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スハ42 2047を訪ねる

2010年05月20日 | 乗り鉄・実車
こんにちは
けっこう保存車両ってあちこちにあるものなんですね。データベースを見ていると自宅の近所にも・・
という訳で先日、ちょっとヒマを見つけて川崎市にあります生田緑地へ長女を連れていって参りました。。
生田緑地の中にプラネタリウムで有名な川崎市青少年科学館という施設があり、ここに旧型客車「スハ42」が保存されているんです。知らなかった・・(^^;
小学生の頃だったか、それ以前だったかプラネタリウム見学に行ったことがあり、敷地内に「D51」が保存されていた記憶はあるんですが、客車が保存されていた記憶は全くありません・・

生田緑地の有料駐車場から子供と歩いて7~8分くらいでお目当てのスハ42とご対面です。緑の中に突然、青い車体が見えてくるのはちょっと異様です。敷地内案内図には客車(ブルートレイン)とか書いてあり、なんだか笑えますね。。この青少年科学館の開館時間中は車内も開放されており、内部を見学することができます。早速中へ入ってみましょう。

転落防止のためか貫通路に鉄板が溶接されたりしていますが状態はとても素晴らしく、少し手を入れれば本線復帰も可能じゃないかというくらい各部がまだ生きています。このスハ42-2047は晩年、水戸客貨車区で主に水戸以北の客レで活躍し、昭和60年に廃車、保存されたそうです。どうりで記憶にないわけです。

最末期まで活躍した車両らしく、客窓や洗面室窓も近代化工事が施されていますが、床は板張りです。特にこのデッキ扉のHゴム二段窓は大宮工場改造車でよく見られ、形態的にあまり美しいものではありませんが、このミスマッチ感と品川や尾久あたりにもいたという親近感が萌えポイントです(笑)今も高崎に残るスハフ42が同じタイプですね。

では子供の目線で・・ジョイント音が聞こえてきそうですね~貫通路が塞がれてしまっているのと、注意書きがアレですが、網棚に荷物が載っていたり、まばらにお客さんが座っていたりするのが妙にリアルです・・ 「客もまばらな日曜の昼下がり、水戸を出た原ノ町行き普通列車は地平線まで続く一面の水田の中をジョイント音も軽やかに走って行く・・デッキの向こうではED75の甲高いブロワー音が・・」そんな妄想をしていると長女が「はやく滑り台のある公園連れていってよォ~!」と現実に引き戻してくれます(笑)

     「いいからポイフル食べて待ってなさい・・(汗)」

トイレは閉鎖されていますが、洗面台にはこのようにアクリル板が付けられ内部を確認することができました。管理上、これが正しいのだと思います。

暖房使用中はお湯も使えたんですね。右側にあるのは止水栓のレバーでしょうか?

JNRメイド扇風機 電源入れればまだまだフツ~に回りそうなほど綺麗ですね。

「禁煙・禁酒」の注意書きが目に痛いですが、保存場所を考えると当然のことでしょう。鉄道文化を学ぶ有料の鉄道博物館でもマナー違反が目につくのですからね・・ 青い別珍のシートもすこぶる状態が良く、クッションが利いて座り心地もE231系なんかよりよっぽども良いと感じます。もっとも、台車の性能も格段に向上しているので、シートの肉厚を減らしても問題ないと考えているのでしょうか?しかしE231系は100km近く乗ると私はお尻が痛くなります。

TR40型台車 このアングルで見ると、狭軌感が強調され、Nゲージって大きさ的には日本の家庭事情にマッチしているのでしょうが、やっぱり不自然だなぁって思っちゃいますね。

端梁・連結器 床下にも潜れて模型製作には大いに参考になる保存車両ですね。こちらに保存されてから塗装や修繕工事が行われているようですが、さすがは科学館というだけあって、表記類や設備も当時のまましっかりと残し、学習教材としての存在意義を貫いています。車内にも「JRの職人さんが窓やブラインドなど可能な限り修理・調整をしてくれました・・」と貼ってありました。このように影で支える方々のおかげで素晴らしい状態に保たれているんですね。日本の鉄道黄金期を駆け抜けた貴重な車両ですからいつまでも大事にしていきたいですね。。

さて、もっとシートの座り心地を楽しみ、妄想したかったのですが、「滑り台もない・・公園じゃない・・」と長女からクレームが出てしまいましたのでそろそろ引き揚げることにします(汗)
ここまでお付き合いありがとうございましたm(_ _)m
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (SEKKI)
2010-05-20 01:38:14
こんばんは、レポートお疲れ様です。
御写真を見たところ、日差しがやわらかくて、新緑の匂いも感じることができるシチュエーションですね。
屋外展示でありながら保存状態は、ホントに良いみたいですね。シートのブルー、モケットさ加減がまたイイ感じですね!これは座りに行きたくなってしまいました。(^^)
イメージが沸いてきますね。拝見しているこちらも模型に反映できそうですよ!(^^)V
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Unknown (ミズ)
2010-05-20 13:16:41
まさるさん、こんにちは。
生田緑地にあったんですね!こんなに身近な公園にあったとは・・・
スケジュールをとって、お弁当持参でのんびりと大人の散歩といきたいです。
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Unknown (まさる)
2010-05-20 21:45:00
こんばんはSEKKIさん
ありがとうございますm(_ _)m 目と鼻の先にこんな素晴らしいコンディションのキュウキャクがあるのを最近まで気が付きませんでした。。子供連れのお父さんなんかが「懐かしいなぁ・・」とか言いながらシートに座ってくつろいでいたり、読書に耽っていたり、みんな思い思いに楽しんでいらっしゃいました。。窓も開閉ができ、結構自由度の高い保存車両なんですが、逆にそれが良いのか?みんな大事にしているみたいなんです。ちょっと嬉しくなっちゃいました~ こんな車両が10両くらい連なって、窓も全開で常磐線をかっ飛ばしていたんですよね。。たった一度でいいから乗ってみたかったです(TT) いつか必ず現役旧客を捕まえてあの日のリベンジをしましょう!
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Unknown (まさる)
2010-05-20 21:56:11
こんばんはミズさん
ミズさんのところからもすぐ近くですね!車内でお酒が飲めないのが残念ですが、ノンアルコールビールと弁当ならOKですよね~ 多分、これなら本当に乗ってる気分になれそうですよ。ラジカセと旧客列車の走行音カセット(死後か!?)を持って・・想像しただけで楽しそうですね~(^^;
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