「大正・乙女デザイン研究所」のページ

大正期を中心とした「乙女デザイン」の鑑賞と研究を目的としています。

第51回月例会のお知らせ

2016年08月10日 | お知らせ

大正・乙女デザイン研究所

【 第51回・月例会  

《 内容  「(仮)「少女」表象について考える ー傷病、死、弱さ、可愛さ、美しさ」(渡部周子)

《 
日時  2016年8月20日(土) / 18:00~

《 会場  中央区立産業会館 4階:第3集会室 → 地図

      東京都中央区東日本橋2-22-4
       ・JR総武快速線「馬喰町 駅」下車徒歩5分
       ・都営浅草線「東日本橋 駅」下車徒歩5分

《 参加費  年会費:1,000円 月例会の参加費:毎回1,000円

****************************************

当研究所に関するお問い合わせは下記アドレスにお願いいたします。

 otome-design@mail.goo.ne.jp

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生誕120年記念 小林かいち

2016年07月18日 | お知らせ


小林かいち[明治29(1896)年~昭和43(1968)年]は、大正末期から昭和初期に京都・新京極の人気土産物店「さくら井屋」が版行した木版摺り絵葉書・絵封筒の図案(デザイン)作者として、近年、再評価が高まっている人物です。

 1990年代以降、海外コレクターによる日本近代絵葉書コレクションが、展覧会という形で公開され始めたことをきっかけに、公的に〈発見〉されたかいちですが、当時は経歴などは一切不明で、しばらくの間、「謎のデザイナー」「謎の抒情画家」と呼ばれる時期が続きます。その後、研究の進展や、2008年のご遺族の名乗り出によって、生没年や「嘉一郎」という本名、「うたぢ」という名でも活動していたこと、着物文様の図案描きを生業としていたらしいことなど、その生涯が断片的に明かされてきました。しかし、さくら井屋における仕事の実態についても、またそれ以外の活動についても、不明な点は多く残されており、今なお、かいちの謎は解き尽くされていません。

 阪神を舞台に女たちの愛欲を描いた谷崎潤一郎の小説『卍』(昭和3年~同5年)には、主人公たちが交わした手紙の封筒の柄として、かいちデザインのそれと極めて酷似する意匠が描写されています。関東大震災を期に東京から関西に移住した谷崎が、作中で「毒々しくあくどい」と評す極彩色やベタ塗りの多用は、確かに旧来の上方好みをひくもので、かいちはそこに、アール・デコや未来派といった舶来のスタイル/イメージに着想を得た、極端にスリムな女性の嘆き姿、十字架や教会、カーテン、トランプ、薔薇、蜘蛛の巣などといった目新しいモチーフを配していくことで、新時代の上方趣味を提示しました。伝統的木版の職人技で摺り上げられたこれらの絵葉書や絵封筒は、修学旅行の女学生らの格好の京土産として、全国に運ばれていったと推察されます。

  「また例の道楽が初まりました、絵葉書が集めたいのです。」(河井酔茗『新体少女書翰文』大正元年 より)

 大正初期の少女向け手紙文例集の中に記されたこの一節は、私製葉書発行が解禁された明治後期以降、大正から昭和初期にかけて湧き起こった絵葉書ブームの中、少女らにも絵葉書収集の趣味が広まっていた事実を知らせてくれます。この時期は、印刷技術の向上を背景に、様々な年齢層・趣味層をターゲットとする絵葉書が大量に流通・消費されていました。若い女性たちの間にも、女子高等教育制度普及を背景とした〈文〉による濃密なコミュニケーションが芽生え、それが色とりどりの絵葉書・絵封筒そのものへの偏愛という現象とも強く結びつきます。そんな〈少女お手紙文化〉の視覚イメージを支えたのが、竹久夢二の美人画に代表される〈抒情〉表現でした。少女たちの〈気分〉を体現し、誘導するものとなった〈抒情〉のデザイン。かいちとさくら井屋の協同による絵葉書・絵封筒は、その系譜上にひそやかに登場し、濃厚な色彩、木版が醸すある種プリミティブな風情、そして、シャープに研ぎ澄まされた退廃イメージによって、あやしげに異彩を放ち続けています。

  今回は、かいちの生誕120年を記念し、伊香保 保科美術館所蔵のかいちコレクションの中から、さくら井屋発行の絵葉書・絵封筒を中心に総勢500点以上の作品を一挙にご覧いただく、かつてない機会となります。毒々しさと儚さの交錯する、めくるめく小世界をお楽しみください。
 


関連イベント

「小林かいちと少女文化 ―少女お手紙から谷崎潤一郎まで」

 講師 山田俊幸
    (日本絵葉書会会長 大正・乙女デザイン研究所所長)
 日時 2016年8月27日(土) 14:00~15:30

 場所 武蔵野市立吉祥寺美術館音楽室
 定員 80名 ※要申込・先着順
 申込方法 8月2日(火)10:00より 
      お電話(0422-22-0385)または美術館窓口にて 
      ※定員に達し次第締め切り
 

 展覧会名  「生誕120年記念 小林かいち」 

 会場    武蔵野市立吉祥寺美術館(地図
       東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16
       コピス吉祥寺A館7階
       ※吉祥寺駅中央口(北口)から徒歩約3分 

 会期    2016年8月13日(土)~9月25日(日)

 休館日     8月31日(水)

 開館時間  午前10時~午後7時30分

 入館料   一般100円 
       (小学生以下・65歳以上・障害者は無料)

展覧会内容詳細/お問い合わせは、下記へお願いいたします

武蔵野市立吉祥寺美術館
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

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乙女デザイン ― 大正イマジュリィの世界

2016年07月10日 | お知らせ


イマジュリィとは、装幀・挿絵・絵はがき・ポスター・広告・漫画など大衆的な複製としての印刷・版画の総称です。本展ではアール・ヌーヴォー様式の橋口五葉、アール・デコ様式の杉浦非水、竹久夢二の少女趣味の世界、さらに女学生の間で流行したお手紙道具にみられる当時の少女文化にも注目します。大衆に浸透し、絶大な人気をあつめた「かわいい」商業デザイン・イラストレーションを紹介します。


会期中には、ブックデザインを多く手がけるイラストレーター・松尾たいこ氏によるトークショーや、京都と東京にお店のある貼箱専門店BOX&NEEDLE代表・大西景子氏によるワークショップなど、「本やお手紙にまつわるトーク&ワークショップ」がございます。
また、「きもの・ゆかた割引」もございますので、アンティーク着物などでお出かけしてみてはいかがでしょうか?
 ※お申し込み方法・詳細はこちら


 

 展覧会名  「乙女デザイン ― 大正イマジュリィの世界」 

 会場    茨城県近代美術館(地図
          〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1

 会期    2016年7月16日(土)~9月25日(日)
             ※展覧会初日(7月16日)には当研究所所長による
                 オープニングトーク・ギャラリートーク がございます。 

 休館日   毎週月曜日
          ※ただし祝日の場合開館、翌日休館

 開館時間 》 午前9時30分~午後5時
          (入場は午後4時30分まで)

 入館料   一般980(850)円
          高大生720(600)円
          小中生360(240)円
             ※( )内は20名以上の団体割引料金
             ※満70歳以上の方、障害者手帳等をご持参の方、
              高校生以下(夏休み期間を除く土曜日のみ)は入館無料 


展覧会内容詳細/お問い合わせは、下記へお願いいたします

茨城県近代美術館
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/index.html

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第45回月例会のお知らせ

2015年10月12日 | お知らせ

大正・乙女デザイン研究所

第45回・月例会 

内容》 『伊東胡蝶園・玄文社・パピリオ』について
     (ビューティーサイエンス学会:高橋雅夫氏)

日時 2015年10月17日(土) / 18:00~

会場 中央区立産業会館 4階:第3集会室 → 地図

      東京都中央区東日本橋2-22-4
       ・JR総武快速線「馬喰町 駅」下車徒歩5分
       ・都営浅草線「東日本橋 駅」下車徒歩5分

参加費》 年会費:1,000円 月例会の参加費:毎回1,000円

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当研究所に関するお問い合わせは下記アドレスにお願いいたします。

 otome-design@mail.goo.ne.jp

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第44回月例会のお知らせ

2015年09月05日 | お知らせ

 

大正・乙女デザイン研究所

第44回・月例会 

内容》 
芸術新聞社刊『本の夢 小さな夢の本』出版記念+懇親会
小さな本製作の経緯と装丁のことなど (田中淑恵)

https://www.facebook.com/tanakatyoshie  ← facebook ミニチュアブックと物語

http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-450-9.html  ← 芸術新聞社アートアクセス

日時》 2015年9月26日(土) / 18:00~

会場》 中央区立産業会館 4階:第4集会室 → 地図

      東京都中央区東日本橋2-22-4
       ・JR総武快速線「馬喰町 駅」下車徒歩5分
       ・都営浅草線「東日本橋 駅」下車徒歩5分

参加費》 2.500円:写真左の書籍1冊+お茶菓子付き
       (書籍を既にお持ちの方は1.000円)

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お申し込み(9月24日締切)、当研究所に関するお問い合わせは下記アドレスにお願いいたします。

 otome-design@mail.goo.ne.jp

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第41回月例会のお知らせ

2015年05月10日 | お知らせ

大正・乙女デザイン研究所

 

第41回・月例会 

内容》 「戦後の少女読み物 ジュニア小説からコバルトへ」(嵯峨景子)
     「富本憲吉と津田清楓の装幀・その3」(山田俊幸)

日時》 2015年5月16日(土) / 18:00~21:00

会場》 中央区立産業会館 4階:第3集会室 → 地図

      東京都中央区東日本橋2-22-4
       ・JR総武快速線「馬喰町 駅」下車徒歩5分
       ・都営浅草線「東日本橋 駅」下車徒歩5分

会費》 年会費:1,000円 月例会の参加費:毎回1,000円

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 当研究所に関するお問い合わせは下記アドレスにお願いいたします。

 otome-design@mail.goo.ne.jp

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「カワイイ!少女お手紙道具のデザイン」

2015年04月17日 | 出版情報


芸術新聞社より、遂に大正・乙女デザイン研究所の書籍が刊行されます!

「カワイイ!少女お手紙道具のデザイン」
詳細はコチラから
出版社:芸術新聞社
頁数:192頁
定価:本体2,000円+税
発刊:2015年4月25日
ISBN:978-4-87586-432-5 C0071

目次
はじめに

第1章 ブリコラージュ

絵封筒
ム 受け継がれる絵封筒コレク
便箋
封緘紙

第2章 エクリチュール

手紙1 さき子宛
手紙2 つや子宛
手紙3 みどり宛

第3章 コネッサンス

大正少女花言葉
女学生言葉
手紙の書き方本
あらかると
あとがき

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
木版の絵封筒、華宵の便箋、そして同時代に実際に交わされた3人の少女たちの書簡・・・
「花言葉」や「隠し言葉」など、大正から昭和初期の少女たちが夢中になった世界観をお楽しみいただける1冊となっております。乞うご期待!!

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第40回月例会のお知らせ

2015年04月11日 | お知らせ

大正・乙女デザイン研究所

 

第40回・月例会 

内容》 「富本憲吉と津田清楓の装幀・その2」(山田俊幸)

日時》 2015年4月18日(土) / 18:00~21:00

会場》 中央区立産業会館 4階:第3集会室 → 地図

      東京都中央区東日本橋2-22-4
       ・JR総武快速線「馬喰町 駅」下車徒歩5分
       ・都営浅草線「東日本橋 駅」下車徒歩5分

会費》 年会費:1,000円 月例会の参加費:毎回1,000円

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 当研究所に関するお問い合わせは下記アドレスにお願いいたします。

 otome-design@mail.goo.ne.jp

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フランスにおけるダンスアーカイブの歴史

2015年03月07日 | お知らせ

舞踊研究家・芳賀直子さんのトークイベントをお知らせいたします。 



フランスにおけるダンスアーカイブの歴史

日本では初めてお話しするダンス・アーカイブの歴史についてです。
アーカイブというのは最近様々な分野で話題となり、課題でもあろうかと思いますが、そうした中でもダンスのアーカイブの発足その最初の姿と未来への展望も含めてお話しする予定です。

日時:2015年3月11日(水) 19:00~20:30

入場料:1,000円(コーヒー付)

定員:25名(要予約)

会場:セッションハウス (神楽坂/地図

詳細・ご予約は下記にお願いいたします。

ダンスカフェ
TEL&FAX 03-3975-6405
dancecafekei@ybb.ne.jp

 

 

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第39回月例会のお知らせ

2015年03月01日 | お知らせ

大正・乙女デザイン研究所

 

第39回・月例会 

内容》 「富本憲吉と津田清楓」(山田俊幸)

日時》 2015年3月21日(土・祝) / 18:00~21:00

会場》 中央区立産業会館 4階:第3集会室 → 地図

      東京都中央区東日本橋2-22-4
       ・JR総武快速線「馬喰町 駅」下車徒歩5分
       ・都営浅草線「東日本橋 駅」下車徒歩5分

会費》 年会費:1,000円 月例会の参加費:毎回1,000円

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 当研究所に関するお問い合わせは下記アドレスにお願いいたします。

 otome-design@mail.goo.ne.jp

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