セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

最近の新作DSソフトを見て思うこと

2006年11月29日 18時01分19秒 | 【旧】ゲーム関連記事
正直な話、DSの未来が不安です。というのが、いくら実用ソフトが爆発的ヒットしたからって、実用ソフトに偏りすぎちゃいないでしょうか?いくらかのユーザーは、今のDSのあり方を否定してます。実用ソフトと子供向けソフトしかないと。まあいかにも大人向けソフトがないと言ってる様に聞こえますが、そうでもありません。
ただ、今DSが明らかにイヤな循環にハマってしまっている気がするんです。


実用ソフトが売れるから発売する

ユーザーから「ゲームらしいゲームも発売してよ」批判

従来のゲーム作りに戻り、DSでゲームを発売

任天堂以外のソフトは有名どころでもほとんど売れない(根本的に面白くない・DSの機能を生かせてない又はムリヤリ生かそうとしている・ターゲットがDSを持ってないなどの理由)

結局、売り上げが稼げる実用ソフトにまた戻る


一概にこれが全て当てはまるとは言いませんが、大抵のメーカーはこれの繰り返しでしょ?まあ正直サードパーティの実用ソフトも一部を除いてそんなに売れてる感じではありませんが、コストも少ないでしょうからね。実用ソフト系は。
しかし実用ソフト系に限っていいますが、システムだのやり方だのは変わっていますが、元をたどれば同じようなもの。実用ソフト系はどれも「金太郎飴」状態ですね。結局は任天堂の二番煎じでしかないです。ロケットカンパニーの「漢検DS」があれだけ売れているのは、二番煎じではない実用ソフトを生み出せたからでしょう。つまり、流行の流れに乗ればいいだけで売れるほど、ゲーム市場は甘くないということです。

…にもかかわらず、もうオリジナルをコピペしたかのような実用ソフトがまだまだこれからも出てきそうです。それはせっかく活性化していたゲーム市場を再び衰退させる恐れがあります。実用ソフトを作るなとは言いません。むしろ実用ソフトから活路を見出すことは、ゲーム市場の活性化にはとても大事なことでしょう。ただ、明らかに流れに乗ろうとしているだけのシロモノが非常に目に付く今日この頃。「ゲームをメディア化」するということがどういうことか?を今一度考えていくべきだと思います。メディア化するといっても、ゲームであることに変わりはない、ということは絶対に忘れないで欲しいです。

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4 コメント

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同感です (victor)
2006-11-30 11:49:26
例えば任天堂ホームページにある発売スケジュールカレンダー。
「新しい月のスケジュールが来た!何が出るのかな♪」
と楽しみに覗いてみたら、DSのいわゆる知育系ばっかり…。
と、いうコトが前にありました。

知育系出すなとは言いませんけど、安易に後追いするサードの多いコト。
最近は少し別ジャンルの物を題材にして、単なる
『第二の脳トレ』とも言えないゲームも増えてますけど、
そもそもつまんなそうなゲームが殆どですね。
まさに「楽して小遣い稼ぎしよう」としてる様なモノばかりです…。

今日の新聞に『200万人の漢検 とことん漢字脳』
というソフトの広告がありましたが、どうせ作るのなら
このソフトみたいに『200万人の漢検公式』、
『税込2,499円』という様な手にとって貰えそうな要素を付加すべきですね。
残念ながらあんまり評価は高くは無いみたいですけど…。

それにDS市場の殆どが知育系になっていてその上飽和状態にあるなら、
逆にゲームらしいゲームのが売れそうですけどね。
ゲームに疎い層が手に取るのは知育系だけって訳でもないでしょうし。
勿論、手に取って貰える様なゲームに仕上げなければいけませんけどね。

どちらにしてもDSが売れているからって作れば売れる訳ではないので、
サードさんはもっと本気で取り組んで欲しいですね。
上手くいけば小遣いどころか生活費を稼げる可能性もありそうですし。
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豊かなようで豊かでないDS市場? (partygame(管理人))
2006-11-30 12:55:46
例えば純粋なゲームにおいてだと、まあ俗に言うパクリ(三國無双に対し戦国BASARAのような)でもオリジナリティ要素があればそこそこイケルものですが、実用ソフトはそうはいきません。形を変えても得られる実用性が根本的には変わらないため、やはり先に出したもん勝ちになっちゃうんですよね。

あと、ちょっと話それますが、この脳トレというのが社会現象になっているのはご存知だと思いますが、最近、なんか何につけても脳トレ、という感じで使ってる広告などもあるのが腹立たしいです。JRでも広告で使ってたくらいです。ゼンゼン関係ないじゃん。

我々消費者が流行に乗る乗らないは勝手ですが、企業人がそれをやってしまうと、結局は流行に乗ろうとしてるだけの二番煎じにしかなりません。特に実用ソフトは目的が明確なだけに、それでは絶対に通用しません。だからこそ、任天堂ハードではより、企画者の想像力が求められるわけなんです。
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Unknown (Unknown)
2007-08-14 10:54:59
流行に乗るのは悪いこととは思いません。実際企業はいろいろ出してみて、その流れの方が売れるからその路線で来ているわけで、こちら消費者が別のものでも買っていけば、他の種類も増えていくんじゃないでしょうか?
ちなみに私は、流行り路線の方がだんぜん買います。
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Unknown (partygame(管理人))
2007-08-14 18:13:54
>Unknown
もちろん、それがあらゆる他方向のメディアに広がっていくことは、私は是非ドンドンやっていってもらいたいとは思っています。
逆に言えば最近はなんとも奇抜で個性のあるあらゆる実用ソフトが誕生しています。普通のユーザーから見ればバカバカしいと思われそうなソフトも、活路を見出すという意味ではアリだと思います。

ただ、この記事を書いた頃はホントにどこを見ても同じような実用ソフトしか出せていなかったので…。そういう意味では、進歩はしているのかな?と思いますけどね。
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