海士で「モボシ」と呼ばれる魚がいる。
スズメダイと呼ばれる、成魚でも10~13cmくらいの小さい魚だ。
今から、初夏までが旬で、他所ではあまり食べられないが、
隠岐にはこれが好きな人が多い。
さっそく家で初物をいただく。
刺身、塩焼きなどいずれも脂が乗っていて美味しいが、
漁師さんに教えてもらったイチオシの食べ方は「せごし」。
鱗・頭を落として内臓を出し、鰭も外す。
そして、2mmほどの薄さで輪切りにし、骨ごといただく。
最初の一口は、骨の食感が良くないと思った。
刺身で食べてみると、脂があるけどなんか物足りない。
そこで、もう一度せごしを食べるとなんと!
旨いのです。
歯で噛み砕く時の骨のシャッキリとした食感と、
その周りから染み出てくる
旨み。
ああ、モボシもまた旨い魚認定です。
ちなみに、「モボシ」は大阪では「オセン」と呼ばれるらしいです。
なんでも、昔「おせんさん」という人がスズメダイの骨が刺さったのが原因で
亡くなったからだとか。
お悔やみ申し上げます。
出郷以来(1964年)食べる機会にめぐまれません。
ちなみに、私は、焼いた(七輪で!)のが一番好きでしたね。
コメントありがとうございます。
七輪で焼くと美味しそうですね~!
試してみます!