動理（どうり）と言う言葉を知ってるか。

こんな言葉は無い。一般的には「どうり」と言えば「道理」と書き、正しい道を言う。
動理とは物事が動くには理由があると私は思う。
人が動く時にはその理由として動機がある。
機械も必ず動かすための仕組みがある。
そう考えていくと、全てのことが理解でき、予測することもできる。
仏教の世界では「因果の道理」という言葉がある。結果は原因が全てでは無く、直接的な要因と間接的な要因が揃った時に結果がもたらされる。これはお釈迦様が発見した「大宇宙の真理」というものであるが、何か通じるものがある。（お釈迦様の域に達した？）

私生活でも、何かトラブルが起きた時に、この動理を極めれば、ある程度は対処対応や予測が可能となる。
例えば、機械が壊れた場合、動かす仕組みがあり、その症状から、どこの仕組みがおかしいのか、何処の部品が駄目なのか、専門家でなくとも予測がつき、修理代や修理期間が大抵予測できる。
人から誘いがあれば、何か理由がある。誰も、目的もなく、嫌いな人、知らない人を誘う事は絶対にない。久しぶりに会いたい。楽しみたい。何か頼みたい。相談したい。必ず自分を中心に考えた動機がある。
相手を疑えと言う訳ではなく、そう考えることで、相手にとっても自分にとっても有意義な時間を過ごすことができる。

推理が得意な人や、物知りな人が回りに居れば、その人は全てが答えを持っているのではなく、動理から答えを導き出している場合が多いと思う。
動理を極めれば、考え方や行動が変わり、人生が変わると言っても過言ではない。

これを極めるには時間が掛かる。
より多くの事に興味を持ち、疑問に思った事は自分が納得するまで調べる。そして常に動理を理解しようと考えることが必要。
そうしていると、見えるものが変わってくる。