昨年12月から4か月間にわたり取り組んできた『OCEANチャレンジ』プログラムが終了した。
これはピッチ(発表)イベントの様子。
約40名の参加者を前に5分間話をさせてもらった。
「島の暮らしを支える定置網漁業が危機にあること」
と、
「島民の多くが地元の魚を食べたいと思っているのに食べていないこと」
を変える方法。
それは、「美味しい地元の魚を選べる選択肢」をつくること。
地元で消費されているものを、地元のもので作ること。
そしてこの4月から、地元の魚を当たり前に選べる状況づくりに向けて
水産加工を始めることを宣言した。
家庭で、学校で、寮で、福祉施設で、ホテルや民宿で。
あらゆる場面で島の美味しい魚が食べれるように。
それぞれの場面で「食」に携わる人たちの想いにふれ、一緒に動くことで
大きなうねりを作り出したい。
そんなことを考えています。
思えば約8年前、この1冊の本に出会い「魚が食べられなくなるかもしれない」ということ
について考え始めたのがきっかけだった。
海士に移住して漁業に携わり、まちづくりにも関わらせてもらい、いろんな人の
ご縁でこのプログラムにたどり着いた。
4か月間ずっと追求してきたのは、自分自身の「Why?」「How?」「What?」
なぜやりたいのか、どのようにやりたいのか、なにをやりたいのか。
その過程で過去の自分に会いに行き、蓋をしていた記憶もたくさん思い出した。
人の力を借りて言葉にしてさらけ出すことで、「経験」に昇華させることができた。
さらに、どのようにして人と課題を共有するかとか、
どのように共感を得て力を借りるのかであったりの術を学んだ。
最終的には、事業をすることっていうのはその人らしさを追求することとにつながるんだと思えた。
そして、仲間ができた。
島の中でも、島の外でも。
本当の意味で人を信じたり、頼ったり、力を合わせるってのは
気持ちのいいもんだと知ることができました。
最終日の最後の時間、今までのことを思い出していたら涙が出た。
人前で感情がコントロールできずに話ができなくなったことも今まで無かったように思う。
まずはやりきった自分をほめてあげたい。
そして、関係者すべてに感謝を伝えたい。
ありがとうございました。