めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

鮭と鮫

2017-04-21 19:29:12 | ちょっとしたおはなし
甥っ子が9歳という若さで、独学で新巻鮭をつくったらしい。
周りの大人はみな驚き、そして賞賛する。末は博士か大臣か、と。

その話が市長の耳に入り、甥っ子は表彰されることになる。


ぼくは表彰式に出席するため市役所に向かうが、道に迷ってしまう。

道を訊こうとひたち海浜公園の真向かいにある中華料理屋に入るが、主人は裏の菜園でゴーヤの世話に夢中で、声をかけても気づいてくれない。

隣の喫茶店に入り、ギョーザ定食を注文する。一服しようとするが、タバコが切れている。
食後にコーヒーを頼もうと店員を呼ぶと、来たのは昔の女友だちで、彼女はぼくをトイレに誘う。


帰り道の国道6号線。同僚の男が鮫に乗って現われる。



彼は会社一の人気者だが、ぼくは大嫌いで、だから昨日山奥に埋めた。

同僚は云う。自慢げに。
「人気がありすぎて、人食い鮫まで手なずけたんだ!」

生き返ったのも、人気のおかげかな?




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