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ヤメン・サーディ

2023-11-24 21:44:00 | 日記
浜離宮朝日ホールで、ヤメン・サーディの演奏会を聴いて来ました。
朝日新聞の吉田純子さんという記者の署名記事が好きで、この人の紹介記事を読んでいいな、と思い。
ヤメン・サーディの演奏やバックグラウンドについて書き留めておきたい気持ちはあるのだけど、ちょっと違う話を。

ホールで私の前の席にいらした70代と思われるご婦人の二人組が、演奏が始まるまで楽しそうにお喋りをしていました。お二人共クラシック音楽がとてもお好きなご様子。

ところがコンサートが始まるとすぐに、お一人が居眠りを始めたのです。もう一人のご婦人はそんなお友達を優しく見守っておいででした。休憩になって目が覚めたご婦人は何もなかったようにまた楽しくお喋りを始め、演奏が始まると、また居眠り。コンサートが終わるとお二人は仲良くニコニコと席を立って行かれました。

本当に、いいなー、と心から思いました。
70代、もしかしたら80代だったかもしれない、高齢女性二人が、コンサートに行こうと思い立ち、誘い合い、チケットを買って、夜出かけて来る。もうそれだけで素晴らしい。音楽を楽しみにして友と出かけ、ワクワクする。それだけでコンサートを十分楽しんだと言えるのではないでしょうか。

私も歳を取って、お婆さんになったときそんな幸せな時間を過ごせていたら、すごく嬉しい。

村上春樹新刊を読む

2023-05-08 20:43:00 | 日記
村上春樹の新刊を旅行先の盛岡で読んでいて、今半分を過ぎたあたり。林檎やブルーベリーマフィンが食べたくなる。

村上春樹には色々思うところがあり、もう読まなくていいかも、と何度も別れを(勝手に)決めたが、結局は全て読んでいる。少なからず影響も受けている。ただそれは文学的なものではなく、例えばピンクレディが踊れてしまう、とかストレンジャーザンパラダイスを語れてしまう、とか、そういう時代のカルチャーを世代的にザックリと浴びたのと同じ意味でである。

新刊「街とその不確かな壁」は、そんな私のような、ゆるい読者にはちょうどいい作品のように思う。いたるところで、これまでの作品を思い起こされるが、今回はくどい性描写も今のところ出てきていない。ケッと思うような比喩もないし、登場人物達にもスノビズムも感じない。

これまでの作品を混ぜて焼き直してマイルドにした感じ、と言ってしまったらそれまでだが、私にはその薄さが心地良い。

というか、村上春樹もこれまでの作品におけるあれやこれやを少し反省したんじゃなかろうか。

サツキの花咲く頃

2023-04-17 19:36:00 | 日記
サツキがいっぱい咲いている。
イチゴ味のシャービック色や濃いピンク、それから白色。

幼稚園の送迎バスの乗降場所がちょっとした空き地で、そこで濃いピンクのサツキが花盛りの頃だった。
母が、その日用事があり、友達のお母さんに私はお迎えを託されていた。
思いの外、早く用が終わった母は時間通りに迎えに来れて、お土産に、と言って私にシールをくれた。凄く可愛いシールだったのだけど、私だけ?Aちゃんには?今日はAちゃん(のママに)お世話になった(正確にはなりそうだった)のだからAちゃんにもシールがないと悪い!と心配になった。それで母が、Aちゃんにも渡しているのを見て、ほっとしたのだが、人間って何歳位からこういうことを思ったり感じたりするようになるのだろう。
私はいわゆる気の回るタイプではないけれど、割と小さい頃からそうしたことにドキドキしてなんだかいつも疲れ気味だった気がする。

サツキの花を見ると、心配顔の小さな自分を思い出す。一緒にケーキとか食べながら、「なんか色々あるよねー」なんてお喋りしたい。

遅刻の練習

2023-04-09 08:44:00 | 日記
大人になってから、遅刻をほとんどした事がない。
今度、友達との集まりに遅れて行ってみようかな。小走りで、ごめんねーと小さく手ん振り、お喋りの輪に入っていく。
どんな気分なんだろう。

めちゃくちゃワクワクする。

自分アーカイブ

2023-04-02 18:12:00 | 日記
「独学の教室」という本を読んだ。
14人の独学者(という言い方が正しいかは分からない)が、それぞれの学び方を示していて面白かった。
本を読んだり美術館に行ったりコンサートに行ったり、若い頃からコツコツと自分なりに色々してきたつもりだが、なんだか何も身についていないというか。これ読みました、あれ観てきました、それ聴いてきました、で終わっているような気がして、なんとかやり方を変えていきたいと思った次第。

本の中では、佐藤優氏の独学法を参考にしたいと思った。佐藤優氏によれば、本はただ読んでるだけでは何も身につかないと。(ですよね。)
大事なのは、読解力、記憶力、要約力、敷衍力で、それらを鍛えるためには、本の抜き書きをノートにし、それについてコメントを残す、とか名文を一定量覚える、とか読んだ内容のポイントを分かりやすくまとめてアウトプットするとかの方法が効果的であると述べている。
それらの力をつける事で、脳の記憶の容量が増え、自ずと知識のストックもできて、アナロジーを用いて物事を考えられるようななる、とあった。

私は、氏のこうした方法論よりも、こうしたトレーニングで人間の脳はどんどん成長できるのだというその可能性に目が覚めるよな思いがした。
世の中で流行っている脳トレともまた一味違う、教養基盤を地道に耕していきましょう、という、いくつになっても自分の知性を磨いていくその姿勢が素晴らしいな、と思った。

名文を一定量丸記憶する、その名文として夏目漱石の「こころ」とか「それから」の全文を挙げていて、氏の話に感銘を受けた割に、それは無理、とか思っている。けれど、それにしても、最近の自分はあまりにも「覚える」ことを怠けてはいないだろうか。
「もう、すぐ忘れる!」という言い訳が癖になっている。そこを見直すところから始めたい。