音の絵本「AN」ブログ

猫のANはピアニスト。母であり、先生でもある。
ANのスト-リ-を自由に描いていく。

            

2016年6月 今月の人

2016年07月08日 | 今月の人
今月の人・・・・・・Kさん

彼女のエピソ-ドは山ほどある。

その都度笑っちゃいけないのかもしれないが、つい笑ってしまう。

そして、時折その光景を思い出して私一人でも笑ってしまうこともある。

予防接種気絶-救急車事件、
レッスン時ピアノを弾きながら寝てしまい、
ピアノのふたに頭をぶつけるなどが代表の話題だが、
そんな彼女も小学3年生になり、すっかりお姉さんになった感がある。

挨拶、楽譜の用意、レッスン時の話の聞き方、注意メモの取り方、
注意しよう、コントロ-ルしようとする気持ちの表れ、宿題、正確さなど、
どれをとっても「成長したな~」と思う。

何が、こんなにも彼女を成長させたのかと考えると、
やっぱり「コンク-ルでまた年長の時のような大きなトロフィ-をもらうんだ!」
という本人の気持ちと、お母さんの大きな心の支えだと思う。

彼女には妹がいて、お母さんは仕事をしていて、全てが本人に任されることが多い。

学校帰りにレッスンに来るのだが、ランドセルの他に荷物があり、
その上何冊も楽譜が入った重いレッスンバッグを抱えて一人でレッスンにやってくる。

しかし、決して放任ではない。

それは、彼女の楽譜を見るとわかる。

毎回、前回の注意書きが整理された新しい楽譜になっている。

レッスンの後、今日レッスンしたこと、注意することなどのレッスン日記を書いている。
私が促したのではない。自主的にである。

きっと、家でお母さんといろんな会話をしながら、楽譜に向かっているのだろう。

一つのことを親子でとことんやることは、とてもいいことだと思う。

とことんやるから親子喧嘩もする。涙も出る。

でも、その時間こそが成長につながり、信頼になり、思い出になり、
かけがえのない宝物であり、財産になるのだと思う。

音楽は本来ならば、1位2位など優劣をつけるものではない。

それは重々承知の上であるが、ピアノの技術や演奏の向上ののみならず、
親子で共に頑張った時間を作るために、子供たちの心の成長のために、
コンク-ルにチャレンジし続けたいと思っている。

私も、息子に旗のお稽古をしていた頃、ピアノのコンク-ルにチャレンジしていた頃は、
思うようにいかず、腹がたったり、イライラしたり、涙が出てしまうこともあったが、
息子たちが巣立ってしまった今振り返れば、
かけがえのないいい時間だったと懐かしく思う。

時々、何冊にもなった旗のお稽古のファイルやコンク-ルの時の楽譜を開いては、
「よく頑張ったな~」となんだか、心が温かくなるのである。


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