音の絵本「AN」ブログ

猫のANはピアニスト。母であり、先生でもある。
ANのスト-リ-を自由に描いていく。

            

2016年5月 今月の人

2016年07月08日 | 今月の人
今月の人・・・・Aさん

Aさんはこの春、中学生になった。

私とレッスンをはじめて、もう6年になる。

今ではショパンの大曲もバッハの複旋律も弾いて、コンク-ルでの受賞歴も多い。

そんな彼女を振り返り、彼女を表現するとすれば、とにかく「けなげ」である。

「けなげ」という言葉がぴったりなのである。

私とのレッスンの中で、私の記憶の範囲では「できない・・・」と言ったことがない。

まだ小さい頃でも、左右の手の強弱の差や、難しいリズム練習など、
弱音を吐く人も多い中、なかなか上手くできなくても一生懸命取り組む。

私からの注意も、アドバイスも「けなげ」に一生懸命聞く。

彼女の態度から決して、「うるさそう」とか「面倒くさそう」とか
「聴いているふり」とかを感じたことがない。

真夏の暑い夏休み。追加レッスン日をきめることになった。

彼女の家は少し遠く、教室まではずっと上り坂である。

両親は働いていて、日中は送り迎えができない。

彼女は自転車で一人で来ると言う。

お母様も私もはじめは心配したが、彼女は「大丈夫」と言う。

そして、うだるような暑さの中、彼女は汗びっしょりになって自転車でやって来た。

そして、笑顔で「大丈夫だったよ」と言った。

あの時の彼女の笑顔を私はたぶんずっと忘れない。

何かを学ぶとき、学び得るとき、この「けなげ」はとても大事だと思う。

「知ってるっ!」「わかってるっ!」「やってるっ!」「だって・・・」
「できない」「・・・・(なにもしないでひたすら黙っている=反発or完全に心ここに非ず)」

この言葉、行動から,はたして得るものはあるのだろうか。

自分で発見し得たものは素晴らしい。全てそれができるのならそれが一番いいだろう。

でも、生きた経験が少ない子供たちは特に、それだけで得ることは難しい。

他者の話やアドバイスを素直に取り入れ、自分のものにしていく方がずっと効率的である。

だけど、全くの受け身ではこれまた行き止まりになる。

自分の演奏を観察し、何をどうすればよいのか
自身で考えられる力を養うことも大事である。

ここにも「けなげ」さが必要だ。

プライドも大事だけど、時に要らないプライドは捨てて
「けなげ」に「チャ-ミング」に過ごしませんか。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 日本バッハコンク-ル 全国大会 | トップ | 2016年6月 今月の人 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

今月の人」カテゴリの最新記事