当店の光触媒アートフラワーのアレンジメントは、バラがメインのものが多くなっています。
バラは性別・年代を超えて愛されている花です。特にギフトではダントツの人気を誇ります。「バラじゃない花をもらうと、私はバラを贈られるに値しないのかとガッカリする」とまで仰るお客さんに、店主はびっくりしたことがあります。
それはちょっと極端にしても、贈り物としてのバラは単なる花の種類ではなく、なにか特別なものと感じている方は多いのではないでしょうか。愛情、尊敬、憧れ、賞讚など、バラは相手に対する特別な気持ちのシンボルなのかもしれません。
ここ福山市は「ばらのまち」 と呼ばれています。
といっても、そう呼んでいるのは福山市民(+その近隣の人)ぐらいです。今まで自分が知っている中で 「福山ってばらのまちだよね」 という認識を持っていたのは、中国地方の人以外では、東北某県在住の親友ただ一人です。しかしこれをもって「そんな遠方の人にまで知られている!」と思うのは早合点。彼は仕事柄、全国地方都市の施策に詳しい、言うなれば「ギョーカイの人」だからです。
そんな知名度イマイチの福山のバラですが、街のあちこちにバラ花壇がつくられ、毎年5月に開催される「福山ばらまつり」は市内外から80万人超の参加者を集めます。
「ばら公園」と「緑町公園」という街の中心部にある2つのバラ園には、約300種、それぞれ5,000本以上のバラが植えられ、シーズンにはなかなか見応えがあります。これらの公園以外にも、市内には50万本以上のバラが植えられていて、駅前や道路脇の花壇、観光地周辺の植え込みなどで風景に彩りを添えています。
店主は一昨日、「ばら公園」と「緑町公園」に秋バラを見に行ってみました。
でもまだちょっと早かったみたいですね。緑に囲まれた「ばら公園」の方はミニバラが少し咲いているぐらいでした。
日当たりのいい「緑町公園」では、種類によっては見頃になっているものもありました。
秋のバラは春のように辺り一面の満開にはなりません。蕾が出てきた順番にパラパラと咲きます。そのかわりに気温が低いので花もちがよく、見頃が長く続きます。花は春よりやや小さくなりますが、形が整い、色や香りもより鮮やかになります。
にぎやかに花見を楽しむなら春、一輪一輪をじっくり鑑賞するには秋がいいですね。バラの葉や蕾が渋い赤に色づくのも、花数少なく静かに咲く風情も、秋という季節のしみじみとした味わいに似合っている気がします。
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