パンとサーカス

人はパンのみにて生くるにあらず サーカスに夢中だけどパンも大事

そんな遠い日が本当に来るのかな

2005-09-05 | かがいかつどう
洞窟カーヴの入り口(外側)


一足先にパリへ行くKくんを見送るつもりだったのに
すっかり寝過ごしました・・

目覚ましを止めた記憶がない(セットした記憶はある)のは
今までで2度目くらい

日に日にダメ街道を邁進しております

気を取り直して
シャトー見学です
(また先日の日本人と)

ずっと行きたかったクロ・フルテに行けるので
サンテミリオンで止まる電車がない時間ですが
ひとつ手前のリボルヌからJさんから借りた自転車を駆ります

8キロ
大した距離ではないけど
ガタピシいうチャリ(中古もいいとこなので)で
ビュンビュン飛ばす車を避けながらの運転は思ったよりハード

シャトーは街のすぐ隣 想像より簡素でちょっと意外
地下の洞窟みたいなところに螺旋階段で降りていくと
広い洞窟みたいなカーヴがあって
サンテミリオンの聖堂の地下(やはり洞窟っぽくお墓とかがある)と
繋がってるんじゃないかと

カーヴの中で樽熟成中の去年のミレジムのものを
試飲させてもらったのですが
それでもかなりおいしく飲める状態だったのでびっくり
瓶詰めしてちゃんと熟成したらさぞや・・

試しに違う樽屋さんの樽のを飲ませてもらったら
香りも味わいも違って
こういうところでも複雑さが生まれるのかなぁ

続いてシャトーフィジャック
ここもネームバリューのわりに飾り気がない!
ロゴやマークも殆どない

金の限り贅を尽くすメドックの連中とは大違い

入り口に小さく名前が彫ってあるだけで
シャトーはどこにあるのか見えない(入り口から遠い)から
ホントにここでいいのか不安になりましたよ

葡萄畑が途切れシャトーが見えてくると
庭の一角に花畑があって
ジベルニーのモネの庭に似ている

担当のマダムに案内してもらっていると
オーナーのマダムが通りがかり
「ようこそ ゆっくり見ていって下さいね」
上品ながらも気さくで暖かい雰囲気の方でした

ステンレスタンクを導入したのは
ボルドーではオーブリオン・ラトゥールに次いで
3番目と早かったそうだけど
未だに一次発酵には木製のタンクを使ったり
あらゆる部分がかなりクラシックという印象

どちらのシャトーも醸造について詳しい説明があって
興味深く聞けました
(ラトゥールは施設がどれだけすごいかという
話ばかりだった・・)

そして試飲でまたびっくり
二人で行ったわたしたちのために
なんとハーフボトル1本開けてくれるなんて!
しかもミレジム94年・・・!

通常のシャトーは試飲というと
まだ飲み頃には程遠い若いミレジムの
開けかけのフルボトルが定番なのに

驚くわたしたちに
「こちらのマダムの考えで
シャトーにいらして下さった方には
必ず飲み頃のおいしくなった状態のものをお出ししてます。
間違っても樽に入ったままのものなどおすすめしません。」
とのこと

スゴイ・・・
(さっきのクロ・フルテの立場は・・・)

お味は言うまでもなく

ほんと
すごいですね これぞ感動創造☆

しかもマダムと3人でボトルが空くくらい飲ませて頂き
「フィジャック大好きなんでラベルを頂けませんか」
という同行者に
記念ミレジムのラベル3種類と木箱の名前入りの部分の板まで
お土産にくれたり 至れり尽くせり
欲を言えばわたしにも欲しかった!
(だいたいカップルと思われてしまい
何かと2人で一つしかもらえない)

いやぁ フィジャック相当好印象です
いつかお金があったら買うよ!