秋を代表する味覚として日本中で人気のサンマ(秋刀魚)は日本海でも獲れるって知ってましたか?
太平洋では夏の終わりごろから秋にかけて北海道や三陸沖に漁場が形成されますが、
日本海では冬に若狭湾など北陸あたりでよく獲れるんです。
このサンマは産卵のために南下してくるようで、メスはお腹に卵を持っています。
栄養を種の保存のために使ったサンマは哀れ、身に脂が無く美味しくないと言われています。
例年になく海士町の定置網にもまとまって入ったのですが、
値段がつかないため出荷できない状態。
何とかしようと30㎏買わせてもらいました。
出荷しない魚を入れるタンクからサンマを拾い集めていたときに漁師さんが協力してくれたのがすごく嬉しかった。
水揚げ現場から学校給食の栄養士さんに電話で相談、即OKをいただき仕入れることができました。
なんせ初めて加工するので、手探りで捌き方と作業工程を考えていきます。
3枚におろしてみてサイズを測ったり、重さをはかったり。
意外と歩留まりが良く、給食で使っていただける分を捌いてもまだ余りそう。
そこで、「魚サブスク(定額制)」というプログラムにお試しで参加してくれてるメンバーに
事情を説明してアナウンスすると、すぐに70尾買い手が付きました!
ありがたや~。
脂が少ない魚を美味しく食べるには、油を使った調理で補ってやると美味しく食べれます。
この情報をもとに、メンバーの方々は工夫して蒲焼きや竜田揚げ、塩焼きでもオリーブオイルを使ったり
なかには柳川鍋風にして食べた方もいて、美味しく食べていただけたようでとても嬉しかった。
我が家では竜田揚げにしてモリモリ食べました。
子供たちも骨が気にならなかったようで、給食用テストもばっちり。
さて、どんなメニューになるのか楽しみです。
「もったいない」魚を救うことができたのは、魚を美味しく食べようという気持ちの
仲間がいるからだなーとあらためて感謝した日でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます