院内処方と院外処方の違いに関しまして （第１話）

院内処方と院外処方の違いに関しまして

院内処方とは？

診察を受けた医療機関で処方箋をもらい、調剤薬局で薬を受け取ることを

院外処方といいます。

これに対し、診察を受けた医療機関の薬局でお薬を受け取ることを

院内処方といいます。
当院では、患者様の要望をお聞きし、今までの薬局でのエピソードなど

を鑑み、患者さんにとって利便性の高い『院内処方』採用実現

を常に考えていました。

近日中に風邪症状、胃腸炎などの急性期治療必要な方からまず院内処方を開始します。

さらに順次皆様ご希望の方に対応できるようにします。

院外処方と院内処方で窓口で支払う負担額はこんなに違います！

ご存じない方も多いかもしれませんが、同じ薬を処方してもらっても、院内処方と院外処方（調剤薬局）では下の例のように窓口負担額にかなり大きな差があります。また、この表以外にも院外処方では様々な加算で追加料金が発生する場合もあります。

例）　高血圧と脂質異常症で飲み薬2剤28日分、腰痛で湿布薬（外用薬）を処方した場合

院内処方の場合
医療機関	調剤料（内服） 90円 調剤料（外用） 60円 処方料　 420円 調剤技術基本料　160円 薬剤情報提供料　 100円 手帳記載加算　30円
院内処方料合計 860円
窓口負担額		３割負担　260円＋薬剤料 １割負担　90円＋薬剤料

院外処方の場合
医療機関	処方せん料　680円 調剤料（内服） 1540円 調剤料（外用） 100円 調剤基本料 420円 薬剤服用歴管理指導料 570円
院外処方料合計 3310円＋1000円以上
窓口負担額		３割負担　990円＋薬剤料 １割負担　330円＋薬剤料

さらに最近は院外処方薬局では、ほとんどが、かかりつけ薬剤師・薬局として 基準調剤加算　３２０円、かかりつけ薬剤師指導料７００円 などの加算が追加されていますので、上記の 3310円にさらに1000円以上の加算がつき、4300円以上となっています。

さらに、まだ加算は院外処方では発生しています。

実は「調剤料」と一口に言っても、院内調剤と院外調剤では大きく違います。簡単に言いますと、「院内調剤では量に関係なく一定」、「院外調剤では量が増えると費用もUP」です。

■院内調剤
・内服薬調剤料　９０円（頓服薬含む）
・外用薬調剤料　６０円

■院外調剤
・内服薬調剤料　処方日数に応じて３５０円〜７００円〜８００円〜８９０円と変動加算されます。
・頓服薬調剤料　２１０円
・外用薬調剤料　１種類１００円、２種類２００円、３種類以上３００円
・計量混合調剤加算（軟膏）　８００円

院内調剤では種類・日数に関係なく内服薬は一律９０円（頓服薬も含まれる）、外用薬も種類・混合にかかわらず一律６０円の調剤料ですが、

院外調剤では内服薬が多種類・長期間となると、どんどん高くなり、頓服薬が加わればさらに２１０円の調剤料が加わります。外用薬も種類に応じて最高３００円（院内の５倍です！）、ステロイド剤＋保湿剤といったような混合薬が加わればさらに８００円の調剤料が加わります（院内では混合しても費用がかかりません）。

こうなってきますと、院外処方薬局でお世話になった場合、実は皆様方6倍以上のお支払いを、薬代とは別に請求され、薬局にお支払いされているのです。

院内では、薬代は一緒ですが、処方に関しますお支払い額は、約1/6になります。

当クリニックは患者さんにとって利便性と経済性にすぐれた院内処方を目指していきます。

院内処方のメリットとしましては、

• 外にある調剤薬局まで足を運び、薬局でを待つ必要がないため、手間と時間が省けます。
• 診察のお支払いとお薬代のお支払いが１回のお会計で済みます。
• 薬の説明が医師と患者様の間での内容通りのままで受け取っていただけます。まさかの強烈な不安をあおるだけになってしまうような薬の副作用の話も聞かなくてすみます。
• 調剤薬局よりも、かなり自己負担が少なくて済みます。
• いつもと同じ薬内容なのに薬局で同じ質問ばかりをされたり、薬の副作用ばかり説明されて内服するのが不安になられた御経験のおありの方は、院内処方を御検討されてはいかかでしょうか。
• 約6倍の処方代を院外処方薬局でお支払いされて、皆様方がそれに、みあった説明をお受けになられ、満足されているかで、判断していただければありがたいと考えています。
• 当クリニックでは、患者様にいままでの院外処方で患者様に健康被害が生じた事例を診察時に説明させていただき、患者様が安心して薬を内服していただけるようにご説明させていただいています。