俺、隠岐に立つ

11年間の島暮らしを終え、ワイン農家を目指して岡山へ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

明屋海岸でアラ汁を作って飲む会

2021-04-12 | 海士の食

天気のいい日に海辺でアラ汁を作って飲むという、最高に楽しい時間を過ごせたのでお伝えしたい。

会場は海士町の北側、豊田地区にある明屋海岸。

ここは美しい景色が楽しめるだけでなく、キャンプ場にもなっていて炊事場が併設されている。

「大人の島留学」と「島体験インターンシップ」というプログラムのオリエンテーションの一環で、

参加者たちに島を感じてもらうために企画を考え、みんなで島の素材を使った食事を楽しむことにした。

テーマは「記憶に残る昼飯を食おう」。

作業手順をざっくり伝えると、班ごとに早速動き出す。

島に若者の活気が・・・!

この日の食材は、魚のアラとネギ。

味噌と下処理に使う塩も含めてすべて100%海士町産。

ちなみに、魚はマダイ、ヒラスズキ、ヘダイが入っていました。

班の中でアラを掃除する人と、火を起こす人に分かれて作業。

焚きつけは隠岐神社の境内で拾ってきた松ぼっくりと、松葉。

この日は風が強く吹いていたので、漂着物を拾ってきて風防を作る班も。

なかなか素敵な遊び心。

オリエンテーションを運営する側も参加者として入ってもらう。

火の番の仕方に性格が表れていて面白い。

余裕のある人には磯で食材をとってきてもらったり。

旨味に幅が出ます。ハバノリだけに。

アラ汁のポイントは、ひたすらアクをとること。

味噌はある程度のボウルで溶いてからいれるなど、この班は全体的に手際が良かった。

最後に味噌で味付けをするとき、何度も自分の舌でチェックして味を決めるように伝えた。

決められた分量ではなく、自分で感じて決めることが大事だと思う。

そしていよいよ完成~!

班ごとに好きな場所を選んでランチタイム。

ご飯の美味しさは外で食べると150%増し、空腹で200%増し、いつもの3倍は旨いはず。

芝生に座っていただきます!

アラ汁にあわせておにぎり弁当をオーダー。

海士では定番の岩のりを使った爆弾おにぎりと、玄米おにぎり。

おかずも美味しかったー。

みんな綺麗に身をほぐして食べ、骨だけになりました。

 

食べ終わってから、この研修で伝えたかったことを少しだけ話させてもらいました。

自分の体は、自分が食べたものでできていること。

だから「同じ釜の飯を食う」ことで同じものが体の中に生まれること。

だけど、それぞれが違うこと。

そして、その人たちが集まって島を作っていること。

みんなでアラ汁を作りながら、限られた条件の中でどう楽しむかをチームで考えることができていたように思います。

 

私の中では記憶に残る昼飯になりました。

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿