人間の生と霊魂の世界 (天聖経)より
三 霊人と地上人の関係
4. 霊界の協助と確信
今や霊界がこの上なく近い距離に来たので、善の霊人たちが地上に定住する時代が来たのです。来て暮らすというのです。今まではサタン、悪魔が地上をすべて分轄して主管してきたのです。しかし、これからは善霊がその地域を奪って主管するのです。そのために統一教会の食口が涙を流して、血の汗を流して精誠を尽くさなければならないのです。キリスト教が精誠を尽くした以上、イスラム教、仏教、どんな宗教よりも、私たちは、切実な心情をもって祈祷しなければならないのです。「あなた方を中心として地上に実体基盤が復帰されたので、霊的基盤を中心とした霊界圏を通して統一教会は前進しましょう」 と祈祷するのです。
霊界に行っている人々も、私たちを通じてこそ、救われるということは知っています。ですから、霊界に行った人々のために与えれば、霊界の恵みが皆さんを訪ねてくるのです。そのように霊界のために蕩減してあげ、悔い改める人になれば、その霊界が皆さんに従ってくるというのです。霊界が皆さんを中心としてすべて動いていくというのです。蕩減と悔い改めがこのように重要だということを知らなければなりません。
霊界は境界線がないので、霊界の領域は終わりがないのですが、どこに行ったとしても「私が協助した。あなたがそこの責任者だった時、その時代に行って協助した」と言うのです。みんな友人です。一つの時代圏内に立っている同僚者になるのです。先生が話すように霊界が動員されなければなりません。霊界が動員されなければ、どのように 天国を形成するのでしょうか。形成できません。
天国は真の父母から始まるようになっているのであって、今までの堕落した子孫によって始めるようにはなっていません。アダムを創造する時、天使世界の協助を受けたのと同じように、再創造も霊界から降りてきてすべて地上に協助しなければなりません。そうでなければならないようになっているのです。原理がそうではないですか、復活原理がそうでしょう。復活原理がそのまま結果に現れてこそ「真」と言うのです。ですから、霊界が先生に対してどれほど喜ぶでしょうか。
強い信念だけしっかりともっていけば、皆さんの先祖がお母さんや、親戚の誰かを押さえてどうすることもできず、口がきけないように圧力を加えるというのです。「私の話を聞きなさい!」と言うのです。なぜでしょうか。堕落した悪霊は退いて、善の圏内の本然の氏族的基盤を中心として、父母と連結できる国家的基準まで連結した御父母様と世界的基準までサタンを押してきたすべての基盤の上に立ったので、サタンを退けて天使長型の霊界にいる皆さんのすべての先祖が協助するようになっています。
霊界にいる皆さんの先祖もこの世を見下ろしながら、誇らしい子孫に協助したくて地上に降りてきたいと思っているのです。それで、多くの先祖が皆さんの周囲に降りてきます。これが氏族を中心とする 宗派を超越した宗教世界です。理解できますか、皆さんの先祖が皆さんを信じて、皆さんを愛しながら皆さんについていきたがるのです。それで、皆さんに協助するために献身したがるのです。
今日(こんにち)、地上では統一教会に入って祈祷すれば、一週間以内に先祖が現れてすべて教えてくれます。そのような位置に入ったのです。それはどういうことかといえば、今まで宗教が世界的な版図を築いて、心情的紐帯によって縦的な行路を築いてきたのですが、それを世界的な横的版図に広げておき、この世界の果てまで連結しておいたので、霊界に行った先祖が氏族を中心として初めて地上に再臨して協助できる時代になったのです。
ホーム・チャーチがそのような世界的な版図を縮小させた基盤です。それで、善霊がどのようになりますか。以前は、来て協助して帰りましたが、今は地上に定住するのです。そのような時代に来たというのです。定住、分かりますか、定住といっても、先生の故郷の定州ではありません。霊界に行った善霊が初めて定着して暮らすことのできる時代に入るという話です。それで、皆さんが統一教会に入って活動するのですが、善の先祖が皆さんと共に暮らしながら協助します。それゆえに氏族復帰が可能なのです。
世界的な時代に入った皆さんは、個人的な立場にあったとしても、世界最高の聖人と連結しているので、必要とする時、彼と同じ心性をもって、彼と同じ心的な生活をした人には、どこでも縦横無尽に協助できる基盤が霊的にできてくるというのです。それで今、統一教会の動きに伴い、全世界の各国の愛国者は、統一教会の基盤を中心として、その背後に囲いを巡らしてすべてこの地上に再臨し、定住しています。
これは部隊でいえば、その国の民族の何十倍、何百倍にもなる人々が死んでいったのではなかったでしょうか。その人々が来て陣を張って拡大工作を待っているというのです。それゆえに、すべての宣教師は国家的な運動をして総動員し、霊界と共に全体を代表し、犠牲を覚悟して総進軍命令を下せば、その霊が協助するようになっています。
今までの宗教は霊界と肉界を連結させることができなかったので、霊的な精誠を尽くして縦的な面に拍子と波動が合って初めて接触できましたが、今はその放送局自体に入りました。振動盤のような 位置に立ったというのです。波動ではなく、波動を起こす送信機自体だというのです。
ここで何千周波数にしようが、何十周波数にしようが、短波にしようが、くっつければ波長、電波をすべて出せます。私が放送局をもったので「霊界にいる私たちの先祖が来て、私に協助してください。善の先祖よ、来て協助してください。そのようなバイブレーションが必要です」と言えば、さーっと来て……。個人を呼んでも動かすことができ、家庭を呼んでも動かすことができ、氏族圏、民族圏、世界圏を中心として連結させ得る踏み台が地上にできてきたので、それが動いて降りてくるというのです。
このようになれば、今まで私の体は、このように行こうとしたのですが、我知らず回ってみんな引っ張られていくのです。二つの霊人体が来て一つをつかんで引っ張れば、自分自身はそのつかんだものが分からないので引っ張られていくのであって、仕方ないでしょう。一人で走って入っていくのです。皆さん、それを信じますか。これは空論ではありません。理論的です。
統一教会が動けばマホメットが協助し、儒教、仏教の代表者がみな協助し、神様も協助するという話は理論的だというのです。ですから、私は人類を代表し、霊界を代表し、神様を身代わりしているので、全体が協助する立場で動くという自負心をもたなければなりません。
今まで御父母様に対して霊界が支持できず、協助できない理由は、完成した父母の位置には堕落した霊界が協助できないというのです。本来、原理がそうでしょう。完成した父母の位置であるということは、神様と堕落しない天使長が後援するようになっているのであって、サタン圏内にある霊がいくら多くても父母を協助できないのです。
今霊界に行っている霊人は、真の父母を通して生まれずに、偽りの父母を通して生まれたので、真の父母を協助できないのです。しかし、天使長が失敗したすべてのものを蕩減し、子女の位置でアダムとエバが育つそのような立場にはいくらでも後援できるようになっています。それゆえに、霊界が協助することによって、世の中がだんだんと遠からず崩れていくというのです。
5. 流離する霊たち
皆さん、霊界がどれほど大きいか知っていますか、霊界にどのくらい多くの人々がいるだろうかと、考えたことがありましたか、今霊通する人々が言うことを聞けば、一人当たりに三千三百二十余名ずつ霊人たちがくっついていると計算しています。私たちの側にそれほどいると考えると、世の中に負けるでしょうか、勝つでしょうか。
人は百年も生きられないことを考えると、五十億の人類の中で一年に五千万人が霊界へ行きます。地獄に行くのをどうしますか、サタンが蒔いた種(たね)をすべて天に収めることを神様が願うのに、これが遅れれば遅れるほど、どのようになるでしょうか。今まで四十年間にどのくらい 地獄に行きましたか、数十億人が行ったのです。深刻なのです。あの世に行って霊に会い、「先生が、在世当時に私たちに対して、責任を果たせなかったではないか」と言われれば、何と言いますか、心からでもしなければなりません。心からでも食口に話して、未来に対しても責任を果たすという 行いを中心としていけば、「あなたは驚くべき方(かた)です。私たちのことを考えてくださいました」と言うのです。
今も一日に六万名が死んでいます。今一年に二千万名が飢え死にしているので、一日に六万名です。六万名が死んでいくのを父母、子女、兄弟たちが見れば、胸を痛めて痛哭する事情が起こっています。ところが、真の父母が同情せず、それに対する対処をしなければ、地上で在世当時に自分たちと共に生きたという条件が怨恨になります。
飢え死にする人よりもっと哀れな者たちが、神様を否定する人々です。飢え死にする人は、あの世に行くようになっても、自分の善意の道理に従った級がありますが、神様がいないという人は、霊界を否定するので踏み台がありません。霊界で雲の塊のように漂います。さまよう霊になるのです。雲が集まって雨が降るのと同じように、集結してすべて悪い影響を及ぼすのです。ですから、みんな地獄に行って地獄を困らせるのです。そのようなことを十分に知って、彼らを生かしてあげなければならないのでこのことをするのです。