やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

Book216

2022-02-11 | 読書

9月19日(日)    「彼岸花が咲く島」(李琴峰著)

 

           【第165回 芥川賞受賞作!


   記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。

 

9月28日(火)  「52ヘルツのクジラたち」(町田そのこ著) 

 注目作家・町田そのこの初長編作品

「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。

10月1日(金)    「琥珀の夏」(辻村深月著)

 

 大人になる途中で、私たちが取りこぼし、忘れてしまったものは、どうなるんだろう――。封じられた時間のなかに取り残されたあの子は、どこへ行ってしまったんだろう。

 かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。
30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。

圧巻の最終章に涙が込み上げる、辻村深月の新たなる代表作。

 

10月2日(土)      「いのちの停車場」(南杏子著)

  「医師で娘 二・五人称の苦悩」朝日新聞9/4

 東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女……様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、脳卒中後疼痛に苦しむ父親から積極的安楽死を強く望まれ……。

 昨年の5月に吉永小百合主演で映画化される。著者自身が現役女医!

 

10月9日(土)       「白光」(朝井まかて著)

  「自分らしさの枷から離れた先に」朝日新聞9/18*

 絵を学びたい一心で明治の世にロシアへ芸術と信仰の狭間でもがき
辿り着いた境地――
日本初のイコン画家、山下りん激動の生涯を力強く描いた渾身の大作

*<晩年のりんの清々しさたるや! 時代とりん、両方の生命力に溢れた一冊である>

 

10月11日(月)       「やさしい猫」(中島京子著)

  「重いテーマを読みやすく」朝日新聞9/18

 シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。
出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。
大きな事件に見舞われた小さな家族を、暖かく見守るように描く長編小説。

 

10月13日(水)        「小説8050」(林真理子著)

  

従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。

 

10月16日(土)    「後列の人 無名人の戦後史」(清武英利著)

    「煩悩と葛藤 それでも筋を通す」朝日新聞10/2

最前列ではなく後ろの列の目立たぬところで人や組織を支えてきた人々の物語。良く生きた人生の底にはその人だけの非凡な歴史がある。
 
 

 

 

 


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