ショップライダーの
ハヤテ(上村颯)が同じくサポートを受けているNQS Skateparkでインタビュー記事を公開しています。
以下、
NQSのサイトより。
NQS SKATEPARK RIDER HAYATE KAMIMURA INTERVIEW IN JANUARY 2016.
2016年も既に2月に突入。新年1月にNQSライダーから若手中心にインタビューを実行。それぞれのアツイ思いを質問に添って聞いてきました。
続いてはOSAKA DAGGERS DAL The Handsomeから直接サポートを受けている上村颯(ハヤテ)。DAL氏にサポートを受けながら師匠はDALではなくて僕だと言い張る良好な関係を築けるメンタルの持ち主。同じNQSのケヤキと同年齢の彼は14歳にしてかなりの想像力の持ち主。常に頭の中はクリエイティブな情報がマトリックスの様に展開していて、一緒に滑っていてハヤテを見てると、見ているだけでおもしろい。
そんなハヤテのインタビュー記事を早速どうぞ!
sak8man(サカイマン)以下「S」、Hayate Kamimura(ハヤテ)以下「H」
S:今現在受けているスポンサーを教えて?
H:is ollies,NQS,DAL THE HANDSOM,manta8mです。
S:その各スポンサーが付くまでのきっかけやエピソード、苦労したこと、イメージしたことなんかを教えてくれる?
H:is olliesには小学校2年生の頃に、NQSで「is ollies CUP 3thミニミニランプ編」という大会があって、その時に初めて来ました。その大会に出た時は、僕がスケートを始めてまだ2年目位でした。その決勝戦で戦ったのが「池 慧野巨」です。結局、優勝したのはケヤキでしたが、僕はホーム以外での大会に出たのはこの大会が初めてで、しかも上位入賞も初めてだったので、何が何だか分からない位嬉しかったです。まぁ若干8才なんで、なんも分からなくて当然といえば当然なんですけど(笑)
S:あぁ~、やったな~。その大会。そこにハヤテが出たのも覚えてるわ。あれが初やったんやな~。懐かしい。
H:その後、パークが楽しかったのでまた滑りたいと思い、ショップに遊びに行った時に店長の原っちゃんがすごく歓迎してくれて嬉しかったので、そこからNQSのスクールにもたまに通うようになりました。その時は、ヒカル君(小谷輝:iS OLLiESスケートボードスクールメイン講師)の他に松っちゃん(松村雅樹)も先生をしていました。
その頃は、DORCUSの事務所がショップの隣にあったのでテラスにいるとVENICE君ともよく遭遇して色々話しをしてもらいました。すごく楽しかったのを覚えています。
S:いい環境の中、いろんな刺激を受けれたんやね~。
H:それから3年後に第1回BATTLE CLIMBERがあり、この時にも決勝戦でケヤキと戦いました。
S:今でも覚えてる。宿命のライバル的な感じやな。
H:結果は3年前と逆で僕が人生で初めての優勝を果たしました。その後、すぐに開催されたプロ戦から現在に至るまで、まだ一回たりともケヤキに勝ててないですけどね(笑)
S:あの時に比べたら、2人ともスタイルだいぶ出て来たよな~。
H:その優勝を機に、僕はis olliesのライダーになりたいと思い始めました。
あっ、そう言えば少し話はそれるんですが、BATTLE CLIMBERの記事がスケート雑誌に載った時に僕の後ろ姿のガッツポーズの写真が名前付きで出たんですが、2か所書いてもらっていたうちの一つがケヤキの名前と間違えられていてびっくりしました(笑)小さい時からいろんな人に僕とケヤキを逆に間違えられることがよくあったけど、この時の間違いが一番衝撃的な間違いでした。
S:それ、めっちゃ鮮明に覚えてる。思わず担当者に連絡したもんな。まぁ今となっては何ともライバルを交えた面白エピソードや(笑)
H:話をもとに戻して、それから少したって、境さん、原っちゃん、ケヤキ、僕の四人で会議を開いてライダー契約に関する話し合いをしてようやくライダーになることが決まりました!
S:既にこれも懐かしいな。
H:ただ、実は、僕はその時高熱が出ていたので、スケート人生の中でなかなかの大切な瞬間にもかかわらずその時の事をあんまりはっきり覚えていないんです。まさかの話。(笑)
S:マジか~(笑)聞かなかった事にしとくわ。
H:Mannta8mさんは、なにわボーイズというバンドのメンバーの方です。原っちゃんと友達だったのでis olliesの忘年会に来ていて、その時に色々話しをさせてもらった時に「よし、おっちゃんが応援したろ!」と言ってもらったのがマンタさんのサポートが決まるきっかけでした。それから、色々な形でサポートをして頂いてます。
マンタさんはスノーボーダーでもあるのでis olliesによく来ています。
「DAL THE HANDSOME」が決まったのは比較的最近で、僕がいつもの様にチョッパー君(中村泰一郎)のお店(WHATEVER)に行くと、チョッパー君と誰かが電話をしていたのでちょっと待っていると、電話を終えたチョッパー君から「あっ!ハヤテ!今丁度ハマジと電話してて、スポンサー『DAL THE HANNDSOME』決まったで!」と言われて、あまりにも突然だったので何が起こったのか全く意味が分かりませんでした(笑)
S:結局ハヤテのスポンサー決定時ってのは、なんや解らないまま決まって行くんやな(笑)
H:そして、まだ僕にはメーカースポンサーが一つもないので、積極的に動く為の準備をまさに今しています。スケートを始めた時からずっと変わらず大好きなメーカーがあるのです。頑張ります!
S:そやな、今年はメーカーサポート受けれる様になりたいな!応援してるで!
S:よし、ほなお気に入りのスケーター2016年度版は!?
H:一人目はLuan Olveriaです。「THE MOTIVATION」というDVDで初めて観た時から今でもずっと好きです。
S:あれは最強のビデオやったな。いや、DVDか。
H:二人目はRichie Jacksonです。彼の滑りはとにかくおもしろいので好きです。一度だけ僕のInstagramに「いいね」してくれたことがあって、その時は結構嬉しかったです。
S:それそれ。向こう(USAなど)のプロスケーターって結構instagramでそういう反応してくれるの嬉しいやんね。何か近くなったって言う感じがしたりな。
H:後、Ryan ShecklerとChris JoslinとTorey Pudwillも好きです。
そして最後にいろんな意味で「CHOPPER氏」です(笑)
S:チョッパーとは俺も長いけどハヤテが自身でつかんだ仲間やね。
S:オフの時の過ごし方、スケートボード以外の好きなこと興味のあることて何かある?
H:普段スケートがオフな事はあんまりないんですが、強いて言うなら、絵を描くことや読書(主にマンガですがたまに小説も)などです。物を作るのが好きなのでLEGOとかも結構好きです。最近はミシンにも興味があったりします。たまに小物とか縫ったりしてます。今、スケート以外で頑張っているのは書道です。書道は幼稚園の時から習っていて今でも続けています。大人になるまで続けたいですね。ちなみに硬筆、筆ともに特待生です。
S:確実に俺よりも字が奇麗なんやろうな。確信するわ。
S:今年の目標とそれに向かってやる事、課題、イメージ何かあるかな?
H:今年、特に頑張りたいのはストリートでの撮影です。映像を沢山撮り貯めて一つの形にまとめたいと思っています。
AJSA全日本アマチュア選手権ともそろそろ決着を付けたいと思っています。
今年は、受験生になるので、勉強とスケートの両立も頑張りたいと思っています。今のところ平均点は越えられているので、もっと欲張って良い点をとりたいです。
S:常に高い所に意識を・・やね。
S:3年後の自分の状態をイメージしてどんな自分でありたいとかある?
H:未来の事を想像するのはあまり得意ではないのですが、スケートはずっと続けていると思います。まぁ当たり前か(笑)受験をして地元の公立高校に行って、できればスケートだけずっとしていたいですが、多分通学しながらバイトしながらスケートしてると思います。僕は何となくですが、勉強もできてめっちゃうまいプロスケーターもかっこいいと思っています。勉強が得意という訳ではないんですが、三年後の自分には今の様にとりあえず両方頑張っていて欲しいです。
後、英語も、もうちょっと頑張りたいです。だけど、授業も、先生も、海外に関する事も好きなんですが、英語の成績だけは今現在良くなる事がありません。
何が間違っているのか…謎。(笑)
S:良い先生が近くに居てるよ。高山零央!
H:間違いないですね!ある程度は海外に行った時に現地の人とコミュニケーションがとれるくらいにはなっておきたいです。
S:うん、レオも勉強とスケートの両立力は半端ないな。
S:5年後はオリンピックの開催の2020年だけどどんなイメージ?どうなっていたい?
H:オリンピックは…出たくないと言ったら嘘になります。ですが、簡単ではないというのは分かっています。本当にそう思います。オリンピックなどの影響で最近は一般の方達のスケーターへの見方がだいぶ変わってきていると思います。これからますます変わっていくと思います。「スケボーの人ってちょっと怖いな」から「かっこいい!」へ。「危なそう」から「すごい!」へ変わっていく様な気がします。でもやっぱりまだまだ反対派も多いと思うのでそこら辺は後約5年かけて良い形にできるといいなと思います。
五年後の僕はもうすぐ二十歳です。もちろん現役のスケーターでしょう。
僕は、普通の仕事ではなく絶対的にスケートに関する仕事がしたいです。でも、今のところ具体的な事は全然決まっていません。というか、考えられません(笑)これから、じっくり、ゆっくり考えていきたいと思います。
S:そやな、はらっちゃん、チョッパーとかメーカーさん、いろんな人に意見と相談するとタメになるね。
S:んじゃ、10年後は何をしていたい?
H:正直10年後は自分的にちょっと遠すぎてなかなか思いつかないです(笑)なので、想像ではなく10年後の自分への注文にしておきます!
ひとつ目、スケートはまだまだ攻めまくって欲しい。今の僕的にはこの注文は大丈夫だと思います。何もなければ24歳の僕は確実に攻めています。
ふたつ目、かっこいい人であって欲しい。これは人間的にかっこいい人であって欲しいと思ってこの注文にしました。ちょっとした優しいところや言う言葉ひとつひとつに深い意味があったりすると「この人はかっこいい!」と今の僕は思っています。一番いいのは自分のスケートで人の心を動かすことができたなら、その時が正真正銘本当にかっこいいスケーターだと思います。
S:今までのスケートライフで経験した中で心に残る事や、面白かった事、感動した事など過去の思い出で特に残っている出来事なんかを教えて?
H:スケートボードを始めてから約7年が経ちます。過去を振り返れば色々あり
過ぎます。なのでスケートを始めたきっかけを書こうと思います。
僕が初めてスケートと出会ったのは、幼稚園児の時です。
僕が5,6才の時、家のすぐ近くにある西宮浜スケートパークの前をお父さんと散歩している時 丁度今の僕くらいの年のお兄ちゃんがガンガン攻めていて華麗に技を決めていくのが僕にはとてもカッコよく映りました。
そしてお父さんに『俺もスケボーしてみたい』と言ったのが僕とスケートとの出会いです。
デッキはお父さんの古いのが家にあったのでそれを使いました。そのデッキに乗って良くお父さんと散歩しました。僕がプッシュできないのでデッキの上に
座っているところをお父さんに押してもらったりしました。その時段差に引っかかって顔面から落っこちて前歯がグラグラになりました。
それがスケボーでの初めてのケガです。(笑)
S:お父さんスケボー持ってたんやな。アツイ。せやけど前歯えぐいやん(笑)
H:西宮浜パークに行くようになってあのローカルのお兄ちゃんと友達になりました。そしてそのお兄ちゃんにgスケートパークの多田肇プロがやっていたスケートスクールを教えてもらい、そのスクールに通うようになりました。
そのスクールには中村キサちゃんや島崎いずみちゃん達もいて、二人ともその時からすごくうまかったのを覚えています。
因みに僕が憧れてスケートを始めるきっかけを作ってくれたローカルのお兄ゃんはヤンキーになってしまい、やがて子供が出来てお父さんになって今は バイク屋さんになっています。(笑)
S:(笑)その人居てなかったら今のハヤテが居てないとなると、相当なレジェンドや。
S:それじゃ、お世話になっている方々の紹介とか、関係者、その人やその人を知っているいろんな方へのメッセージを!
H:僕は今までたくさんの人に助けてもらいながら生きてきました。一人ひとり言っていくと終わりがないので、特にお世話になっている人達の事を書いてみようと思います。
境さんやis olliesの方々にはいつも本当にお世話になっています。
特に店長の原っちゃんとは二人だけの時間がある時はよく話をします。色々なアドバイスをしてくれたり、叱ってくれたりします。
先輩でチームライダーの高山レオ君は昔から変わらず、一緒に滑ってくれる時はいつも優しいです。最近では撮影にも誘ってくれて、たまに一緒に行ったりします。小さい時から、リスペクトしています。
オーナーの境さんとは普段会える事が少ないので、なかなかゆっくり話をするチャンスがありませんが、たまに会えた時には、いつも優しい言葉をかけてくれたり、常に応援してくれていてとても感謝しています。
OSAKA DAGGERSのメンバーには常にお世話になってます。みんな優しくて親切でおもしろくて、個性的で、いい人達ばっかりです。
チョッパー君には貴重な体験をたくさんさせてもらってます。チョッパー君のおかげで僕の「スケートライフ」「スケートスタイル」は今までとは少し変わりつつあります。毎日がとても楽しいです。
ハマジ君はINFECTIONの代表でフィルマーでもあり、僕の大好きなDVD「LIFE+α」を作った人です。いつも、大阪での撮影でお世話になっています。
メガネ君はいつも面白い話を持っていてDAL君に関する事はダガーズの中でメガネ君と一番多く話します。LINEでDALネタをこっそりやりとりしています(笑)撮影で帰りが終電ギリギリになった時は猛ダッシュで駅まで送ってくれた事もありました。
クスメン君はACTという鞄のブランドをやっていて、僕も誕生日にリュックを作ってもらいました。スケーター目線で作られているのでとても使いやすいです。鞄はDIYなので場合によっては要望も聞いてもらえたりします。
COLTはチョッパー君モデルのHEROINのデッキのグラフィックをデザインした人です。
花柄ぞうさんや花柄かにさんのデザインのデッキです。コルトはとても生き物が好きなので生き物のフィギアをたまにくれます。僕も生き物もフィギアも好きなので嬉しいです。
他にもガールズスケーターのユマ、とっしゃん、リュウ君、ノブ君達は僕が三角公園に行った時には絶対一緒に滑ってくれます。スケート以外でも一緒にいろんな事をしてくれます。
シンゴ君(弓山真吾君)は仕事が忙しくてなかなか一緒に滑れないけど、エトニーズの大会にチームで出て優勝できた時はとても楽しかったし嬉しかったです。
そして最後に、本人は覚えていないと思いますが、実はDAL君とは浜パーで僕が小学校低学年の頃に出会っています。その時から変わったサングラスをかけていたり奇抜なスタイルで登場したりしていたので、幼い僕なりに「この人ヤバいな!!!!!」と思っていました。(笑)数年後にまさか「スポンサーDAL THE HANNDSOME」になるとは夢にも思っていませんでしたが(笑)
そんな感じでダガーズの中では、スケート以外にも人間的なものを鍛えさせてもらってます。
S:貴重な時間をありがとう。とても良い話が聞けたと思う。これからも宜しく!
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