浜離宮朝日ホールで、ヤメン・サーディの演奏会を聴いて来ました。
朝日新聞の吉田純子さんという記者の署名記事が好きで、この人の紹介記事を読んでいいな、と思い。
ヤメン・サーディの演奏やバックグラウンドについて書き留めておきたい気持ちはあるのだけど、ちょっと違う話を。
ホールで私の前の席にいらした70代と思われるご婦人の二人組が、演奏が始まるまで楽しそうにお喋りをしていました。お二人共クラシック音楽がとてもお好きなご様子。
ところがコンサートが始まるとすぐに、お一人が居眠りを始めたのです。もう一人のご婦人はそんなお友達を優しく見守っておいででした。休憩になって目が覚めたご婦人は何もなかったようにまた楽しくお喋りを始め、演奏が始まると、また居眠り。コンサートが終わるとお二人は仲良くニコニコと席を立って行かれました。
本当に、いいなー、と心から思いました。
70代、もしかしたら80代だったかもしれない、高齢女性二人が、コンサートに行こうと思い立ち、誘い合い、チケットを買って、夜出かけて来る。もうそれだけで素晴らしい。音楽を楽しみにして友と出かけ、ワクワクする。それだけでコンサートを十分楽しんだと言えるのではないでしょうか。
私も歳を取って、お婆さんになったときそんな幸せな時間を過ごせていたら、すごく嬉しい。