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a green hand

夫と別々に映画を見た

久しぶりに二人で映画を見た。
しかも別々に。
私は「グラントリノ」クリント・イーストウッド主演である。
夫は「レッドクリフ」
夫婦割引というのだと1800円のところ1000円になる。
だが、同じ映画でないとそうはならないらしい。

すでに60歳になった私はシニア割引で1000円。
夫は1800円を支払った。
シニア割引初体験である。
60歳もいいことがある。

「2000円出してもレッドクリフ」と譲らない夫、と思ったが逆から鑑みると私も譲らない妻ということになる。

家でも外でもマイペースすぎる夫に少し不満を持ったが、今に始まったことでもないので不満は持たなかったことにしよう。


映画が終わると、出口で係員が何か紙切れを持って待っていた。

エアコンの調整がうまくいかなかったらしく、キッズサイズの飲物券をお詫びに配っていた。
そういえば映画上映中、なんだか暑いなと思ったが半そでになるほどではなかったがそういうわけだったのかと、もらった飲物券でアイスコーヒーを飲み夫を待っていた。
10分違いで始まり、「レッドクリフ」の方が少し長かった。
夫が現れたと思ったらサッサと「駐車場で煙草吸ってるから」と急いで先に行ってしまった。

大昔になるが、我々の結婚式終了後、皆に見送られたときのことである。
私は夫とはまだ思えないその日、夫は皆に胴上げをされていた。

私は夫の荷物と自分の荷物の両方をもち、胴上げに気をよくしているその男をみていたことを時々思い出すことがある。

私が持っていた二人分の荷物の重さに気づく気配のなかった夫はその後の人生においてもとても平和そのものである。

世の中の夫で「もう一度結婚するなら同じ人と・・」などと思ってる人がいたら、その人はもっとも平和な人生を送れた成功者だとつくづく思うのである。

さて私の夫だが、ここまで来ると案外私の方が成功者かもしれない。

さらに付け加えると、戦いを経た末の勝者かもしれない。
女とは実に恐ろしい。
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