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こんぴら狗

2018-03-14 23:17:21 | 児童書・日本
「こんぴら狗」 作:今井恭子 絵:いぬんこ 発行:株式会社くもん出版

4774327077 こんぴら狗 (くもんの児童文学)
今井 恭子 いぬんこ
くもん出版 2017-12-13

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病気の飼い主の治癒祈願のため、犬ムツキは江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに出されることになった。
波乱万丈なムツキの旅と、ムツキの旅を応援する人々の温かさを描きます。
犬が一匹で、江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに!?
江戸時代、伊勢参りや金毘羅参りは庶民の憧れ。
でも自分はなかなか旅には出られないから、代わりに飼っている犬にお参りに行かせる。
そんな、今では信じられないユニークな風習がありました。
中でも讃岐の金毘羅まで、代理でお参りにいく犬のことを「こんぴら狗(いぬ)」といいます。
本作はその「こんぴら狗」を題材に描かれました。
主人公は雑種犬のムツキ。捨てられ、弱りはてていたところを拾ってくれたのが、飼い主の弥生。
でも、今度は弥生が病気でふせってしまいます。
弥生の治癒祈願のため、ムツキは「こんぴら狗」として、江戸から金毘羅参りに向かうことになります。
まずは京都まで、ムツキをかわいがってくれている瀬戸物問屋のご隠居と一緒に向かいますが…。
波乱に満ちたムツキの旅と、道中での出会いと別れ。
ムツキの旅を応援し、ムツキの金毘羅参りにささやかな祈りを託す人々の温かさを描き出します。
3年にわたる取材を経て書きあげられた、こだわりの本格歴史犬小説をぜひお楽しみください。

(くもん出版HPより)


表紙を初めて見たとき、「なんかいまいちだな」と思ったんですが、
読んでみて考えが変わりました。
「おお、けっこういけるぞ」
ご隠居が道半ばにして亡くなってしまう(あら、ネタバレだ)ところなんぞは、
とても子ども向きとは思えない展開。
それでもムツキは、旅を続けるんだからすごい!
もちろんこれはフィクションですから、都合よく進むところもあります。
ムツキを連れて旅する人はみな、いい人ばかり。
まあそりゃそだねー犬なんて足手まといっちゃあ足手まといだもんね。
いい人でなきゃ犬を連れて歩かないよなー。
でも「こんぴら狗」はご利益があるからねーみんな犬を大事にするんだねー。
まあ感想にも何にもなってないけど、おもしろいからいっぺん読んでみてー。
大人が読んでもおもしろいよー。
ちなみに湯村輝彦氏の絵本がこの本より前に出ているようですよー。
 
"Konpira Inu" by Kyoko Imai(2017)
 
 


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