475系急行色に乗って（前編）

お盆休みも今日までで明日から会社という方も多いようですね。ニュースではＵターンラッシュの新幹線の駅でお父さんが一言、「現実に戻ります・・」世の中のお父さん、また次の連休までなんとか頑張っていきましょう。。

昨年の夏休み、富山東端の越中宮崎から糸魚川にかけて、ヒスイ探しと海水浴をしてまいりましたが、静かで美しい海岸と綺麗な石の魅力に取りつかれ、家族からもアンコールがあがったため今年もまた行って参りました。

昨年は初めての場所でなかなか要領を得ず、行程にもあまり余裕がなかったため、時折、国道と並走する北陸本線をカッ飛んでいく特急列車を眺めてはいたものの鉄分摂取は皆無・・　
しかし、今年は家族のアンコールが出たのをいいことに、わたしも思いっきり鉄分補給をさせてもらうことにしました（笑）

　　　
　憧れのローズピンクの急行型に乗ってMT54の咆哮が聴きたい！


新幹線開業により、来春廃止予定となっている国鉄時代の急行型475系、その中でも珠玉の交直流急行色A19編成・・　ローズピンクの急行は湘南色の153系や165系よりも感電しそうでちょっと怖いけど（笑）強そうで貫録たっぷりで、小さい頃から憧れの存在でした。今まで乗る機会もなく、東北も九州も廃止、残るはこの北陸に残る数本のみとなっています。これはなんとしても乗っとかなアカンです。しかし、限られた時間で果たして1編成しかないローズピンクを探し当て、乗ることができるかどうか・・

まずターゲットとなるA19編成の運用についてリサーチです。地元のスポッターの方々が情報を提供されている掲示板で出発の１ヶ月くらい前から経過を観察。10パターンを日ごとに順繰りで運用していく形式で、まれにトラブルや内部事情などで突然順番が狂うことがあるものの、概ね動きを補足し、当日の運用予想ができました。これには本当に助かりました。

そして当日、まる１日時間があるわけではなく、午前中は宮崎海岸でヒスイ探し、15時くらいには白馬の宿に向かって宮崎海岸を発たなくてはなりません。明日も白馬からまた宮崎海岸に戻りますが、A19の運用は金沢～小松で朝だけの運用になるため、追跡は不可能。この条件でいくと12時47分泊（とまり）発、富山行きの548Mがラストチャンスです。家族にも貴重な国鉄型列車に乗る経験をさせるべく、弁当を買って4人で乗り込むことにしました。。


泊駅到着、駅前の駐車場に車を入れると列車到着のアナウンスが・・　泊で折り返し富山行き548Mとなるため、40分弱の停車時間があります。取り敢えず到着入線を駅外から眺め、出発時刻までに泊の街で弁当を調達することにしました。

視界の開けたいい場所が見つからず、仕方なく駐輪場の入口あたりで富山方を見ると・・懐かしい音を響かせて列車がやってきました。予想通りA19編成です！　3両編成は急行運用当時の風格も貫録もありませんが、この色は当時のまま。よくぞ復活してくれました。ちょっとオデコが狭くなりましたがデカ目のままなのが溜まりません。ささ、弁当の調達です・・

しかし、駅前にコンビニもなく、歩いてもなかなか弁当を売っているようなお店がみつからず、車で探すことに・・ほどなくスーパーを見つけ、なんとかお弁当ゲット。。発車時刻が迫り、ちょっと焦りました（＾＾；


ようやく正式にご対面です。やっぱりこの色は大好きです。昨年あたりは457系A13編成とタッグを組み、夢の6連交直流急行色が運転されたそうですが、現在、A13編成は営業運転を離脱し、松任に留置されているそうです。

塗装のやれ具合もほど良く、いかにも復活塗装しました感がないのがリアルでいいですね。

ホームも線路も枕木も「地方」していていい雰囲気です。聞こえてくるのはセミの鳴き声だけです。

LEDの行先表示に役目を譲ったサボ受けが所在なさげです。最後に何かサボを入れてあげたいですね。

ホームの高さもまんまでいいですね。

発車までの間に上り特急北越4号が脇を通過、下り線をEF510のコンテナ貨物が通過して行きました。

一応、クハと一緒に記念撮影。暑いので早く車内に入りたいというカミサン、空いている先頭車両に座ろうとしたので制止し、敢えてモハに乗るよう指導（笑）そろそろ発車時刻です・・

後編へ続く・・