セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『世界はあたしでまわってる 光と闇のプリンセス』 ファーストインプレッション

2011年08月25日 12時39分14秒 | 【旧】購入・レビュー話


世界はあたしでまわってる 光と闇のプリンセス
対応ハード : PSP
発売日 : 2009/07/09
希望小売価格 : パッケージ版 = 5,040円 ダウンロード版 = 3,000円(ともに税込)
ジャンル : あたしのためのRPG
プレイ人数 : 1人
CERO : A(全年齢対象)

◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 1,380円(中古)
プレイ時間 : 約2時間半
◆====================================◆



●= あたしの、あたしによる、あたしのための大冒険! =●
今作は、GAEより発売のRPGです。
DSで発売された『世界はあたしでまわってる』のリメイクで、おてんば姫様の”わがまま”を聞き入れてくれる、なんとも型破りなRPGとなっています。

DS版の頃から微妙に気になっていたわけですが、今回、思い出したかのように購入。
今回、1回目のインプレッションとなります。とりあえず4つほどクエストをクリアしました。

◆== あらすじ ==◆
いいとこのお嬢様であるアンジェラは、ある舞踏会の日、1人の冒険者に一目惚れ。
これは神様のお導きとばかりに告白したものの「あなたに冒険ができるのですか?」と言われて、却下。
今まで、思い通りになるのが当たり前だった彼女にとっては、大ショック!

次の日。
彼女は長い髪を切り、ドレスを冒険服に着替え、あの冒険者を振り向かせるために”わがまま”な大冒険へと向かうのでした。



●= 概要 =●

まずは行き先となる村や町を選択します。
すると、村の人間にお願い事を頼まれます。クエスト発生です。

街で準備をして、モンスターが出現する”ローカルマップ”に移動し、そこでクエストの条件を達成して村に戻れば、門を開けられるカギを貰えます。
再びローカルマップに移動して、門のところに行って外に出るとマップクリア!新しい街に行けるようになります。

基本は、この繰り返しでどんどん先へと進んでいきます。


◆== ”光と闇のプリンセス”について ==◆

今作では、特定の場面で「光のプリンセス」になるか「闇のプリンセス」になるかを選択できます。
「光のプリンセス」だと、基本的な戦闘能力が上がりやすいですが、わがままな能力が成長しにくいです。
「闇のプリンセス」だと、基本的な戦闘能力が上がりにくくなりますが、わがまま能力が成長しやすいです。


途中、何度も選択する場面があるので、状況や成長具合などに応じて判断しましょう。



◆== ローカルマップについて ==◆

ローカルマップは、上の画像のような画面になります。

画面左のマス目が全体マップです。アナログパットあるいは方向キーで、1マスずつ移動していきます。
また、○ボタンで足元を調べることができます。何かアイテムが手に入ることもありますが、敵が出てくることも…?

地形によって出てくる敵などが違います。クエストを確認して、目的の敵やアイテムを探しましょう。
ちなみに、Lボタンを押せば、どこからでも一瞬で村に戻ることができます。



◆== 戦闘について ==◆

マスを移動していると、戦闘が発生!
戦闘スタイルは、至ってシンプルなコマンド式戦闘です。攻撃や魔法などを使用して、敵を全滅させましょう。経験値やお金も獲得できますし、もちろんレベルアップもします。
逃げることもできますが、逃げた場合は必ず村まで戻ってきてしまうので、注意!

魔法は、敵が使用する魔法を何度か受けることで、覚えていくようです。



◆== ミミックスライムについて ==◆

冒険の序盤で、画面右側にいるピンク色のスライムが仲間になります。
このスライム、最初はすごく弱いうえにレベルアップという概念もありません。
では、どうやって強くなっていくか?敵の姿を「モノマネ」することで、強くなっていきます。


といっても、戦闘で特殊なことをする必要はありません。
戦闘に勝利した後に、一定確率でモノマネが発生。戦った相手の頭・体・腕・足のいずれかをマネしようとします。拒否することもできます。
モノマネをすることで能力が変化したり、装備品を装備できるようになったり、特別な技を覚えたりします。

体力の多い敵をマネすれば体力が多いスライムになりますし、魔法を使う敵をマネすれば魔法を覚えます。
どう変化するのかをしっかり見比べて、ミミックスライムをどんどんパワーアップさせていきましょう。



◆== ダンジョンマップについて ==◆

ローカルマップのなかには、ダンジョンの入り口があるものもあります。入ると”ダンジョンマップ”へと移動します。
ダンジョンマップはマス目移動ではなく、普通のRPGのように自由に移動できます。もちろん、移動していると戦闘も発生します。

また、ダンジョンマップにある宝箱は全てカギがかかっており、カギは特定の場所で出現する敵を倒すと、一定確率で落としてくれます。




●= わがままシステムについて =●

主人公のアンジェラには、体力を示す「HP」、魔法を使用するのに必要な「MP」の他に、わがままポイント(WP)というものがあります。
このWPを消費することで、あらゆる場面であらゆる”わがまま”を発生させることができます。”わがまま”の種類は、物語が進行していくうちにどんどん増えていきます。

ちなみに、WPはHP・MPと同様で、宿屋で休むと回復します。

|== 例えばローカルマップで ==|
例えば、経験値やお金がいつもより多く出るようにしたり。
地形が気に入らないなら、他の地形に変えてしまったり。
魔物のレベルを下げてしまったりと、様々です。

|== 例えば戦闘で ==|
問答無用で先制攻撃できたり。
問答無用でマヒにして行動不能にしたり。
ホント、何でもありですね(笑)

|== 思わぬ場面で使うことも ==|
イベントの流れで使用することもあったりします。
他にも、宝箱のカギをムリヤリ開けたり、全滅してしまった場合のペナルティを無視したり。本当に、あらゆる場面で”わがまま”が発生します。



■== partygameの評価 ==■ … 71点(100点満点)
アイデアは面白いですが、なんかモヤモヤする部分も


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

|== ”わがまま”ぶりが楽しい ==|
あらゆるところで”わがまま”が発生するので、それが面白いです。今のところはまだ優しいほうですが、後になるほど、もっと酷い”わがまま”が出てくるんでしょうね。
とはいえ、”わがまま”無しではわりと難しい難易度となっているので、使いどころでは容赦なくバンバン使っていきましょう。

|== それなりにボイスあり ==|
さすがに街中のイベントではボイスがありませんでしたが、最初のメインストーリーを語るところやボス戦などでは、ガリガリ喋ります。
おてんば姫様のドタバタ劇?ということで、会話も特徴的な面白さがあるので、それがボイスで聞けるのは良いですね。

|== ミミックスライムの要素はGOOD ==|
敵を”モノマネ”することで強くなっていくというのは、ちょっと新しいですね。
良くも悪くも運次第。強い敵を倒して、それをモノマネしてくれればグ~ンとパワーアップしますが、モノマネの発生はランダムなので、思うとおりに興味を示してくれるとは限らず。
私は面白いと思いましたが、人によっては、運要素が強い点が気に入らないと感じるかもしれません。

|== △ 戦闘は良くも悪くも普通 ==|
”わがまま”が言えることくらいで、戦闘自体はよくあるスタイルです。
戦闘のテンポも、まあまあかな~と。ボタン連打していればアクションをスキップしてくれるのでスムーズになりますが、攻撃するたびにカメラ視点が動くので、見た目もイマイチですしテンポも若干悪くしているように思いました。

ついでに言うと、私は最近、同社が発売している『注文しようぜ!俺たちの世界』もプレイ中ですが、今作で出てくる敵キャラが、名前からグラフィックまで全く同じという。
マイナーな会社とはいえ、丸ごと使いまわしは如何なものかと。

|== △ 敵の強さバランスが大味 ==|
もちろん、次のエリアに行けば新しいモンスターが出てきますが、いきなり強くなりすぎ!という印象です。
同じエリア内にいる敵の強さも、強弱がやたら極端。普通に倒せる敵もいれば、普通に1しかダメージを与えられない敵もいたり。ちなみに”メタルスライム的なもの”ではありません。

ま、こちらは”わがまま”が言えるので、わがままが効くように大味なバランスにしているのかもしれません。
そこまで考えているとは思えませんが(笑)

|== △ ローカルマップでアイテムが入手しづらい ==|
クエストの中には、ローカルマップを調べると手に入るアイテムを集めてくる、というものがあります。
ところがこのアイテム、思いのほか出てこなくて敵ばっかり出てきます。一方で、連続でアイテムが手に入って、あっという間にクエスト達成できることも。やっぱり極端なバランスですね。

◆== まとめ ==◆
シンプルなスタイルのRPGに”わがまま”システムが入ったことで、おてんばな感じをよく表現できている作品です。

有体に言ってしまえば、”わがまま”=魔法とは違うもう1つの魔法といった印象。なので、ゲーム的にはそこまで革命的なことではないですが、一番のウリはやはり姫様のおてんばぶりですね。
見た目もそうですが、シンプルな作品が好みな女性のかたに、オススメです。昔のゲームみたいな難易度バランスとなっていますが、最悪、コツコツとレベルアップすればどうとでもなりますので、ご心配なく。


シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書く予定です。
※シナリオクリアせずに手放してしまったので、セカンドインプレッションはありません。あしからず。

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   万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
 遊びやすいRPGです。
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    手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
 セーブは宿屋のみ。でも、基本サクサク進むので、ちょっとした時間でも楽しめるでしょう。
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  思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 魔法や”わがまま”の使いどころが重要です。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視
 まあ、シンプルなRPGなので。
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その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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