金継の講師をしているので、漆のことをいろいろ調べてみた。
漆はウルシオールという成分が「かぶれ」の原因だが、そのウルシオールが濃いものがいい漆とされている。
ホームセンターなどで売られている漆のほとんどは人口漆。
エポキシ系
生漆があってもそのほとんどは中国産。
日本産は2~3%
だから値段も中国産と比べると10倍くらい違う。
もちろん日本産の方が品質がいい。
生漆の色はうす透明なので、弁柄や朱砂(水銀)などで赤色にしたり、墨などを使って黒にする。
日本での生産は70%が岩手県二戸。そのほかは茨城県大子町など
最近は、職人が少なくなりさらに日本産が減っている。
また、漆の木の性質によって育ちにくい場合があるので大変。
漆はかぶれる。というのは、その人の体質、遺伝によるところが大きい。
しかし、漆は薬として使うことがある。コップ一杯の水に漆を1滴たらして飲む。これは胃酸過多に大変よく効く。またあかぎれに漆を塗って和紙で包んでおくと、翌日にはきれいに治る。
かぶれる体質も、一滴たらして飲んでいると、かぶれなくなる。
漆によってかぶれても、2週間ほどするときれいに治る。
かぶれて、皮膚科に行っても、治療法がなく保湿剤を塗る程度で済まされてしまう。
さて、実験なのですが、私は以前から漆の木などに触ってもかぶれない。じゃあ、漆の樹液は?どうかと、現在、生漆を1滴手首につけ、今朝から様子を見ている。
やはり、かぶれない。
9月に板橋区で金継講習かがあり、新しく講師になった人たちにも実験してみるかなあ?
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