この狭い部屋で、僕は広い世界を見るのだ。

僕はけっこうたくさん書いているし
けっこうたくさん読んでいたつもりだったけど、
君の厚みを知ってから
僕の薄っぺらさを知った
ので


だから飛びたいなって思って
羽つけて、トンで足折って、
部屋にいて、いつか固まって根をはって
果てについて、そこでその曲を聴いたよ。


そこは狭間だったよ。


不幸としあわせの、
絶望と希望の、
苦しみと――


想像して。


そこは丘の上だよ


そこで誰がいる？



そう・・・




君がもう忘れかけたくらい
昔にキスした、かった、ひとだよ



あのキスはなかったとしても



でも届いてたんだって

今さら彼が言うよ



その丘に君はその小さな部屋から
たどり着く、
あと３日あれば。



３日の間に歌を作ろう。



その歌が聴こえたら




明日に行きたいと思った。




どこへ？




ひろいせかいへ。