滋賀県の嘉田知事は2日、琵琶湖の移転計画を発表した。
これは新幹線新駅建設問題で今月末に期限を迎える
県の工事負担金3600万円を支払わない意向を示し
それによる議会や民意の混乱を回避して
問題を先送りにするのが狙いだ。
嘉田知事は2日の定例議会で琵琶湖の移転計画を発表し
15年間で約2兆8000億円の予算を投じて移転する方針を示した。
具体的な移転先はまだ決まっていないが、嘉田知事は候補先として
財政再建団体入りを申請している夕張市(北海道)か
与那国島(沖縄県)に移転する方向で検討していると言う。
一部の県議員からは「何の為に移転するんだ?」や
「琵琶湖がなくなったら滋賀県のシンボルは何になるんだ?」
「跡地を何に使うんだ?」
「与那国島は海に沈むと思う」などの意見が出され
嘉田知事は「これからが意見の分かれ目、大いに議論したい。
新幹線の問題さえ先送りになって うやむやになるなら
時間を掛けて話し合いたい」と意気込んでいる。