり、ライフの最大値が増加します。
◆遊覧モード
このモードでは、ギョは出現しません。その代わり、調査モードより幅広い視点で日本を移動することが出来ます。
また、「自分だけのスポット」を作成することができます。名称やそのスポットの説明、写真データがあれば写真を貼る事も出来ます。
これらのオリジナルスオットの情報は、アドホックモードを使用して他のユーザーと交換しあうことができます。
●その他のシステム
◆ワープ
調査・遊覧モードで、メニューからワープを選択して住所などを条件に、他の場所へ瞬時に移動することができます。
◆ショップ
ルーレットなどで入手したお金を使って、ナビッチュのアバターアイテムを購入することが出来ます。各都道府県ごとに、その土地ならではのものが色々と用意されており、眺めているだけでもちょっと面白いです。
◆ペタマップ
これは、オリジナルスポットの情報を共有できるWebサービスです。ネットワークに接続してIDを取得した後ログインして、ペタマップに自分のデータをアップロードしたり、ペタマップのデータをダウンロードしたりできるようです。
ちなみに、私はまだ利用していません。もう少し進めたらやってみようかな~どうしようかな~…と、迷い中です。
◆partygameの評価◆…81点(100点満点)
地理がお好きなら
私は学生時代、社会科は苦手だったんですが、日本地図や世界地図を眺めるのは好きだったんですよね。そんな私には、ピッタリなタイトルです。
まあ、まず釣り上げるというゲーム自体がそこそこ面白いです。ルーレットで勝負するという単純なルールながら、意外に難易度はそこそこ高いです。チーズメーターをしっかり蓄えつつ、他のマスの欲に目がくらまなければ、ボスクラスのギョも釣り上げられるでしょう。
釣り上げていくたびに、大きな観光名所が出てくると、なんかちょっと嬉しいです。ましてや、住んでいる近くの名所が出てくると余計に嬉しいものです。小さいギョを釣り上げて「何ここ?」と思うのもまた、面白いのです。
ナビッチュたちも可愛くて、愛着がわきます。
地図の内容については…それなりに細かいです。大まかな名所だけではなく、小さな名所、学校や郵便局などの公共建築物も網羅されており、それらを見ているだけでも面白いです。見るだけならグーグルの地図でいいじゃん、と思っちゃうかもしれませんが、電車や船が動いていたり、夜になるとライトアップが綺麗だったり…そういうゲームっぽさがあるからこそ面白いという感じですね。
ただ、さすがに各所の詳細までは見れない模様。例えば東京タワーだったら、その名前とオブジェが出ているだけで、解説とかは一切ありません。せめて有名なところだけでも何かネタにでもなりそうなことを言ってくれたら嬉しかったんですが…。
まあ、このゲームで名所を知って、もし行ってみたいなら詳細はネットか何かで調べる…といった使い方ですかね。このソフト自体だけでは、便利な地図にはなりにくいでしょう。あくまでゲームですから。
日本をただ眺めているだけでもなんか面白く、ギョで名所を釣り上げるゲームとしても単純で面白く、なかなかありそうでなかったスタイルだと思います。
ただし、ナビとしてはそんなに優秀ではないとは思うので…あくまで日本地図を使ったゲームとして楽しんでもらったほうがいいような気がします。まあ、ペタマプとか使えばまた要領が変わってくるのかもしれませんが…。
それなりに行き着くところまで行き着いたら、セカンドインプレッションを書いてみます。
価格的には、UMD版のほうがある程度値下がっているのでお得だと思います。
ただ、UMDをいちいち入れ替えるという”わずらわしさ”がイヤなら、ダウンロード版のほうが快適に遊んでいただけますよ。内部データなので、ロードもダウンロード版のほうが若干早くなります。