a green hand

27日は府中市美術館へと決行



都立美術館ゴッホ展に行った時に入手したチラシを何度も眺め大事にあたためておいた「藤田嗣治展」
府中美術館…何処だろうと長い事、ざわざわしていた。

高尾山日帰りを一泊にして翌日美術館と考え、夫に話すと仲間で行くのに勝手な行動をするのはと、ダメ押しされ私も頷いた。

結果、大人の休日倶楽部有効最終日しかないと頑張った。

その頑張りを後押しされた言葉があった。
高尾山の帰り、wさんに「府中ってどう行くの?」
「新宿に出て京王線に乗り換える」高尾山から南の方だと教えられる。

そうか京王線とは高尾山に行く時に使った電車である。
イメージが近づいてきた。

26日は充分に寝た。
いざ27日だ。

9:00台の新幹線に乗る。
大宮に降り、JR湘南新宿ライン・逗子行で新宿に行く。
そこから京王線に乗り換え府中まで。

府中駅では「ちゅうバス」というのに8番ホールから乗る。
ギュウギュウ詰めである。

美術館前で降りる。
目の前に府中市立美術館があり、バスからも大勢の人が降りた。

チケットを買ってからレストランでホットケーキを注文して食べる。
ここも混んでいるので相席でいいか1人のご婦人に聞いて了解を得た。

「藤田嗣治良かったですね」と言われ、食べてからゆっくり見ようと食事を先にしましたと答える。
とても美術好きなご年配な方で藤田嗣治についてお話を聞かせてもらう。

12:30から約3時間も美術館に居たことになる。
1人だからできた事であるが呆れられそうである。

観たかったのは嗣治の最後の妻となった君代婦人が愛してやまなかったという女の子の絵である。



子供のいなかった藤田はたくさんの子供の絵を描いている。
しかもモデルはいなく自分の想像上の自分の子どもだという。

おでこに特徴のあるその女の子の絵に私は息子の愛娘Mちゃんを重ねていたのである。

学芸員のスライドによる20分のレクチャーも聞いた。
そこで驚いたこと。

11月27日は藤田嗣治の誕生日だというのだ。
私は誕生パーティーに呼ばれたような気分になった。


いつの間にか雨になっていた。

バス停に傘をさした人たちが並んでいる。
雨は気にならないわたしだったが、「小さい傘ですが入ってください」とその土地の方と見える人が傘を差し出してくれた。




美術館とつながっているような大きな公園はその方の庭のようで住まいはすぐ近くだという。




バスが来るまで色々話す。
府中には米軍基地があった事、芸術劇場や文化センター 、美術館はその恩恵と言われていることなどなど。

バスが来たので財布を開けて100円玉を探した。
あったはずなのに…。
500円玉しかない。

バスは500円玉でも大丈夫かその人に聞くと両替してくれるから大丈夫と聞き安心して500円玉を握りしめていると、乗る間際に100円玉を私に恵んでくれた。

なんということだろう。

混んでいた。
席が空いてたが気づくと特別席。
戸惑いながら「ここに」とその方に言うと、「ありがとう高齢者だから特別席でも大丈夫」と感謝される。
500円玉を持っていると仕舞いなさいと言われる。

バスの窓から立派なイチョウ並木や桜並木が見え、府中は四季を通してとてもきれいなところだと感じた。

「失礼ですが上のお名前だけでも」と訪ねると「前田です」と答えてくれた。
本当にお世話になりましたと言うとまた来てくださいと府中駅でお別れした。

11月27日の一人旅はとっても素敵な1日となった。

家に着いたのは8:30ぐらいだったろうか。

歩数は高尾山の半分、7000歩ぐらい。
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