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a green hand

お雛様に感謝したい

2月最終日、世の中はコロナウィルス一色となった。
私の2月は鬱々として過ぎた。

というのは1月23日、夫が1年に一度のペット検査を受けた。
27日に結果が出るまでの数日間。
そして結果後もその鬱々は続く。

ペット検査で3箇所ぐらいに集積が見られた。
そのうちの1番集積が多かった鼠蹊部のリンパ節を取り出し組織検査をする事になった。

その手術日が2月19日。

電光ボードには、入室、手術中、終了の時間が示される。
予定時間は1時間。
57分後に手術終了と示された。

私の心配をよそに元気な夫がストレッチャーで運ばれてきた。
歩ける状態だったというが重病人のようにストレッチャーで。

手術中にリンパ節の状態を直ぐに病理で検査したがすぐには分からないと言われたと夫が言う。
夫は3センチぐらいのリンパ節を見せてもらったそうだ。

切り口も3センチぐらいで傷はボンドでねばしたと看護師さんに聞く。
今は、相当大きな傷でも縫わないでボンドだと聞き、ただただ私は驚くばかり。

手術後の処置が26日。

約ひと月の間、悪性リンパ腫の再発だろうか、再発の治療は?などと悪い方へ悪い方へと思考は駆け巡る。
未熟者のいつもの癖である。

2017年の時のように、その病気に関する情報を得ようとするエネルギーは私には全くなくなっていた。
ただ嫌なだけで、再発の情報などを本やネットでも知りたくなかった。
怖いだけでビクビクしていたし、病名を見るだけでも気分が悪くなった。

娘に知らせると、お父さんは大丈夫だよの返事。
何が根拠となるのかわからないが娘の勘は当たると占い師みたいなことを言う。
それでも励まされ、慰めになった。

その後、不安がピークになったころ、ベートーベンのお墓まいりを済ませ、ウィーンからのお土産を届けてくれた10歳年長のYさんと長いことお喋りした。

最後に夫のことを話すと、笑って実のお兄さんの癌の経験を話してくれた。
悪い症例のみに気を取られていた私だったが光が射した一瞬だった。

気が楽になっても、夫のいるリビングから相変わらず離れられない自分がいた。

その時に思った。

母親と子どもの関係で、不安があると母親から離れられなくなり、自分の行動ができなくなる子どもの心理である。

夫は母親ではないし、私も子どもではない。
でも私の自由奔放な動きは、夫との基盤が安定しているからこそであり、そこが不安になると目も当てられなくなると。

そして更に思った事、それは自分のためにダメになる。
強く逞しくならねば、いざとなったら壊れてしまう。w

もっと簡単なのは早いもの勝ちになる事。

しかし、虚弱ではあるが私は今のところ病気ではない。

こうして、書けるようになったのも26日の処置の時、手術をした先生からの一言のおかげである。

明後日の血液内科で、はっきりとした検査結果を聞く為に私も行くつもりでいる。
1年ぶりである。

今年のお雛様、夫と早めに飾った。
人知れず祈るような気持ちで。w

3日には、母の得意なチラシ寿司を食べてもらい、その日のうちに片すつもりでいる。
心の底から、ありがとうねの思いでお雛様を観ている私がいる。






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