ある日、テレビでガビ・シャルさんという少女の存在を知りました。彼女は骨肉腫で右足の膝から下を切断する手術を受けた後も義足でバレエを続けていて映像では義足とは思えないほどの踊りをしていたのです。
「彼女は片足が無くてもあんなに綺麗に踊っている。僕には足が残っている。訓練次第で綺麗に歩くことができるようになる。」
そう思い、装具なしで歩いてみたのですが、足をうまく上げることができず、つまずいてしまうことがあります。
「なるほど、装具を着けて歩くのは足首が上がらない足を補助するためだったのか」と改めて思い知らされました。
装具着用のメリットは理解しましたが、非着用のデメリットがイマイチ納得できません。医師やリハ滋賀の小林さんに訊くと装具なしでは反対の健側足に負担が掛かるという答えが返ってきました。
一応納得して装具を着用した上で綺麗に歩くことを目指していこうと決めた頃、小林さんから提案がありました。
【ZAMST】というメーカーのサポーターで足首をしっかり固定するものです(写真①)。
試しに着用して歩いてみると装具を着けている時と同じ位のホールド感ですが、素足なので「足が地についている」ことが強く感じられて「歩いている」という充実感が凄かったです。まさに1つ上のステージに上がったような。
すぐに購入し屋外も歩いてみました。そう。お気に入りのスニーカーを履いて(写真②)。
実際、外を歩いてみると、靴の重みか気を抜くと躓きそうになることがありました。足首の固定が装具よりは若干劣るのでしょうか。しかしお気に入りのスニーカーが履けることでモチベーションはグンとアップ。訓練次第で躓きも解消されると信じて頑張ります。
写真①