聖霊のもとにーメシアの涙 https://ameblo.jp/hosizoralove/

真のお父様の原理本体論を学び、聖霊を迎えて氏族メシアを目指そう!

天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会の講演文

2019年08月16日 10時51分02秒 | 平和メッセージ

天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会の講演文

 今回の大会に参席してくださった貴賓の皆様、新たな大会でお会いすることができて、本当に嬉しく、感謝いたします。

 私が今日、皆さんに宣布するみ言は、真の父母の生涯の中で、すべての復帰摂理歴史の最終終結と完成を宣布するための今回の真の父母様の巡回路程であることを知らなければなりません。真の父母様が歩んで来られた道は、歴史的標本となる伝統であるので、その道を皆さんの人生の手本として歩かなければならず、真の父母様が完成されたみ旨を相続して完結させることを誓い、実践する家庭になることを宣言するのです。

 私は去る3 月16 日、第52 回聖婚記念日を迎えて、罪悪と蕩減の先天時代が終了し、真の愛で回復して新天新地を成し遂げていく後天時代を宣布しました。今回の巡回路程を通して、後天時代の生活が展開されたということを皆さんが肝に銘じなければなりません。真の父母様の生涯路程は、自身の自叙伝を通して皆様にすべて公開され、皆様に伝えられています。

 今回の天地人真の父母定着実体み言天宙大会が完結されるまで、皆さんすべては、真の父母の代身者、相続者となられ、真の父母様がこの地上に生きておられる間、勝利の覇権をたてるため、生涯の必勝を記録した自叙伝と実績、与えられたみ言、これらすべてのものを相続して、皆さんの人生も必ず勝利されるようにお祈りするものです。

 皆さんは、真の父母様がそうであったように、皆さんの周囲のすべての親族と一族に、天上の橋となり、天の国へ一族を案内する縦的なはしごにならなければなりません。

 このような真の父母様の宣布を受けて肝に銘じ、実践することを誓ってくださるようお願いします。アージュ

 第44 回真の父母の日の訓読のみ言と神様王権即位式のみ言を添付して、先生のすべての生涯路程を中心として、教材-教本を代表した全体のみ言を続けて伝授するのです。

 尊敬する世界各国の指導者、そして内外貴賓の皆様!公私多忙でいらっしゃるにもかかわらず、きょうこの摂理的な「天地人真の父母定着実体み言宣布大会」に参席してくださったことに、私たち真の父母、真の家庭と大韓民国と祝福を受けた天宙(霊界肉界)食口の名により歓迎し、感謝いたします。

 去年に世界120 数か国の最高指導者たち数千名が、私たち夫婦の金婚式と戴冠式、そして新しいUNビルでの昇華祝祭行事を光り輝かせるために満場の盛況をなしてくださいました。もう一度韓国全国民と全人類の名により心から感謝申し上げる次第です。

 皆様、私たち夫婦は、子女も14 人を持ち、その中の5 人がハーバード大学を卒業し、40 数人にもなる孫の中からも、すでに数人がハーバードで学んでいます。世界194 か国で、数百万人の善男善女たちが私たち夫婦を平和の王・真の父母として侍り、従っています。

 私たち夫婦が一生の間、世界平和のために創設し、運営してきた世界的な規模の組織と機構も数百に及んでいます。宗教、社会、文化、体育、教育、言論など、多くの分野に天文学的な投資を行い、人類救援と平和増進のため、成功的に発展させていっています。

 ここまで来れば、「一人の人間として、万人の祝福の中で自らの人生を振り返り、満足して余生を楽しむ資格がある」と称えることでしょう。「あらゆる重荷をすべて下ろして、もう思い残すことなく”人生九十年の成功”を誇って暮らしなさい。」と言うでしょう。しかし、私たち夫婦の生涯は、世俗的な目で見るそのような次元の人生ではありません。人類の縦的真の父母であられる神様の印を受け、実体真の父母の使命を完遂しなければならない私たち夫婦は、今、実体の天一国完成までの最後の2 年を残し、いつの時よりも深刻な日々を生きています。

 九十年の人生を捧げて生きてきた私の生涯は、ひとえに天宙の真の父母であられる神様を解放してさしあげ、父母の位置を取り戻してさしあげ、死亡圏であえいでいる人類を救い、神様の懐にお返しすることでした。このみ旨のため、私は独りで艱難を貫いて勝利し、父母を失った孤児の身の上に転落した無知蒙昧な人類を導き、この世界の救援の道を歩んできました。

 人類始祖の堕落によって偽りの血統を伝授された人間は、その誰もがサタンの束縛から抜け出すことができないまま、今も暗闇の中をさまよっているではないですか?六十五億の人類を導き、地上天国創建の道を歩んでいく私たち夫婦の人生が、どうして深刻でないことがあるでしょうか?

 

創造的三段階

 

 皆様、神様は人間をご自身の子女として創造されました。絶対、唯一、不変、永遠の本体であられる夜昼の神様がご自身の愛を魂として吹き込み創造した人間始祖が堕落しなかったならば、神様のような基準まで完成し、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の道理を尽くして、永生するようになったでしょう。

 しかし、不幸にも人類は堕落の末裔となって暮らしています。したがって人間は、誰彼を問わず真の父母様を通した重生、復活、永生の三段階祝福を経て誕生してこそ、完成した人生を送ることができるようになるのです。言い換えれば、重生は個人的基準の生まれ変わり、復活は家庭と国家的基準の生まれ変わりであり、永生は世界的基準で全人類が共に完成し、平和の王・真の父母様に侍り、地上・天上天国を創建し、神様の祖国で永生するという意味なのです。

 そして霊界で暮らしている皆様の先祖たちまでも無形として臨在される神様の実体として、万生万事を実体主管しておられる真の父母様の時代を迎えて、すでに地上に再臨し、重生、復活、永生の三段階祝福を経て、真の父母様の本体論教育、すなわち絶対性教育を経てこそ本然の昇華圏に進んでいき、天一国市民の資格を確保できるようになるのです。

 人間個々人の人生を見ても、三段階の人生を簡単に知ることができます。人間は誰もがまず神様の恩寵と父母の愛で生命が宿ると、十月十日という長くて短い期間を母親の胎内で過ごすようになります。意識水準がどの程度であっても、私たちは胎内で十月十日の期間を例外なく経て生まれてきました。保温釜の中よりも狭い空間であっても、その中で私たちの人生は宇宙空間よりも大きな一段階の人生を経験するようになるのです。

 第二段階である地上の人生としての誕生はどうでしょうか?未知の世界に向かう幼い胎児の身悶えする姿を私たちがどうして筆舌に描くことができるでしょうか?より大きく広い世界、腹中世界で想像もできない新しい次元の世界に向かって出発する新しい生命の産声は百年の計を約束する新しい時間と空間の祝福であり、歓喜です。今日皆様すべては、この第二段階での人生を祝福され、過ごしています。十月十日という時間が百年に延びただけで、私たちには行くべき道がまだ残っているということを忘れないでください。胎中での意識基準はすべて忘れ、より高い意識とより広い空間で心ゆくまで人生を楽しんでいると考えるかもしれませんが、皆様には永生に向かって最後の段階が残っているのです。

 第三段階がまさに人間が完成し、入って生きる永生の世界、すなわち霊界です。堕落した後裔である人間としては想像もつかない未知の世界です。時空を超越して生きる世界です。腹中の胎児が地上界を想像することができないように、地上界で空気を呼吸して生きる肉身を用いた人間では、霊人体として生まれ、真の愛を呼吸して生きる霊界での生活を簡単に理解することができないでしょう。

 皆様!死に直面すれば、人間は恐れおののくようになります。恐怖を感じるようになります。それは死が何を意味するのか分からないからです。不幸にも人類歴史が六千年期間を経てきながらも、誰一人として死に対する真実を明かし、教えてくれた人が一人もいませんでした。しかし今や歴史の終末期になり、人類の真の父母が初めてその天秘を明かしてくれるのです。

 皆様、死という単語は神聖な言葉です。悲しみと苦痛の代名詞ではありません。それで真の父母様がその単語を「昇華」という言葉に変えて発表しました。地上界の人生を花咲かせて実を結び、穀物を抱いて歓喜と勝利の世界に入る時が霊界入門の瞬間です。喜ぶべき瞬間です。心ゆくまで祝って送り出してあげるべき時です。悲しみの涙ではない喜びの涙を流してあげるべき時です。昇華式とはこのように神聖で崇高な儀式です。神様の懐に入って侍り、永生を楽しむために行く第一歩なのです。花嫁がお嫁に行くその瞬間よりも胸が躍って興奮すべき時です。

 このように貴い永生への門を開くために、私は去年3 月18 日ニューヨークのUN 本部で最近、永眠した世界的平和指導者たちに昇華式を実施してあげました。かつて韓国動乱の時は、私が収監されていた興南刑務所を爆破し、私の生命を救ってくれたこともあるアレクサンダー・ヘイグ元アメリカ国務長官を始めとして、ノーベル平和賞を受賞した韓国の金大中元大統領、最近発生したハイチの大地震の惨事で殉職したヘディ・アナビUN 奉仕隊団長と隊員百数十名、平和の大統領として世界に広く知れ渡るカラソ元コスタリカ大統領、障害のある身でも人口二億を超える大国インドネシアのために生涯身を捧げ、献身してきたワヒド元大統領、ゴルバチョフ元ソ連大統領とレーガン元アメリカ大統領の出会いを仲介し、冷戦終息に共に功を立てたヘルマンソン元アイスランド総理、イスラム圏の代表的学者として尊敬を受けたセネガルのハサン・シセ氏、十一億インド人たちに「和解と平和の大使」として称賛されたシンヴィ大使たちです。その他にも最近、韓国では天安艦沈没によって将兵たち46 名が不意に戦死しました。

 私たち夫婦は去年4 月、韓国での主要都市巡回講演を通して、その無念なる犠牲将兵たちのために昇華祝福の恩賜を施してあげ、その後にもアメリカのラスベガス大会では、日本の歴史上一番最後の将軍として、17 世紀に日本列島を統一した徳川家康の17 代後孫、Dr.レイコの昇華祝福をなしてあげたりもしました。その方は、生涯与える人生を生きて最近昇華したラスベガス出身の女医師であり、今後、韓国と日本、アメリカ、さらには世界平和実現のための政治・経済等、諸般問題などを解決するのに大きな役割を果たした方なので、このように貴い昇華祝祭の隊列に参与するようになったのです。

 指導者の皆様!しかし上記に列挙した方々の生涯が、たとえ利他主義と博愛主義に立脚した偉大な人生であったとしても、人類始祖の堕落によって神様との父子の関係が断絶された現世界では、真の父母の結婚祝福と昇華祝福がなければ、永生の世界を保障されないということを肝に銘じなければなりません。

 皆様、今この時代は、天が“天暦”を宣布した時代です。深刻な時代です。65 億人類の永生に責任を持つ「天印」を持って来られた真の父母様の教えに従わなければ、生きる道がない時がやって来ました。皆様全員は真の父母様の名を満天下に述べ伝え、誇り、称賛するべき時です。真の父母様が出現した韓民族の伝統と精神を尊敬し、伝授して、天の伝統を定立し、UN と65 億人類が一つとなり、世界平和を定着させる時が来ました。皆様はすでに「天暦」の出発とともに、貴い天国国民の理念を伝授してくれる旗を高く、神様の解放と人類の救援を祝賀する聖なる礼式が、まさに昇華祝福式であるということを忘れないでください。

 そのようにして真の愛を根として家庭理想を完成し、神様と人間が、そして天上の霊界と地上の肉界が完全に統一された太平聖代の世界を開いていくべきなのです。万国に光り輝かせることのできる祝福と昇華の鍵をくださり、天一国の伝統を立てるようにしてくださった神様と真の父母様に大いなる感謝をお捧げしなければなりません。

 このような貴い生命をただ同然に私たちに恩寵として与えてくださった父なる神様に、私たちは皆、感謝の拍手をお送りいたしましょう。

 

神様の下の一つの家族

 

 貴賓の皆様!それならば、今日の人類が行くべき道はどこにあるでしょうか。今も世界の至るところで戦争と疾病、飢餓、そして自然災害によって無辜の人命が、毎年数千万人ずつ犠牲になっています。宗教、政治、教育、文化、思想など、どの分野を見渡してみても、個人はもちろん、集団にまで極度の利己主義的我執の沼にはまり、徹底して門を閉じ、鍵を閉めています。疎通のない不通の世界に転落してしまったのです。

 結局、人類の諸般の問題は、真の父母である私たち夫婦が天から受け、一生の間、主唱して教育してきた「神様の下の一つの家族」思想、すなわち真の愛の教えによって解決せざるをえません。この思想こそが人類に平和と幸福の道を探し出してあげられる唯一なる道であるのです。

 皆様、今日、私たちが生きているこの時代は、歴史的な大天宙的転換期です。歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建しなければならない大天宙的革命期です。これ以上延期したり、延長したりする時間はありません。天はすでに2013 年1 月13 日を「起源節」として宣布しました。実体的天一国の始発であり、起源となる日がまさに、その日なのです。2 年も残っていません。

 したがって、人類は今、天の命令に謙虚な姿勢で従順に従わなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上界で摂理を経綸している真の父母様の導きに従い、残った2 年間を全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時間が、今日の私たちの前に近づいてきたのです。霊界のすべての善霊たちも総動員され、皆様よりも一歩先に立って走っています。

 

韓民族の使命

 

 皆様、億却の時間と精誠を注ぎ、ご自身の子女として創造した人間が、堕落によってサタンの血統を受け、暗闇の中に隠れてしまったその瞬間から、神様が受けられたその苦痛がどれほど大きいか、ご存じでしょうか?骨がきしみ、身が震える凄絶な苦痛の中で数千、数万年を耐え、待ってこられた皆様の父が、どれほど長く険難な蕩減のトンネルを経てこられたか、考えてみましたか?このようなかわいそうな父のために、一瞬でも涙を流してみたことがあるのかということです。

 皆様、神様は、数千年間、韓民族を育て、準備させてきました。2 千年前、ご自身の独り子イエス・キリストをこの地に送られ、彼を通して人類を再び救援しようとされた歴史を皆様もよくご存じでしょう。しかし、結果はあまりにも悲惨に終わってしまいました。イエス様をメシヤとして受け入れ、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の道を行っていなければならなかったユダヤ教の指導者たちとイスラエル民族が、逆に彼を十字架の道に追いやってしまったではないですか?しかし、「成し遂げられた!」という霊的救援の一言の言葉を残して忽然と逝かれたイエス様の再臨は、二千年間の準備を経て、ついにこの韓半島で実を結ぶようになったのです。

 韓民族は、昔から神様を先祖の中の最高、最上の先祖として崇め敬って生きてきた天孫民族です。ただお一人であられる万人の先祖、そのかたを「お一人のおかた」、すなわち「ハナニム」と呼び主人(昼と夜の創造主)として侍ってきたのであり、したがって、すべての数の根源も「ハナ(一)、トゥル(二)」から始まったのです。このような「ハナニム(神様)」を原初の先祖として侍ってきた民族なので、韓民族の精神と伝統の中には、共生、共栄、共義の魂が生きています。五千年を超える歴史を守ってきながらも、他の国と民族を侵略したり、略奪したりしていない「弘益人間」の血脈が通っている選民です。さらには韓国の歴史の中には人間の人生の根本徳目になる孝と忠と烈の魂が生きて呼吸しています。

 花のような乙女の年頃に自らの体を海に投げ出し、年老いた父の目が見えるように願った孝女・沈清の真の孝誠こそ、父母に侍って暮らす韓国人たちの孝の基準です。夫との約束を天のように敬い、命を差し出すところまでいった春香の哀切な愛と志操はすべての韓国女性たちの人生の見本となっています。自らを捨て、王と指導者たちの前でも白衣従軍で命をかけて国家と民族を救った李舜臣将軍の不撓不屈の忠誠こそ、韓民族の誇りであり、気概です。

 このような崇高な伝統は、偶然に歴史上に現れた単なる事件ではありません。天がこの民族を準備し、その伝統の上にメシヤを立てるための基台摂理だったのです。そうしてちょうどこの韓半島の精気を受けて、人類の真の父母、万王の王が、天の印を受けて顕現されるようになったのです。

 

人類の行く道

 

 尊敬する貴賓の皆様、今、人類の行く道は明確になりました。天が真の父母様を通して明らかにしてくださった「D-Day」を前にして、何を躊躇することがあるでしょうか。すでに六百日余りしか残っていません。皆様の忙しい壮途には、天の祝福が共にあるでしょう。

 人類歴史の流れを摂理史的な目で見てみると、時代の変遷は大きく三段階に大別されます。一番目は「物情時代」、すなわち物本主義的物質優先時代です。そして二番目には、「人情時代」、すなわち人間の知識と感情を前に立てて世界を支配してきた人間中心主義時代です。

 しかし、このような時代は過渡期的時代です。人間が堕落性を脱ぎ捨てて本然の姿を取り戻し、神様を父として侍り、統一された一つの家族をなして暮らす時代に入っていく上で経ていくべき過程的な時代なのです。祝福結婚を通して内外両面で聖別された基台の上に絶対的な基準を立て、「ために生きる人生の道」を行くべき最後の段階の時代が「天情時代」です。すなわち、お一人の神様の心情に回帰する天一国の時代を開いていく時が、今日の私たちが生きている、まさにこの時代だということを肝に銘じてくださることを願います。

 実体的天一国時代が広がれば、この地に「霊連世協会」が中心軸の位置に立って万有を治めるようになるでしょう。霊界と肉界を連結して実質的な統一を完成し、天理と天道によって摂理を経綸するようになるという意味です。この地で世俗的な次元の選挙をこれ以上見る必要はなくなり、交体祝福結婚を通して人類は一つの家族となり、太平聖代を享受しながら平和と幸福を享受するようになるでしょう。そのような日が、もう私たちの目の前に迫ってきているのです。

 その日の準備の一環として、私は去る2 月14 日に「天暦」の出発を満天下に宣布しました。既存の陽暦と陰暦は、今やカインとアベルの立場に立ち、新たに摂理を記録して明示する天暦を補助する役割をするようになるでしょう。今から皆様は、真の父母様の教えを骨に刻みつけて実践する人生を生きなければなりません。選択の余地がありません。今から準備しなければ、間違いなく落伍者になるからです。七千メートルを超えるヒマラヤ山脈を往来し、越冬する鶴(アネハヅル)の勇気と気概を私たちも学ばなければなりません。

 

人類のための遺言

 

 皆様!真の父母様は、すでに人類のための遺言を準備し、残しました。一生に六度、七度も生死を行き来する獄苦を経ながらも勝利し、準備した遺言です。永遠なる人類の教材、教本として八種類の本を残しました。冊数としては千冊を超える分量です。『文鮮明先生み言選集』、『原理講論』、『天聖経』、『家庭盟誓』、『平和神經』、『天国を開く門 真の家庭』、『平和の主人、血統の主人』、『世界経典』、以上の八種類の書籍です。これらの教本は、皆様が霊界に入っていっても読み、学ばなければならない本です。決して人間の
頭脳から出てきた言葉や教えではありません。天がかわいそうな人類を救援するために下さった天道を教える教本だからです。

 皆様は、今からまず皆様の家庭から上記に列挙した教材・教本を中心として訓読会の伝統を立てなければなりません。一つの家族三代が新しい一日を始めるに当たって、まず天のみ言を訓読し、新しい心で訓読の人生を実践する伝統を立てなさいというのです。霊界と肉界が同時に真の父母様に侍り、同じ天道のみ言を毎日訓読する世の中をつくろうということです。このようになれば、いくらサタンが皆様の血統に乗じて蠢動するとしても、訓読会の伝統の前では立つ場がなくなるのです。正午定着的基準で影のない人生を生きていくそのような家庭に、神様の祝福が下らないとすれば、誰に下さるというのでしょうか。このような天の家庭がこの地に満ちるとき、この地球星は自動的に「OneFamily Under God」のみ旨が完成した地上・天上天国となるでしょう。

 皆様、私の一生を率直にそのまま収めて公開した自叙伝が2 年前に出版されました。私はこの本を通して人類のための天のみ旨がどこにあり、子女である私たち人間が歩むべき道がどこにあるかを詳しく示しています。「初不得三」、「七転八起」の典型的な人生でした。私はこの本もまた、訓読教本に引けを取らない実証的次元で真なる真理の人生を見せてくれる教本だと自信を持って皆様に勧める次第です。天命に従って九十年の生涯を歩んできた私の人生を加減なく収めたこの真の愛の記録をもう一度精読され、大いなる悟りを受けてくださることを願います。

 正午定着の人生は影をつくらない人生だと言いました。私たちが発光体となって光を与える人生を生きれば、影が生じる隙き間がありません。受ける者は、借りをつくる者です。皆様はその借りを返すために、これからかわいそうな貧しい人の涙をぬぐってあげ、暗い所を明るくしてあげる永遠の真の愛の発光体となる人生を生きるように願います。

 

天地人父母時代宣布

 

 皆様!2010 年 天暦5 月8 日 午前2 時20 分と5 月15 日午前3 時25 分、このように両日にかけてアメリカのラスベガスにおいて神様を中心とした天地人真の父母様の特別宣布が行われました。

 ところがここでいう3 時25 分の3 数は初不得三の3 時代を代表するものでもあり、旧約、新約、成約の三時代を象徴する数です。そして25 分の25 数は100 の4 分の1 を象徴します。すでに真の父母様御夫妻は最終一体をなして、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布されたのです。

 それとともにアレクサンダー・ヘイグ元アメリカ国務長官の昇華式を契機として、重生、復活の昇華式を生涯路程の中で完了するための第1、第2、第3 イスラエルの勝利式を韓国に移譲することを宣布しました。

 そうしてこれからは神様の祖国と故郷は韓国になります。韓国を神様の祖国として発表することで「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」も韓国において完成するようになります。日にちは7 月8 日(七.八節)に宣布されました。

 これをもって天宙のすべての境界線が撤廃されます。したがって自主的神様を中心として、天地が昼夜もなく、神様の統治の下に天地人真の父母様の助けをいただいて永遠に存続するようになります。

 

天地の重要事項

 

 貴賓の皆様!このような深刻で貴い時代を迎えて、皆様の人生にもこれから革命的な天宙的変化が訪れるべきでしょう。そのような意味において天が下さるきょうのメッセージをもう一度要約してみようと思います。

 第一に、全祝福家庭はまず家庭の中で神様を中心として侍り、父母と子女が完全に一つとなる訓読教育を毎日実践しなさいということです。原理教育、真の父母様が下さった教材・教本教育、真の父母様の自叙伝の内容の教育、そして原理本体論の絶対性教育を徹底的に行うべきだということです。

 第二に、天はすでに重生と復活の昇華権の恩賜を家庭単位まで許諾されたのです。ここには父母と子女間の完全一体を必要条件としています。絶対父母、絶対子女の基準を立てて、絶対家庭を築きなさいということです。

 第三に、真の父母様の血と汗がにじむ苦難の恩賜により、人類はすでに蕩減復帰時代圏を抜け出したというのです。したがって私たちは皆、真の父母様のご在世時に家庭、氏族、民族、国家、世界まで地獄圏を解放させるべき責任があるということを忘れてはならないのです。蕩減復帰時代が終わったとすれば、何の時代が到来するでしょうか?神様と真の父母様を中心とした勝利圏の太平聖代だけが永遠に続くようになるでしょう。

 第四に、私たちはすでに神様の直接主管圏時代に進入しているという点です。皆様、天が宣布したD デイがすでに三年しか残っていないと言いました。霊界の家族までも地上に再臨させて原理本体論教育を受けるようにして、一家庭で八代まで苦楽を共にしながら共に暮らすべき天宙安息圏の時代に立ち入ったという事実を肝に銘じ、また肝に銘じてくださるようお願いします。アージュ!

 皆様、霊肉界の先生と教祖であるRev.Moon が一生を通して功を立て、最終的なこの結論を立てるための宗教世界と地上世界、霊界、肉界、カイン・アベル世界のための大会の終結完了に向けて努力する総論の結論をお話しいたします。これまでの歴史過程には、このような内容が出てくることができませんでした。

 初めて真の父母様の一生を通して摂理の総体的、覇権的、神様の解放・釈放世界の勝利権に向かった最終的結末をつける生涯の標題の勝利権を立てるために、後天時代の完成完結完了のためにこのようなワシントン・ニューヨーク大会を出発、今日の大会まで来たのです。

 

真の父母様の特別指示

 

(ワシントン・ニューヨークに来ているアベルUN 圏194 か国、カインUN 圏193 か国、計387 名の大使と分捧王、および平和大使と各国家の大統領と国家要員全体と天宙の前にお伝えいたします)

 

新世界平和のための新宗族的メシヤ世界連合創設

 

1. 黄善祚 UPF 韓国会長を中心として、氏族的メシヤ圏と第1、第2、第3 イスラエル圏の昇華式を2010 年10 月から12 月31 日までに終えて、祝福三日行事と蕩減棒式も完了するのであり、そこには、韓国が神様の祖国と故郷であり、真の父母様の国であるために、韓国の全国民を参与させなければなりません。

2. 分捧王と平和大使の責任を受けた人たちは、全世界的に霊界-肉界の祝福式を同時にD-Day までに完了しなければなりません。

3. 真の父母様を中心として、アダム・エバから、文氏氏族、分捧王と平和大使たち、各国の大統領と国会指導者たちを包括させて、本然の血統圏の先祖たちと天の血族親族になる祝福を受けた人々が、全体・全般・全権・全能の一体圏を完成しなければなりません。

4. 今から 60 年前の10 月14 日、その日を起点として、蕩減復帰される60 年後の天一国10 年天暦10 月14 日、15 日、16 日の3 日間に真の父母様の宣布記録に一致した、真の父母様のD-Day の宣布期間を最終段階として、全体・完成・完結・完了する宣布大会が、10 月17 日であるのです。

5. 今回「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」であるワシントン・ニューヨーク大会とフーバーダム・ラスベガス大会、そして、神様の祖国と故郷になるソウル・韓国大会は、摂理の最終的な完成・完結・完了を意味する真の父母様の宣布内容です。この使命は、真の父母様が決定した1 年8 か月余りを残す、D-Day までに完了しなければなりません。

6. そうして真の父母様が誕生した韓国が神様の祖国と故郷として、完成・完結・完了されるのです。神様の祖国と故郷である韓国(南北)政府を代表する李明博大統領を中心として、カイン圏UN とアベル圏UN の大統領格であるジョージ・ブッシュ前米国大統領とオバマ大統領、G20 に参席した全ての大統領たちと国民が、ひとつになって、この大会の成功のために真の父母様の天命に従って、完成・完結・完了的勝利を奉献しなければなりません。万が一、参席できない者たちは、真の父母様が代身選出して、完成させるでしょう。

 

新実体様相時代到来

 

 皆様、今日の映像を通してもご覧になられたと思いますが、今の時は、神様が摂理を完結させて、最終段階の収穫をする時です。何日か前には、ソロモン諸島のトニー・フィリップ首相が直接真の父母様を訪ねて来て、天のみ言に大きく感銘を受け、真の父母様の同盟国になることを誓約、誓って帰りました。これからは、天の働き手になって摂理の一線で走る勇将になるという覚悟を見せてくれました。

 そして、ネパールでは、今日、この時刻にも真の父母様から伝授された原理本体論講義を、国営放送局を通して全国民に教育をしています。UN を中心とした活動も、いまや本格的に軌道に乗っています。私たち夫婦が創設した世界平和女性連合が、UN 本来の創立目的とみ旨に一致する活動を広げてきた実績が認められ、UN に登録されている3 千4 百余りのNGO グループの中でも、最上グループである第一領域の中にいることはもちろん、女性の人権と子供たちの貧困問題と教育問題解決のための活動に卓越した実績を収めています。すでに何度か受賞することもありました。

 また、最近では、共産主義者たちの悪だくみによって私の手を離れたワシントン・タイムズも再び戻ってきました。これが奇跡でなくて何が奇跡というのでしょうか?

 カイン圏の最高の黒白中心要員たちが一つになって、ワシントン・タイムズ理事会を中心として総合体制として、神様の祖国と故郷の意味を広げ、神様の主権の国を保護して行くでしょう。

 皆様!すでに真の父母様を中心として世界が帰ってきています。歴史的な恩讐であった韓国と日本、日本とアメリカ、アメリカとロシアのような国々もルーシェルから受けた堕落の血統を根絶して、新しい天の血統を伝授されるために交体祝福結婚に汎国家的な次元から参与するようになるでしょう。

 私が満天下に宣布して推進中である韓日海底トンネルプロジェクトとベーリング海峡トンネル事業も世界的な次元から宗教人達が先頭に立って、解放された神様をお迎えして完成するでしょう。

 この世から神様の実存を否定する無神論の思想、共産主義を廃棄して、神様が本来理想とされた万民疎通-和通の世界を成していくでしょう。人間始祖の堕落によって引き起こされた夜の神様、昼の神様、万王の王、そして真の父母、このように四代代表王たちの歴史的な葛藤と闘争も、ついに天地人真の父母様によって完全に解決されました。万人が平等であり、万国が兄弟国になって、「One Family Under God」の世界が皆様の目の前から展開されています。

 皆様全員は、この歴史的であり、摂理的な革命隊列から必ずや勝利者になってください。天地人真の父母様を通して賜る天運が皆様と共にあるでしょう。皆様と皆様の家庭、そして国家の上に万王の王、神様の祝福が共にあることをお祈りいたします。


「真の平和世界と真の父母UN世界の安着」平和メッセージ17

2019年08月16日 10時49分42秒 | 平和メッセージ

「真の平和世界と真の父母UN世界の安着」

 (このメッセージは、2009年1月に3回(1日、15日、31日)にわたって挙行された「万王の王神様解放圏戴冠式」の際に真の父母様が語られた講演文に、「真の父母様御聖婚50回金婚式および天地父母天宙カイン・アベル(善・悪)平和安着大会」(4月19日)のみ言と、「協会創立55周年記念および真の平和真の父母UN安着大会」(5月1日)のみ言が追加され、「『平和を愛する世界人として』文鮮明先生自叙伝出版記念会」(6月1日)の際に語られた総論的なみ言として平和メッセージ17章に定められたものです)

 

 

 絶対、唯一、不変、永遠なる新しい神様の血統を、新しく祝福として受け継いだ、真に愛する家庭、新しい天一国市民の皆様!

 きょう、私たちは誠に特別であり絶対的である摂理時代のひと時と一日を迎えました。万王の王であられる真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝の出版を記念することはもちろん、世界基督教統一神霊協会が創立されて五十五周年となる意義深い時と日々です。それとともに、きょうは新しい「真の平和世界と真の父母UN世界の安着」を天上天下に宣布する新しい歴史的な大会である六月一日でもあります。この喜ばしい時と日々、万有の生死禍福を主管なさる父なる神様がこのように華やかで美しい季節と日々を迎えさせてくださったことに対して、私たちはみな共に神様に大きな感謝の拍手を捧げましょう!

 神様は、生命が躍動するこの季節、万物の霊長たる私たち人間も、万物と共に思う存分に新しい生命の創造に同参しなさいと手招きをしていらっしゃいます。花のごとく美しく咲き誇り、太陽のごとく明るく、川の水のごとく澄んだ人生を暮らしなさいと祝福していらっしゃるのです。

 

 歴史の中の摂理的結実

 

 特別に天が新しく愛する食口の皆様!

 私たちは、去る(二〇〇九年)一月一日と十五日、三十一日の三回にわたって歴史的な「万王の王神様の新しい解放圏と戴冠式および金婚式」を挙行しました。特に一月三十一日には、東洋圏を代表した韓国の天正宮博物館と西洋圏を代表したアメリカ・ニューヨークの二箇所で、同じ日に歴史上空前絶後の摂理的行事を天の前に奉献するという記録を打ち立てました。

 今年(二〇〇九年)四月以後の季節は、私たち夫婦が聖婚式を挙げて五十回目となる季節です。独裁に対して抵抗、拒否して叫ぶ若い学生たちの絶叫が、ついに韓半島にやって来た一九六〇年陰暦三月十六日、私たち夫婦は、聖婚式を通して天から印を受け、人類の真の父母、真の師、真の王の険しい復帰摂理路程を出発したのです。それから五十年、神様を完全に解放・釈放してさしあげ、万王の王としてお迎えするまで、私たち夫婦が歩んできた蕩減復帰摂理の路程のすべてを、どうすれば筆舌によって説明できるでしょうか。はるかのちに歴史家たちが証明し、記録することになるでしょう。

 皆様はよく御存じではないと思いますが、真の父母様の戴冠式と金婚式のもつ摂理的意味は実に途方もないものです。人間始祖の堕落によって神様の真なる血統がなくなり、サタンの偽りの血筋が人類歴史を支配してきたという事実は、皆様も原理を学んで御存じでいらっしゃると思います。

 血筋が入れ替わった人類の歴史は、結果的に肉界はもちろん霊界までも、徹底して善悪のカインとアベルの相克的対立闘争の関係でもつれてしまったではありませんか。このような悲惨な歴史に対して、誰一人としてその解決法を見いだすことができないまま、今まで放置された状態で歴史は流れてきていたのです。

 しかし、これからは時代が変わります。真の父母様の戴冠式と金婚式を契機として、カイン・アベルの完全一体圏の門が開かれつつあるのです。神様の本性的心情を相続して共有する完成・完結の段階、すなわち堕落の痕跡すらない原状の人間へと復帰され得る恩賜圏に進入する新しい時代なのです。

 ○と×の原理的次元から考えてみても、○の立場であられる神様の善主権が、×の立場であるサタンの悪主権を痕跡も残さず丸ごと包容して消化する時代圏をいうのです。もうこれ以上、実体の神様として役事なさる真の父母様と無形の神様を区別する必要のない地上・天上天国が、実体的に皆様の目の前に広がる新しい時代圏が開かれつつあるのです。

 

 圓球ピースカップ大会

 

 このような特別な意義をもっているこの時、私たちは去る四月二十一日からの十三日間、私たち夫婦の戴冠式と金婚式を慶祝し、今後人類の平和の祭典としてオリンピック・ゲームを凌駕がするであろう「圓球ピースカップ・カイン・アベル天宙連合大会」を盛大に開催しました。特に今回の第一回大会は、真の父母様の招請によって万事を後回しにして駆けつけてきたブラジルのソロカバ・サッカーチームが、大きな役割を果たしてくれました。二〇〇八年度ブラジル・サンパウロ地域のFAカップ優勝チームであるソロカバ・チームは、今回短い期間でしたが、韓国、日本、北朝鮮、そして中国を代表する四カ国のチームと競技を行い、南米サッカーの真髄を教え、見せてくれる立派な競技を繰り広げました。皆様、ソロカバ・チームのために激励の拍手を送ってくださいませんか。

 皆様! 私はきょう、この貴い新しい式典を天の前に奉献する意味で、去る一月以後「万王の王戴冠式と金婚式」の時に宣布した天のメッセージを再度、皆様と共に奉読しながら、きょうの行事に対する意義を心の中に刻印しようと思う次第です。

 

 真の父母を求めてこられた神様

 

 真の父母と共に平和を愛する天一国市民の皆様!

 きょうは誠に貴く喜ばしい日です。私たちは、共に歴史的で摂理的なこの日を心ゆくまで慶祝し、私たちの永遠の真の父母であられる神様に、尊貴と栄光、そして限りない賛美をお捧げしましょう。霊界の数千億の人類も、この祝福の一日を祝賀するために再臨し、この場を共にする厳粛な瞬間です。

 神様が、万宇宙を創造されたあと、この上なく待ち焦がれ、願ってこられた日が、正にこの日です。御自身の子女として創造したアダムとエバが、天の血統を汚し、暗闇の中に隠れてしまったその日以降、神様は、言い表すことのできない苦痛と悲哀の中で数千、数万年を耐え、待ち続けてこられました。御自身が万王の王として登極(即位)し、失ってしまった子女たちと万物を再び抱き、千年、万年、太平聖代の平和王国を享受して暮らすことのできるその日を、首を長くして待ちわびてこられたのです。

 皆様、神様は、創造摂理以前から万王の王であられました。しかし、被造万物の創造以降は、実体をまとわれ、愛の対象圏であるこの現象世界を治める実体万王の王として顕現されなければならない天道が残されていたのです。それで、神様は真の愛を中心として、御自身の代身者であり相続者である地上実体世界の真の父母を求めてこられました。

 今日、私たち夫婦が、おそれ多くも天から印を受け、神様の実体として立ち、「万王の王戴冠式と金婚式」を執り行うこととなり、誠に喜ばしく思いながらも、天の前には申し訳ない心を禁じ得ません。いまだに六十五億の人類を完全に天の前に復帰してお捧げできないまま、私の年が既に九十歳に至りました。

 

 真の愛の革命

 

 天を真に愛する天一国市民の皆様! 時が切迫しています。天はもうこれ以上、私たちをお待ちになりません。御自身の実体として役事する地上の真の父母を通して新しい天法を立て、万王の王の権限をもって、この地球星を復帰する真の愛の革命を促進化するでしょう。したがって、人類と万物万象を探し立てて治める新しい天法の概要を、きょうこの厳粛な場を通して満天上天下に宣布する次第です。

 第一に、三〇〇〇年に向かって歩んでいるこの時代は、後天開闢の時代です。後天開闢の時代とは、神様がこれ以上、蕩減復帰原理に束縛されず、万王の王の職権によって霊界と肉界を治める新しい時代です。環太平洋圏が中心軸となり、この地球星を再び原状に戻す摂理の逃避城時代です。全人類は、これから新しい天道と天法の時代の枠から抜け出すことができなくなるでしょう。したがって、皆様の一挙手一投足は、水晶のように清く澄んだ人生にならなければなりません。

 第二に、神様を縦的な絶対軸として、絶対「性」の価値を全人類に天の憲法として教育する教育革命を完遂しなければなりません。この道だけが人類に善の真の血統を伝授してあげることができ、神様の真の家庭理想完成を成す道だからです。純潔、純血、純愛が今後真なる人類の教育理念となることでしょう。

 第三に、地球星を幾重にも取り巻いているあらゆるサタンの垣根や城壁の囲いをきれいに焼き払い、政党、宗教、人種、文化、そして国家間の和合と平和を探し立てるに当たっては、新しい分捧王たちと平和大使と父母UNを先頭に立てるのです。カイン格のUNの位置にある既存のUNとアベルUNが一つになり、新しい次元の真の父母UN、すなわち真の平和世界UNを中心として、戦争、疾病、飢餓など、サタン側の世界のすべての悪なる問題を解決していくのです。天の神様が共にあり、真の父母が共にあるので、人類は選択の余地なく必ずこの道に進むようになります。個人の利己主義はもちろん、集団の利己主義までもきれいに洗い清め、これ以上サタン的選挙が必要のない、良心と道理に従う世界を創建していくのです。

 第四に、堕落人間の血統を清めてあげ、真の家庭を立て、平和王国を実現する最高最善の方法は、交叉・交体祝福結婚しかありません。和解と平和も、気づいてみれば、血筋を通して訪れるのです。黒人と白人、東洋と西洋、仏教とキリスト教、ユダヤ教とイスラーム(イスラム教)が、お互いに交叉し、交体しながら、真の父母様が立てた祝福結婚の伝統を受け継いでいけば、この世界は自動的に神様の祖国と本郷を探し立てる一つの家族圏になるのです。〝One Family under God〟の理想天国が実現されるのです。銃と大砲を溶かして鋤を作り、鍬を作る新しい平和の世の中が開かれるのです。

 第五に、神様は、人間を御自身の愛の対象として創造されました。同様に、御自身の子女である人間のためには、その対象格として自然環境を準備してくださいました。山川草木が欠如した空虚な砂漠に、御自身の子女たちを捨てておく神様ではないのです。したがって、人類は、神様のように自然を保護し、愛してあげるべき義務があります。一輪の野生の花に出会っても、深い心情の対話を交わし、共鳴圏を形成する本然の人性を開発して暮らしなさいというのです。この道が人間回復の近道になります。

 天に選ばれた貴賓の皆様!

 きょう、皆様は、誠に貴い天福を受けられました。万王の王が経綸する摂理的歴史の出征式に参加していらっしゃいます。歴史的な大転換期の渦を直接目撃していらっしゃいます。縦的万王の王であられる神様の実体として万有を統治する横的万王の王、真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝祝賀式に招待されました。これ以上に貴く、歴史的な瞬間が、いつまた訪れるでしょうか。天宙に数千億を超える皆様の先祖たちと子孫たちも、この時間、喜びと歓喜に満ちあふれ、地軸が揺さぶられるほど歓呼の声を上げ、踊りを踊って暮らしていらっしゃることでしょう。

 どうか心の目を開け、この奇跡のような歴史的な瞬間を皆様の霊魂に刻印してください。皆様の生涯にいつまた、きょうのような祝福と栄光の日を見ることができるでしょうか。きょう私がお伝えするこの天のみ言を、今後皆様の生涯の指針としてくださることを願います。

 天に選ばれた内外貴賓の皆様!

 以上、奉読して捧げたメッセージを通して感じられたことと思いますが、今人類は、新しい天理と新しい天道が直接地上界を治める新しい摂理時代圏に踏み込んでいます。神様の新しい本性的心情基準を相続せずには、誰一人として新しい天国に入ることができない、新しい摂理時代である第四次本然のアダム圏時代なのです。きょうこの新時代の摂理的な真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝出版と協会創立五十五周年記念式の行事を通して、皆様の生活の中でカインとアベルを徹底的に区別して新しいアベル圏に統合し、善を中心に立てて、旧約・新約・成約三時代圏と私たちの家庭の三代圏を復帰する、知恵深い新しい天一国市民の家庭となることをお祈りいたします。新しい真の祖父母、真の父母、真の孫と孫娘が共に手を取り合い、新しい天国に入る、本性の新しい真の家庭を築いて暮らしてほしいという念願を込めたみ言です。これが正に、きょう私たちが共に慶祝する新しい「真の平和世界真の父母UN世界安着大会」の意義であるということを再三肝に銘じてくださるよう願います。

 万国の万王の王であられる新しい真の神様の大いなる祝福の権限が、皆様の新しい家庭と新しい国、そして新しい全天宙の上に高く高く満ちあふれることを、勝利された真の神様と真の父母様の名によってお祈りしながら宣布いたします。

 万天宙に神様の祝福が満ちあふれんことを願いながら、皆様、ありがとうございました。


「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観Ⅱ」平和メッセージ16

2019年08月16日 10時48分49秒 | 平和メッセージ

「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観Ⅱ」 ─アメリカを中心とするUNと自由世界の方向─

 (このメッセージは、平和メッセージ13章に、2008年8月7日、第12回「七・八節」記念式の際、「分捧王中心摂理時代」のみ言が追加されたものであり、同年8月27日、真の父母様ヘリコプター事故40日復活期間の勝利を記念し「重生完成・復活完成・永生完成の日」を宣布された結論のみ言として平和メッセージ16章に定められたものです。同年11月7日に開催された「GPF 2008 KOREA 国際指導者招請特別セミナー」の際に、内容が一部追加されました)

 

 

 世界各地から、きょうのこの貴い摂理的なILC(国際指導者会議)とGPF(地球村平和祝祭)の行事に参加するためにお越しくださった貴賓の皆様! 

 人種、国境、宗教の壁を跳び越え、このように数十、数百のNGO(非政府機構)と各国の大使、そして宗教指導者が一堂に会し、〝One Family under God〟の夢を実現するための真の愛の革命の隊列に参加された皆様の姿を拝見でき、感慨無量でございます。

 これまで八十年余りの間、私は初志を貫徹し、天の命に従って神様の創造理想である地上・天上天国、すなわち平和世界を築くために尽力してきました。地球星の津々浦々を数十回も巡りながら天のメッセージを広く伝えてきました。特別に二十一世紀に入る中で私は、天が人類に賜った最後の祝福であり警告である環太平洋圏を中心とする天の摂理的方向と人類の未来についてのメッセージを説き明かしてきたのです。

 平和世界を具現するに当たっては、ほかの方法があるわけではありません。人類の真の父母であられる神様の命に従い、世界を抱いてアベルUNを設立し、救援摂理を躍動的に推進、実践している私の教えに従わない限り、人類の未来は希望がありません。

 そのような次元で、きょうは私が去る二年間、世界中のすべての人々を対象に教育してきた特別平和メッセージを皆様と共に読みながら、その深い意味を解明しようと思います。今年(二〇〇八年)八月二十七日、私たち夫婦がヘリコプター事故に遭って四十日目となる記念日に宣布したメッセージです。天がこの時代に私たちに下さった最後通牒のごときこのメッセージを胸深く刻印し、今後、皆様の人生の指標としてくださることを願うものです。

 皆様! 神様は誠に奥妙に摂理をされます。誰も想像することができなかった大型ヘリコプター事故で、天は霊界を動員して、真の父母である私たち夫婦の身には、サタンもあえて手を出すことができないように措置されたのです。人間の目にはとても神秘的な奇跡の中の奇跡に見えるでしょう。しかしこれは、ヘリコプター事故の歴史上、見いだすことができない不可思議として記録されています。

 二〇一三年一月十三日を祖国光復完成の日として公表し、昼夜なく心血を注いでいる私を、天がどうして見捨てることができるでしょうか。御自身の実体として地上界でこの聖業を成していくレバレンド・ムーンに、神様が共にいらっしゃらなければ、誰が摂理を完成し、人類を再び神様の懐へと取り戻すことができるでしょうか。

 神様の大いなる恩賜を受けて、このように皆様の前に再び立つことができるようになった私たち夫婦は、誠に感慨無量です。人類の真の父母として天の印を受けた私たち夫婦は、堕落の血統として生まれ、父母のいない孤児として数千、数万年をさまよっている人類を救い、一緒に連れて帰ってきなさいという天の至上命令を受けました。これから四年余りが残っている二〇一三年度に向かう最後の段階として、双合七八禧年を宣布し、霊肉界の万邦に総進軍命令を下したこの時点に、このような不意のヘリコプター事故にあったのです。しかし、天はこの事故を通して、いま一度、無知蒙昧な人類に、天が生きて役事していらっしゃることをはっきりと見せてくださったのです。今や皆様は、私と手を取り合って爆発的な真の愛・真の家庭革命を遂行し、全人類を祝福家庭化しなければならない切迫した時点にいることを、一時も忘れてはいけません。

 

 分捧王中心摂理時代 

 

 貴賓の皆様! 

 きょうこの貴い日を迎え、世界各国から来られた皆様にお伝えしようとするメッセージは、去る(二〇〇八年)四月三十日から五月二日にわたって、アメリカのテキサスとワシントンDCで開催された南北米の首脳たちのセミナーで宣布した天のメッセージです。人類は既に新しい時代圏である後天開闢の時代に入っています。平和の王として即位した私の命を受け、世界各地に派遣された分捧王たちを中心として天が役事され、この地に新天新地、すなわち天一国を完成させる時代です。

 皆様、イエス様の前に洗礼ヨハネが責任を果たしていたならば、ユダヤ教とイスラエルの反対にあって十字架の道に追い立てられるイエス様にはならなかったはずです。洗礼ヨハネと共に、イエス様はイスラエル民族を導き、天が数千年にわたって準備してきたローマを平定し、治めることができるようになっていたはずです。そのような基盤さえ確保していたならば、イエス様は世界へ通じるローマの道を通して、世界全域に分捧王たちを派遣していたでしょう。彼らは平和の王となられたイエス様の代身者であり、天のみ旨を伝授された相続者としての分捧王の役割を果たして、この地球星に、国境がなく、垣根のない解放・釈放の平和王国、すなわち天一国を創建していたでしょう。

 しかし、人類はサタンの計略から脱け出すことができないまま、再び二千年間の蕩減復帰の道を歩んできた事実を私たちはよく知っています。洗礼ヨハネ一人の失敗が、このように途方もない結果をもたらしたのです。

 天の摂理は、決して中断されても、放棄されてもいけないというのが天理です。ついにこの地、大韓民国が天の選択を受け、摂理を完成させる祖国となりました。真の父母様がこの地の精気を受けてお生まれになったからです。

 私は既に摂理の三大中心国に、アベル格の分捧王を任命、発表しました。摂理上、祖国の位置にある韓国を代表して郭錠煥UPF(天宙平和連合)世界会長を、母格の国家である日本は小山田秀生日本UPF会長を、そして摂理的に長子格であるアメリカには朱東文ワシントン・タイムズ会長を封じて派遣しました。

 それとともに、カイン型の分捧王として、北米圏を代表してジョージ・ブッシュ元アメリカ大統領をその候補に選任し、南米圏を代表してサンギネッティ元ウルグアイ大統領を立て、南米大陸に平和運動を展開します。そして摂理的に祖国となる大韓民国のカイン型分捧王の位置には、全国民の元老として尊敬されている素石・李哲承総裁を選任しました。

 皆様、私はこのように世界各国に分捧王たちを封ずる手続きを躍動的に進行させています。彼らは決して、洗礼ヨハネのような失敗を、二度と繰り返せない時代圏に入ってきています。十字架の道に忽然と去られたイエス様の時とは異なり、平和の王として天の印を受けた私は、必ずやこの地球星に神様の祖国光復を完成させなければならないからです。天が共にいらっしゃり、平和の王が中心軸として立ち、世界津々浦々に派遣された子女たちと分捧王たちを導き、永遠の平和が定着する本然の理想天国を創建するのです。

 どうか心と体を一つにして、きょう、天が下さるこの天の秘密の一端を皆様の心の中に刻印してください。今後の皆様の活動と人生を指導してくれる天道のみ言が、きょうのこのメッセージに込められていることを肝に銘じてください。

 

 善主権の時代である後天開闢時代 

 

 尊敬するジョージ・ブッシュ・アメリカ大統領、そしてサンギネッティ・ウルグアイ大統領をはじめとする中南米圏の元・現職首脳および内外の貴賓の皆様! まず、忙しい日程を先に延ばし、このように本国際指導者大会に参加してくださった皆様に、私と私の家庭の名で心から感謝を申し上げます。

 貴賓の皆様。

 国際連合(UN)の創設趣旨に従い、世界平和を守るという崇高な志を抱き、朝鮮戦争において多大なる犠牲を払ったUN軍、アメリカをはじめとする十六カ国の参戦国に、み旨を中心として七千万の韓民族に代わり深甚なる感謝の心情(心)をお伝えします。人類を罪悪から救い、御自身の創造理想を完成しようとされる神様の摂理的観点から見れば、朝鮮戦争は、単純な一国の戦争ではありませんでした。神様の摂理を完結するにおいて、決定的役割を成し遂げた歴史的な聖戦だったのです。

 私と韓半島を中心として繰り広げられた神様の深い摂理的内容を、ここで一つ一つすべて説明することはできません。したがって、きょうは、私が最近宣布した環太平洋を中心とする摂理的内容を皆様に紹介しようと思います。

 貴賓の皆様。

 私は、昨年の天一国七年が始まると同時に、神様と人類が、数千年の歴史上、ただの一度も経験できなかった摂理的次元の禧年を宣布しました。天がこの年を大きく祝福されたのです。

 数千、数万年の歴史を通して神様の胸を苦しめ、人類を足かせの沼から抜け出せないようにしていたサタン主管権、すなわち悪主権の先天時代がついに終わり、この年を頂点として、今から人類は、神様を中心にお迎えし、新しい善主権の時代である後天開闢の時代を大きく開いていけるようになったのです。

 このような途方もない天の摂理が、皆様の知らない間に進行しているのであり、今では、世界百八十五カ国で、私の教えを相続し、天がこの時代に下さった特命を遂行するために、昼夜を分かたず走っている平和大使たちの数が、数百万になっています。

 したがって、きょう私は、皆様に今後人類が行くべき方向と天の摂理的プログラムを宣布するという次元で、「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観─アメリカを中心とするUNと自由世界の方向─」という題目で、天のみ言をお伝えしようと思います。

 

 人類歴史の発展過程 

 

 皆様、人類歴史の発展史を深く観察してみれば、歴史の背後で、絶えず役事される天の意志と息遣いを、はっきりと感じるようになります。

 世界四大河川地域を中心として第一歩を踏み出した人類の文明史を、一度振り返ってみてください。ナイル川を中心とするエジプト文明、チグリス・ユーフラテス川を中心とするメソポタミア文明、インダス川を中心とするインダス文明、黄河を中心とする黄河文明、これらを私たちはよく知っています。

 その後、人類の文明史は、地中海圏に上陸し、ギリシャ半島のギリシャ、イタリア半島のローマのような、地中海の半島文化として、花を咲かせるようになります。歴史は、再び発展を繰り返しながらヨーロッパ大陸文明として定着するかと思われましたが、この大陸文化も、再び大西洋圏のイギリスで島嶼文明の花を咲かせる土台となります。

 しかし、四海を平定し、「その地に日が沈むことはない」と叫び、気勢を揚げていた大英帝国も、再びその華麗な文化のバトンをアメリカ大陸に譲り渡した事実を、私たちは、歴史の中に目撃するようになります。

 このように、アメリカ大陸に着陸した人類の文明史は、ついにキリスト教に根をおく民主主義の甲冑をまとい、宗教の自由と人権平等の旗印を掲げて闘い、第一、第二、第三次世界大戦を勝利することによって、無神論的悪主権の代名詞であった共産主義がひざまずくようになります。

 しかし、人類文明史の発展がここで終わるのではありません。アメリカが偉大であるがゆえに、成された結果でもありません。摂理的プログラムに合わせ、天はアメリカという国を第二イスラエルとして選び立て、中心宗教であるキリスト教を通してアメリカの国民を育て、訓練させ、この結実段階の摂理を成してきたのです。

 皆様、しかし、問題は今からです。地球星を一周回ってきた人類文明史の発展は、ついに太平洋圏に到着しました。今や人類歴史は、環太平洋圏を中心として完成、完結すべき摂理的時点に到達したのです。

 この摂理的プログラムは、もはやいかなる力も妨げることができません。悪主権下で勝ち負けを繰り返していた先天時代の蕩減路程は、飛躍する環太平洋時代の足首をつかむことはできないのです。天が禧年を宣布された特別なみ旨が、正にここにあります。

 

 環太平洋時代の私たちの使命

 

 皆様、環太平洋時代の到来が意味するところは、実に大きなものです。人類のメシヤとして来られたイエス様が、み旨を成し遂げていたならば、世界はどのような姿に変わっていたと思いますか。イエス様は、全人類を救うために来られた救世主、メシヤだったのであって、地中海東方の片隅に位置するイスラエルだけを救うために来られた方ではなかったのです。その当時、人類文化は、既に地中海の中心であるローマを拠点として、四海を掌握し、治める準備ができていました。

 したがって、天は、イエス様がローマを教化して統治し、その強大なローマの力を借りて、世界人類を新しい神文明圏へと救ってあげることを期待していたのです。しかし、歴史は、あまりにも悲惨な十字架の惨刑で終わったイエス様の最期を記録しています。皆様! 神様の創造理想を完成する神文明圏の構築は、真の愛の人生を実践躬行し、霊界の実相をはっきりと知り、モデル的理想家庭である真の家庭を探し立てることであり、これは天からの至上命令です。

 それでは、新しい神文明圏の真の愛はどのような愛であり、真の家庭とはどのような家庭をいうのでしょうか。

 

 真の愛・真の家庭 

 

 皆様、絶対的神様の真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたという事実すら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。真の母が真の子女を胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。真の子女が父母に、心身をすべて捧げて孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。

 真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいても、ただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。

 神様の絶対的真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠のものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践するとき、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受するようになるのです。

 このように、天国に入る絶対必要条件である「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生とは、すべての創造の平和理想的モデルとなる、神様を中心として平和に暮らす新しい理想家庭の人生です。人類は、今、誰もが真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。

 皆様、「共にために生きる人生」のモデル的典型は神的家庭です。真の父母と真の子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と真の愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家庭が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。

 このように、真の祖父母、真の父母、真の孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使と分捧王たちの使命であり、神様の願いであることをはっきりと知らなければなりません。

 もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。

 

 真の父母様の業績

 

 平和を愛する環太平洋圏の指導者の皆様! 私は、実に形容し難い受難の路程を克服して勝利し、今日この地位まで来ました。決して個人の栄達と慰安のための人生ではありませんでした。生死が行き交う茨の道でも、天の印を受け、天のみ旨がどこにあるかをはっきりと知った私であったために、人類救援という天命をつかんで身もだえする、不死鳥の人生を貫いてきました。

 そうして、アメリカと世界の宗教界、学界、政界、および各界各層の指導者たちから、私は次の八つの分野において「チャンピオン」である、という摂理的完成者としての呼称を受けるようになりました。

 一番目に、レバレンド・ムーンは、神様を最もよく知るチャンピオンです。

 これまで神様は、全知全能の方であられ、被造万物の世界とは絶対的な主従関係であり、尊貴と栄光の玉座にいらっしゃる方であると考えられてきました。しかし、事実は正反対です。

 私は、摂理的使命を出発しながら、神様と人間の関係が父母と子女の関係だということを知ったのであり、最初のアダムをサタンによって失ってしまったのち、神様は、悲しみと嘆息と恨の神様になられたことを悟りました。

 私は、生涯を通して、その神様の恨を解怨してさしあげ、神様の心情を解放、釈放してさしあげようと、全力を尽くしてきました。ついに、二〇〇一年一月十三日、神様王権即位式を奉献することによって、神様の栄光と権威の玉座を取り戻してさしあげたのです。

 二番目に、レバレンド・ムーンは、サタンを最もよく知るチャンピオンです。

 これまで人類は、人間を堕落させ、すべての悪行を主導する悪魔サタンの正体が何かを知りませんでした。

 私は、摂理を出発した草創期に、十四年以上の間、血のにじむ霊的な祈祷生活を通して、天上世界のあらゆる秘密を深く調べていく中で、すべての悪の根源であるサタンの正体が何であり、さらには、サタンの戦略と戦術が何かを知るようになりました。

 堕落によって血統を汚してきたことがサタンの戦略戦術であったため、私は、天の側に本然の血統を探し立てようと全力を尽くしてきたのであり、このような天の戦法が世界的に広く知られた交叉・交体合同祝福結婚運動なのです。

 三番目に、レバレンド・ムーンは、人間を最もよく知るチャンピオンです。

 人間は、どこから来て、どのように生き、どこに行くのか、堕落した人間は、なぜ心と体が争い、葛藤しているのか、生と死の意味は何か、本当に死後の世界は存在し、このために地上生活はどのようにすべきか、などに対する多くの疑問は、レバレンド・ムーンが明らかにした創造原理で詳しく説明しています。

 人間の人生は、腹中から地上生活を経て、永遠の死後の世界にまで連結されているのです。

 レバレンド・ムーンは、人を見れば、その人の運命を直観する視覚があります。そのため、世界の大勢の若者たちの配偶者を結び合わせてきました。

 四番目に、レバレンド・ムーンは、霊界を最もよく知るチャンピオンです。

 死後の世界である霊界は、地上生活の延長として、すべての人間が自然に行く世界として実在する世界です。したがって、祝福を受けて原罪を清算したのち、霊人体を完成して肉身を脱ぐ人たちには、死ではなく昇華という神聖な儀式を通して、永生の天の国に行く道を歓送し祝賀するのです。

 歴史時代に来ては逝った数多くの聖賢、烈士たちが、今霊界に実在しており、真の父母様から祝福を受けて絶対善霊となり、神様の地上摂理を手伝っているという事実を知らなければなりません。

 地上生活の一瞬一瞬は、そのまま天上に記録され、後日、霊界に行く日に、地上生活の審判材料になるのです。したがって、すべての人間は、より大きなもののために犠牲になることを喜ぶ、真の愛の人生を実践しなければなりません。

 五番目に、レバレンド・ムーンは、イエス様を最もよく知るチャンピオンです。

 神様の息子であり、救世主、メシヤとして来られたイエス様が、準備されていたユダヤ教団と当時の宗教界の指導者たちから反対され、最後に十字架で処刑されたことは、人類歴史において、最も悲劇的な事件です。イエス様は、第二のアダムとして、神様を中心とする理想家庭のモデルを成就し、全人類を接ぎ木してあげなければなりませんでした。

 ローマを経て西欧文明の基礎となり、大西洋と太平洋文明圏の中心核を成しているキリスト教は、再び来られる再臨主のための新婦的基盤であることを理解しなければなりません。

 キリスト教徒たちは、神様のみ旨を広げることもできずに十字架に追われたイエス様の、悲しい心情世界を理解しなければなりません。

 私の教えを通して、イエス様の使命と十字架による救援の限界、そして再び来られなければならない理由などが、はっきりと明らかにされています。

 六番目に、レバレンド・ムーンは、聖書および各宗教の経書の核心内容を最もよく知るチャンピオンです。

 聖書を中心とする各教団の主要な経書は、人間始祖の堕落によって無知に陥った人間たちを、再び神様の前に帰す道が暗示されている秘密の啓示書です。したがって、重大な内容が比喩と象徴で描写されているのです。比喩と象徴は、天から来るメシヤによってのみはっきりと明らかにされます。

 したがって、旧約の律法の核心内容を明確に教えてくださった方がイエス様であり、レバレンド・ムーンの教えを通して、新旧約の聖書全体に貫き流れる神様の救援摂理に関する天の秘密が、明確に現されているのです。聖書は、神様の創造理想と堕落、そして復帰の道が隠された秘密の啓示書です。レバレンド・ムーンが明らかにした原理は、各種の経書で疑問視されていることに対するすべての答えが、明快に表されています。

 七番目に、レバレンド・ムーンは、人類歴史を最もよく知るチャンピオンです。

 歴史は、漠然と反復する単純な循環史観ではありません。明確な方向と目的をもって流れていっているのです。人類歴史は、本然の創造理想を回復していく蕩減復帰摂理歴史であり、救援摂理歴史です。

 歴史の始源と方向を明確に知っている私は、このような摂理的観点から、一九八五年、ソビエト連邦の最全盛期に、スイスのジュネーブでの国際学術会議を通して、共産主義の終焉を預言するなど、唯物史観の終末を予見したのです。

 これからは、すべての国家と宗教がそれぞれの垣根を崩す時です。そうして、 〝One Family under God〟、すなわち「唯一なる神様のもとの一家族」となる時代が急速に到来するでしょう。

 歴史の主管者は、神様であられます。今後、天運の到来により、歴史の軸が、アベルUNを中心に、天一国を創建するための超宗教、超国家の世界へと急速に前進するでしょう。

 八番目に、レバレンド・ムーンは、真の家庭の価値のチャンピオンです。

 神様の創造理想は、神様を中心とする真の家庭をつくることです。アダム家庭が成し遂げられなかった真の家庭の理想を取り戻し、地上・天上天国の基盤を構築するのです。

 私が主導してきた祝福運動は、単純な結婚儀式ではなく、原罪を清算し、本然の真の血統によって天に接ぎ木する神聖な行事なのです。

 真の家庭は、真の愛、真の生命、真の血統の根源です。本然の真の理想家庭を通して、真の国、真の世界、真の天国が建設されます。家庭における真の父母を中心とする四大心情圏と三大王権の基礎が天一国の土台になるのです。

 二〇〇五年九月十二日、「天宙平和連合」の創設以降、レバレンド・ムーンは、三代圏祝福理想の完成を通して、み言と祝福によって全人類を神様のもとの一つの家族にしようと、私と韓鶴子総裁、さらに直系の子女たちと孫、孫娘、三代圏が進み出る世界巡回を完了したのであり、さらに、アメリカのキリスト教代表百二十人、宗教圏代表千二百人、さらには一万二千人の平和大使たちが、国家代表として世界百九十数カ国を巡回し、真の父母様のみ言と祝福行事を行うことによって、神様を中心とする神文明世界を成し遂げていくにおいて、人類と天宙が真の家庭の価値を人類の普遍的価値として定着するようにしたのです。

 以上のように、レバレンド・ムーンは、八つの分野のチャンピオンとして世界に広く知られてきたのであり、これは、天の助けにより、全人類が協助しなければならない勝利の標的として残されているのです。

 

 真の父母の勝利的伝統の相続

 

 このように、真の父母と全人類が一致して血と汗と涙で起こした勝利の土台の上に、私は、去る二〇〇三年、エルサレムにおいてキリスト教、ユダヤ教、イスラーム(イスラム教)の推戴を受け、イエス様を王の王として天上天下に宣布しました。

 それとともに、二〇〇四年には、私がアメリカと韓国の国会で平和の王として推戴されました。そして、二〇〇六年六月には、ついに「天宙平和の王」戴冠式を挙行するようになったのです。

 皆様! 二十一世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させられるのか、あるいは、二十世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。

 皆様も御存じのように、人類は、二十世紀に入って本格化した植民地争奪戦と、第一次、第二次世界大戦を経験しました。そして、神様の祖国光復の摂理的次元でUN軍が動員され、世界の十六カ国が参戦した韓半島での聖戦、また東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を経なければなりませんでした。

 このような渦の中で、私は、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国の具現のために捧げてきました。さらに私は、第二次世界大戦が終わると同時に創設されたUNが、永遠の世界平和実現のために、神様のみ旨に従うことのできる名実共の平和の機構となることを懇切に祈ってきました。

 しかし、一九四五年に創設されたUNに、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設六十周年を超えた今日の姿は、その本来の創設目的を遂行するに当たって、深刻な困難に直面していることを、自他共に認めています。

 加盟国が二百カ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張するUN代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和の具現に当たって、創設当時からの限界を露呈しています。

 皆様、私は去る二〇〇五年九月十二日に、ついに神様の摂理史を花咲かせる「天宙平和連合」(UPF)の創設を満天下に宣布しました。「天宙平和連合」は、今から後天開闢時代のアベルUN的役割を果たすことでしょう。カイン格の既存のUNの更新とともに、世界各地において、私の教えである「天父主義」、すなわち真の愛・真の家庭主義を伝授されて走っている数百万の平和大使たちを動員し、「神様のもとの人類一家族」の天命を必ず完遂しなければなりません。

 

 交叉 ・交体祝福結婚

 

 皆様、「天宙平和連合」は、超宗教、超国家的な次元で、交叉・交体祝福結婚を通して堕落前のアダムの本然の血統に復帰する、人類の血統転換の大革命を遂行する前衛隊となるでしょう。ある人は、不可能なことだとあざ笑うかもしれません。

 しかし、神様のみ旨がある所には必ず道があります。皆様も一度考えてみてください。実体の神様の名で役事しているレバレンド・ムーンの教えに従い、もしアメリカとロシアが超国家的次元で交叉・交体祝福結婚を決行したとすれば、どのような結果が出てくると思いますか。

 二つの国は、永遠の絶対主人である神様と一つの家族になるでしょう。数億の孫と孫娘が暮らしている国に向かって、どうして敵対感を抱くことができ、銃剣を向けることができるでしょうか。

 召命された皆様!

 六十五億の人類を神様の真の同族血統に変え、この地に神様が願われた本然の理想祖国と本郷の地を求め、太平聖代の理想天国を創建する聖業が、地球星の至る所で既に勢いよく燃え上がっています。きょうこの時間にも、世界百八十五カ国では、一万二千箇所ずつの訓読・祝福大会の責任を完遂するために、火花を散らす競争が繰り広げられています。

 皆様は、きょう誠に貴い歩みをされました。この意義深い聖なる禧年と共にある天運の流れを逃さないでください。地球星の七五パーセントを占めている海洋圏を、皆様が先頭に立って保護し、発展させなければなりません。様々な公害と資源の枯渇によって死につつある地球星を回生させ、人類の未来を約束してくれる新しい本然の資源の宝庫を、ほかのどこで見いだすことができるでしょうか。

 今は、天宙的女性時代を代弁する海洋時代が開かれました。海を中心として、超国家的で超大洋的であると同時に、本性の女性文化圏である海洋圏文化を創出し、環太平洋文明圏が主人となる神文明開闢時代を産出するにおいて、真のお母様を中心としてすべての娘たちが一心一体となり、勝利的産苦を完成完結するための機関車の使命を果たさなければならないという点を、肝に銘じてくださることを願います。

 

 祖国光復の主役

 

 きょう、この意義深い場を共にしてくださった貴賓の皆様は、私がお伝えするこのメッセージを心の奥深くに刻んでください。天上の数千億に至る祝福を受けた皆様の善なる先祖の家庭も、この時間、地上に再臨し、皆様と共にこのメッセージを受けています。彼らも、子孫である皆様を通して地上で完成し、真の父母、真の師、真の主人の位置まで出ていくことができなければならないからです。

 それだけでなく、彼らは、王の王であられる真の父母様と一心一体となり、堕落前の本然の姿で、その方の命令に絶対基準で従い、同参して侍る人生を通し、地上・天上天国の創建に総動員されなければなりません。このように霊肉界が共に生き、呼吸し、苦楽を共にしているという事実を、忘れないようにお願いします。

 それとともに、私がきょう、皆様にもう一つ特別にお願いしたいことは、真の父母様のみ言集千二百巻以上の中から要約、抜粋した「平和メッセージ」のみ言を、覚えるように耽読し、人生の指標とするということです。

 神様が先頭に立ち、霊肉界が一つになって皆様を保護し、助け、神様が願われた平和理想世界を成し遂げて、永遠の解放・釈放を享受して暮らすようになるでしょう。

 皆様は今、後天開闢時代の摂理を主導するアベルUNの「平和軍」と「平和警察」としての使命を果たす歴史的な家庭を探し立てなければなりません。人類の福祉と世界平和のために、崇高な献身の道を歩んだ皆様の人生を、歴史は決して忘れないでしょう。「平和軍」と「平和警察」は、私が創設し、今世界的規模で発展させていっています。

 アベルUNの旗を掲げ、自然災害を防ぎ、家庭倫理の確立や純潔を守ることを促進する平和組織「平和軍」と「平和警察」の先鋒に立つ家庭を、皆様のような英雄たちでなければ、誰が探し立てるというのでしょうか。

 世界各地から集まってきた指導者の皆様。摂理の結実期であり、神様の祖国光復をこの地、大韓民国でまず完成、完結しなければならない切追した時点に立った今日、皆様は何をなさいますか。

 先天時代と後天開闢時代が交叉しながら引き起こされる、極度の利己主義と排他主義の壁に閉じ込められ、自己の平安と出世ばかりを追い求めて人生を終える愚かな者となりますか。

 好もうと好むまいと、皆様は既に天から召命を受けました。二〇〇七年九月、私が天と地の前に宣布して出帆させたアベルUNの輝く旗が皆様を導くでしょう。一方では、カイン格である既存UNの改革をすみやかに完成し、また一方では、世界のすべての国の政治、経済、文化、教育など、すべての分野において、神様の創造理想である神心情圏を軸として広がっている、アベルUNの神文明圏革命を完成しなければならない天命を受けたということです。

 したがって、韓国も例外ではあり得ません。天宙平和連合天一国双合七八禧年の天運の前に、すべての壁と垣根が溶け落ちてしまうでしょう。サタン世界で万難を克服して勝利した天宙平和の王、天地人真の父母様のその勝利的伝統を継ぎ、神心情圏時代の主人になってください。今や神様の祖国光復は、私たちの手で成し遂げなければいけません。

 今、皆様が身を置く民主主義は、真の家庭・真の父母主義の時代、すなわち神文明心情圏時代を求めていく過渡期的な兄弟主義であることを忘れずに、敢然と民主主義の峠を飛び越え、革命的な飛躍をなしてください!

 指導者の皆様!

 皆様がはっきりと知らなければならないことがあります。摂理的に見れば、天宙平和連合はアベル的位置に立っており、家庭堂は世の中を代表するカイン的立場に立っています。

 去る十八代総選に出師の表を出した候補者たちは、全員、真の父母様が天宙的次元の勝利を勝ち取られた、その伝統を相続しなければなりません。

 それとともに、世界百九十四カ国が参与しているアベルUNの舞台で、大韓民国が祖国の役割を果たすことができるようにするために、皆様全員が、今後行われる大統領選挙と国会議員選挙、そして郡守、市長、道知事などの地方自治団体長選挙はもちろん、各種の長官選任にも積極的に参加し、必ずや最後の時を勝利しなければなりません。皆様の目的は、すべての国家の既存政党を一つに結び、皆様の分捧王たちを中心として、この地球星に本当の祖国光復を成就することです。

 天の前に宣布して始めた日韓海底トンネルとベーリング海峡トンネル・プロジェクトも、真の父母様と祖国光復のみ旨を完成させる主人の位置で、必ずや成功させなければなりません。

 アベル格である天一国とアベルUN、そしてカイン格であるアメリカと既存UNを一つに結び、天宙的次元の水平を探し立て、王の王になられた神様を軸とし、平和の王になられた真の父母様と皆様の分捧王、そして皆様が一心一体となり、堕落のなかった本然のエデンの園、すなわち祖国創建を完成しなければなりません。

 貴賓の皆様! 宇宙に散在する森羅万象も、その大小に関係なく、すべて一つの根から始まりました。堕落によってすべての関係が断絶され、人間が無知に陥ったために簡単に感知することができないだけであって、万物はもちろん、太陽までもその基準と形態の中で真の父母、真の家庭に侍って共鳴圏を成し、「ために生きる人生」、すなわち、真の愛、真の血統圏の世界で暮らしたいと思うのです。

 その世界こそ、死のない場所であり、教育が必要なく、先もあとも必要ない所です。電気学でいう負荷のかからない水平の位置で、万物も人間と共に神様だけを中心として暮らす道理に従う世界、すなわち善の王国を成し、永遠に太平聖代を享受しながら暮らしたいと思う、そのような世界です。

 

 重生完成・復活完成・永生完成 

 

 皆様。堕落によってアダムとエバは、霊、肉すべてをサタンに差し出してしまいました。しかし、イエス様は、十字架の苦難を通して、肉身は失ってしまいましたが、四十日の復活期間を勝利して霊的復活を完成され、人類に霊的救援の道を開いていかれました。

 このような次元から見るとき、今回のヘリコプター事故は、実に途方もない摂理的意味をもっています。サタンの最後の総攻勢の中でも、真の父母様は、霊肉共に完全実体勝利を勝ち取られたのです。摂理歴史の中で失ってしまった真の家庭三代圏を、一滴の血も流すことなくそっくりそのまま復帰、安着させたのです。

 夢にも忘れることができないその日、(二〇〇八年)七月十九日、ヘリコプター事故の当日には重生完成を、それから二十日目の「七・八節」、八月七日には復活完成を、そして八月二十七日には、事故から四十日目を勝利で締めくくりながら、永生完成の日を宣布しました。神様を中心にお迎えし、摂理の最終的理想圏である新天新地を開き、永遠の解放・釈放を謳歌するようになる永生の新しい日を宣布したのです。

 今、皆様の前には、新しい時代、新しい国を約束する二〇一三年一月十三日のその日が近づいてきています。真の父母様の真の愛は、平和統一祖国光復の父母UNを通して天一国を実現することでしょう。神様の血統と完全祝福を保全し、本来の真の神様を万有の父母として侍り、永遠の禧年を享受して暮らしていける平和の実体天国、すなわち天一国のその日に向かって、私たち全員で総進軍しましょう! 皆様と皆様の家庭、そして祖国光復の聖業の上に、神様の祝福と恩寵が共にありますように! アージュ! 

 ありがとうございました!


「摂理的観点から見た三大主体思想」平和メッセージ15

2019年08月16日 10時47分27秒 | 平和メッセージ

「摂理的観点から見た三大主体思想」

 (このメッセージは、2007年7月4日、韓国の忠南・天安市の柳寛順体育館で開催された、「2007世界文化体育大典(WCSF)」の統合開会式で講演されたメッセージです)

 

 

 尊敬する国の内外の皆様、そして各種大会に出場される選手団の皆様、人類の真正な平和の祭典として、その位置を確かなものとする「二〇〇七世界文化体育大典」に参席してくださったことを、心から感謝申し上げます。

 「天宙平和神文明開闢時代の到来」という旗を、高々と掲げて出発する今回の大典は、世界六十五億の人類を神様のもとの一家族にするための、和合と平和の新しいパラダイムを創出する大会となるでしょう。

 

 終末期に置かれた人類

 

 皆様、今日の世界を観察してみてください。世界のどこで、真に人類の将来を案じ、超宗教超国家的次元で、人類の和合と平和のために「殺身成仁」(自己の命を投げ打って仁道のために尽くすこと)する指導を探し出すことができますか。人類は今、父母を失った孤児であり、師を見ても分からない不良児であり、主人を失った僕の境遇となって、一寸先も見ることができない青盲(目は開いていて、物の見えない眼病)の人に転落しています。

 世界には今、二百以上の国家がありますが、国家間の関係を見ても、すべて自国の利益にのみ目がくらみ、直接・間接的に熾烈な戦争を継続しているではないですか。人類の福祉と平和のための崇高な志を立てて出帆した国際連合(UN)もやはり、今やその限界点にぶつかり、戦争、飢餓、疾病などの世界的危機に直面しても、万策尽き袖手傍観に明け暮れる、有名無実の機構になりつつあるではないですか。

 人間は、自らを「万物の霊長」という位置に立てて歴史をつくり出してきました。恐るべき殺戮戦と天災地変を経てきましたが、人類は今も生存し、繁殖を繰り返し、漠然とではありますが、より明るく幸福な世界を追求しています。それでは、なぜ人類は、いまだに罪悪と疾病の泥沼から抜け出すことができないのでしょうか。

 

 三大主体思想

 

 皆様、人類が直面しているこのような悲劇的な現実を打開し、神様のもとに太平聖代の人類一家族をつくる摂理的召命を完遂するため、私は、去る二〇〇六年六月十三日、「天正宮博物館奉献式および天宙平和の王戴冠式」を期して、天一国の市民であれば、誰もが知って実践躬行しなければならない天道的次元の基本義務と使命を宣布しました。それとともに、きょうは、「摂理的観点から見た三大主体思想」に関する内容のみ言をお伝えしようと思います。人類の未来を導いてくれる重要な教えとして下さった天の祝福です。どうか心の門を開いてこのみ言を受け入れ、皆様の永生を準備してくださることを願います。

 皆様、人間には、太初に創造されるとき、神様から賦与された三大基本主体思想があるということを知らなければなりません。その一つは、真の父母にならなければならないという思想です。神様は、人間を我が子として創造されました。したがって、人間は、神様から受け継いだ原理的自律成長圏を経て、自ら人格完成をなし、真の子女の位置を確保し、真の夫婦を成して子女を繁殖させることにより、真の父母の位置にまで行くようになっていたのです。創造とともに賦与された真の愛を実践躬行し、人間完成をなさなければならないという意味です。

 しかし、今日の世界は、人倫道徳が手のほどこしようもなく崩れていっています。父母と子女間の天倫が地に落ち、夫婦間の貞節は既に旧世代の産物として捨てられ、兄弟間の友愛も、今や利己的個人主義の沼に埋もれ、見いだすこともできない世の中になりつつあります。したがって、人間は、何よりもまず真の愛に基づく真の家庭を築かなければなりません。真の父母を中心として三代圏を成し、真の愛で一つになって生きる家庭を完成しなければならないという意味です。

 二番目は、真の師にならなければならないという思想です。たとえサタンの影響圏から抜け出せないでいる今日の世界であっても、人間は、一生を送りながら、どんな形態にしろ、教える者と学ぶ者の関係の中で生きていくようになるのです。まず、家庭において、父母を通して学ぶようになります。師の中の最初で最高の師は、皆様の父母です。真の師の位置で、真の子女を育てなければならない最初の責任が父母にあるということです。

 このように、真の父母から真の善の家庭教育を受けて成長した子女は、自動的に学校教育に連結されます。学校教育は、一段階発展した制度圏内での教育です。しかし、学校という枠の中でも、師は、真の父母の心情をもち、すべての学生を真の子女として育て教育すべき責任があります。横的な学問教育も、縦的な人性教育に基づいて展開すべきだという意味です。したがって、師はまず、真の父母の心情を所有した師にならなければなりません。

 三番目は、真の主人にならなければならないという思想です。元来、万有の真の主人は、宇宙を創造された神様であられます。そして、神様の創造は、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準で達成された完全投入の結実です。ここから私たちは、真の主人になる知恵を学ぶようになります。真の愛を絶対基準で投入するという秘訣のことです。このように、真の主人になる前提条件も、真の父母の心情を所有することです。

 

 三大主体思想の有機的関係

 

 ところで、この三大主体思想は、相互絶対不可分の有機的関係をもっています。真の父母、真の師、真の主人、すべてが主体的位置に立つこともでき、対象的位置に立つこともできるからです。言い換えれば、真の父母の位置だけを確保しても、そこには真の師、真の主人の位置が生じ、真の師の位置に行けば、そこには真の父母、真の主人が共にあり、真の主人の位置だけを確保しても、皆さんは真の父母、真の師に会うようになるという意味です。人間は元来、神様の完全なる三大主体思想を相続して生まれてきたからです。

 皆さんが、このような三大主体思想を完成した人格者になろうとすれば、神様のようにならなければなりません。神様のような心をもたなければならず、神様が万有を愛されるのと同じような絶対基準で人間を愛し、万物を愛することができる神人愛一体の境地まで行かなければならないということです。そのような境地には、真の父母、真の師、真の主人がすべて同じ場所で出会うのです。

 世の中は、様々な組織体と、それに関係するものとの調和の中で運行されています。複雑で多様なこの世で、真の主人にならなければならないという思想は、人間と人間の関係はもちろん、人間と万物の関係にも適用される思想です。問題は、どのような人間に対して、「真の主人である」と言うことができるのかということです。より他のために配慮して献身、奉仕する「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生を実践躬行する人が真の主人になるのです。真の愛をもって万物を愛し、保護、育成する人が、万物に対しても真の主人になるのです。

 このように、真の主人は、その地位や位置によってなるのではなく、その人の人格と愛によってなるのです。父母の心情ですべての職員たちを愛し配慮する社長は、その会社の真の主人になるのであり、父母が子女を育て大切にするように、民を愛し、民と苦楽を共にできる大統領こそ、その国の真の主人になるのです。

 

 良心は真の父母、真の師、真の主人

 

 皆様、神様の創造は、実に神秘で奥深さにあふれています。人間を、御自身の子女として創造され、万物の霊長として立てられた神様は、人間に「良心」という、最高、最善の贈り物を下さいました。人間が地上界で一生を航海するのに必要な羅針盤として下賜されたものが、良心という特別な贈り物です。よく人生百年と言いますが、人間は誰彼を問わず、生まれて死ぬ瞬間まで、良心の作用圏を抜け出すことはできません。

 そして、良心の作用の中で、最高、最上の機能が正に、真の父母、真の師、真の主人の役割の機能です。言い換えれば、良心は、私たちが生まれたときから真の父母、真の師、真の主人の位置で私たちの生を指導し、教育する、神様の代身者であるということです。私たちの一挙手一投足を、一時も逃すことなく導き、監視する責任が良心の機能だということです。

 ですから、良心は、私たちのすべての言行はもちろん、考えまでも父母よりも先に知り、師より先に知り、神様よりも先に知るのです。神様が、人間の人生を指導し監視する本源的な機能を、良心に伝授してくださったからです。ところで、水晶のように清く透明でなければならない人間の良心に、堕落性の垢がつき、今まで様々な罪悪と疾病の中で本来の機能をすべて発揮できずにいるのです。したがって、サタン主管圏のこの邪悪な世界から一日でも早く解放・釈放を受けたいと、泣き叫んでいる良心の声を聞ける皆様にならなければなりません。

 しかし、そのような堕落した人間の力では、良心の機能を本然の位置に戻せる道はありません。天との縦的な関係が垂直を成すことができずにいるからです。六十五億の人類すべてが、自分なりの角度をつくり、それが正統であり最高のものであると錯覚し生きているのです。絶対的基準を形成して測定できる最短距離の垂直の角度が出てくるまでは、救援を受けられる道を誰も探し出せないということです。

 愛する世界の指導者の皆様、歴史上、いまだかつてなかった位置で、人類をサタンの束縛から救い、天国へと導いてくれる鍵をもって来られる方が、正に今、皆様の前に立っているレバレンド・ムーンです。本人が願ったとしても、決して探し出せる位置ではありません。天が印を与え、人類の救世主、メシヤ、再臨主、真の父母として立てられる位置です。サタンの影響圏外にある絶対解放・釈放の位置です。六十五億に分かれている人類を、九〇度の角度の垂直の道に再び連結させてくれる真の父母、真の師、真の主人の道、すなわち良心を主人として侍って生きる真理の人生を、直接実践して見せてくださる方が、正にレバレンド・ムーンだということです。

 三千億を超える絶対善霊になった霊界の人類も、この事実を異口同音に証しています。イエス様をはじめとする四大聖人はもちろん、共産主義者たちを含むすべての思想家や哲学者までも、この驚くべき現実を前に感謝の涙を流しています。霊界に行っている彼らまでも、真の父母の祝福の恩賜を通さなければ、救援を受ける道がないからです。

 

 交叉・交体祝福結婚の偉大性

 

 皆様、今や真の父母であられるレバレンド・ムーンの教えを受け入れ、交叉・交体祝福結婚を通して、「神様のもとの人類一家族」の天命を果たすべき時を迎えました。人種、文化、宗教、国家を超越して、人類を一つにし、戦争と葛藤のない創造理想世界、すなわち地上・天上天国を創建することができる道は、全人類が神様のもとで一つの家族になること以外にあるでしょうか。皆様が知らない間に、真の父母様は、既に人類はもちろん、神様までも解放・釈放する後天開闢の時代を宣布し、世界の至る所で革命の炎をともしています。真の父母、真の師、真の主人にならなければならない真理の革命です。

 皆様、「二〇〇七世界文化体育大典」の基本精神も、人類を一つの家族にする聖業の完成にあります。宗教家、文化人、体育人など、すべての人たちに、「天宙平和神文明開闢時代」を花咲かせるべき使命があることを忘れないでください。特に、すべての宗教家たちが、この神聖な真の愛の革命の隊列の先鋒隊となるべきだということを、肝に銘じてくださるようにお願いします。レバレンド・ムーンは、既にすべての準備を完了しました。

 この地球星を神様が願われる理想天国にするため、五大洋六大州を連結し、巡回して疾走できるようにする「世界平和超高速道路」建設の一環としてベーリング海峡にトンネルを通す、世界最大のプロジェクトを進めています。世界平和具現の崇高な志を抱いて出発したUNが、有名無実な機構に転落した現実を無視することができず、私はUNの刷新を推進しています。それと並行して、「新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきだ」という次元で、私は、人類を天宙平和神文明開闢時代へと導く新しい「平和UN」、すなわちアベルUN(天宙平和連合)を創設し、世界百二十カ国以上の国々から支持を受けています。

 皆様は今や、真の父母を信じて従いさえすればよいのです。良心の羅針盤に従い、真の父母、真の師、真の主人の位置を確保し、永生を保障する真の愛の人生を実践躬行してください。皆様の門出に天運が共にあり、皆様の祝福を受けた善なる先祖たちも、皆様の活動に積極的に協力するでしょう。勇気をもって前進的発展を促進してください。

 すべての皆様が、三大主体思想による太平聖代平和王国時代の到来に億万歳を叫ぶことができる、真の家庭理想を完成することを願います。

 ありがとうございました。


「家庭盟誓の価値とその意義」平和メッセージ14

2019年08月16日 10時45分36秒 | 平和メッセージ

「家庭盟誓の価値とその意義

(このメッセージは、2007年6月13日、韓国の天正宮博物館で挙行された、天宙平和の王真の父母様「天正宮博物館奉献式と戴冠式」一周年記念、および第四十五回「真の万物の日」記念式において、真の父母様が世界の全祝福家庭に下さったメッセージの全文です)

 

 

 愛する祝福家庭の皆様! 

 きょうこの意義深い日を期して、天が人類に下さった最も貴く幸福な人生の里程標である「家庭盟誓」の摂理的価値とその意義に関して、御説明しようと思います。

 「家庭盟誓」は、一九九四年五月一日、「世界平和統一家庭連合」の創設とともに、天が人類に下さった祝福の中の祝福です。旧約時代と新約時代を完成、完結する成約時代を宣布し、先天時代の暗闇を貫いて、明るい後天時代の新天新地、すなわち天宙平和統一王国天地開闢の時代を開いていく道案内として下さった里程標です。

 一九五四年に世界基督教統一神霊協会を創設して以来、四十年の長い蕩減路程を、真の父母が直接闘って勝利し、越えられた基台の上に、今では、個人的な次元の「私の誓い」ではなく、天国入城の基本単位となる真の家庭が共に唱え、実践すべき「家庭盟誓」です。涙なくしては唱えられない、天と真の父母様の恨が込められた誓いです。堕落した宗教の仮面を脱ぎ、解放の場で、千年、万年唱えていける、人類の表題です。家庭が天国に入城する基本単位になるからです。

 

 「家庭盟誓」は天一国を成し遂げる絶対基準であり、憲法

 

 皆様、世の中で「家庭盟誓」という言葉を聞いたことがありますか。歴史上、初めて出てきた言葉です。太初に神様が御自身の子女であり、人類の最初の先祖として創造された男性と女性が、堕落によって真の家庭を失ってしまいました。したがって神様は、御自身の創造理想を絶対的基準で成し遂げなければならない摂理的召命のために、「家庭盟誓」を設定、宣布されたのです。人間がこの地上で、本然の理想家庭である真の家庭の母体を完成し、神様に永遠の喜びを差し上げることができ、さらには、皆様の家庭で直接神様に侍って暮らせる地上・天上天国を創建する必然的な道具として下さった祝福です。したがって、「家庭盟誓」を朗唱する前提条件は、何よりもまず皆様の心と体が完全一体を成し、一心、一体、一念、一和の境地まで行かなければならないということです。皆様の主人であり、父母であり、師として下さった良心の命令に従い、体が一〇〇パーセント従順屈伏し、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の人格完成基準が前提とならなければならないという意味です。

 さらには、皆様の家族全員が、天のみ旨を中心として一つになる、心身統一、父母統一、夫婦統一、父子統一、兄弟統一の基本形、すなわち真の愛の一体圏が完成してこそ、「家庭盟誓」を唱えることができます。したがって、「家庭盟誓」は、成約時代を越え、天宙平和統一王国を成し遂げる絶対基準であり、憲法と同じです。これからは、出世するときも、個人ではなく家庭がするでしょう。万人が認め尊敬する真のモデル家庭であってこそ、世界を指導する指導者的家庭の位置に立つようになるという意味です。このように家庭は、天の最大、最高の祝福であり、恐ろしい現実です。天一国を創建する礎石になるのです。真の家庭を成し遂げることが、天一国の市民権を獲得する近道になるということです。

 愛する祝福家庭の皆様! 

 祈祷の中で最高の祈祷は「家庭盟誓」です。「家庭盟誓」は、真の父母様の戦勝記録です。侍義時代である成約時代の教えを授ける法度です。「家庭盟誓」は、真の愛を骨とし、真の家庭を心臓として立て、皆様の人生を神様と連結させてくれる橋です。神様を占領する〝真の愛の核爆弾〟です。「家庭盟誓」は、縦と横、南と北、前と後を連結する中心に真の愛を迎え、永遠の球形運動を出発させるエネルギーであり、知恵です。「家庭盟誓」は、天国の門を開く鍵です。天国の門は、金や銀で作ったキーで開ける門ではなく、真の愛で完成した真の家庭のキーでこそ、初めて開かれる門です。それで、「家庭盟誓」は、一節から八節まで、すべて「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として……」で始まるのです。

 皆様、侍義時代とは、神様に侍って暮らす時代です。聖書でいう第一の戒めも「神様を愛しなさい」というみ言ではないですか。ところで、後天時代には、神様御自身が真の父母の姿で万人の前に顕現します。したがって、真の父母に侍る統一教会の地位は、世の中のどのような力や勢力とも比較できない天の権勢として現れるようになるのです。生きていらっしゃる神様を皆様が直接目で確認し、感覚で体恤できる圏内において、侍る生活を送る皆様を、誰が妨げることができるというのでしょうか。

 人類先祖の堕落以来、初めて真の父母によって歴史が統治され、真の父母によって新しい世界へ移っていける起源が生じ、真の父母によってサタンを屈伏させることができる内的な因縁が決定し、真の父母によって神様を解怨成就してさしあげられる中心が決定したのです。したがって、真の父母と共に生き、真の父母から直接命令を受けて生きていくことができる、この驚くべき恩賜の前に、皆様はまず感謝しなければならないでしょう。

 皆様が真の父母と完全に一つになるとき、皆様の国家があり、氏族もあり、民族もあり、家庭もあるのです。天地のすべての栄光の価値を総合した実体的な基準が真の父母です。皆様がこのような価値をはっきりと知れば、たとえ世の中のすべてのお金をあげると言われても、真の父母と取り替えられますか。皆様の生命と引き替えても得ることができない価値をもっているのが、真の父母です。

   

 「家庭盟誓」の各節の解説

 

 本郷の地を求めて、地上天国と天上天国を創建しよう

 

 「家庭盟誓」の一節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本郷の地を求め、本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」です。

 「家庭盟誓」を行えることが、歴史上どれほど福音の中の福音かを知らなければなりません。ここで言う創造理想とは、神様を中心とする創造理想を意味します。地上天国と天上天国をつくることが神様の創造理想でした。ところが、堕落によってそれをつくることができなかったので、復帰しなければならないのです。本郷の地を中心として、創造理想である地上天国と天上天国を創建しなければならないという意味です。

 堕落のために家庭を失ってしまったので、家庭をつくらなければならないということです。私個人ではなく、私たちの家庭が真の愛を中心として本郷の地を求め、そこに本然の神様の創造理想である地上天国と天上天国を創建しようということです。本郷の地です。家庭を中心とする本郷の地です。皆様全員が、故郷に戻って地上天国と天上天国を成し遂げなければなりません。今、故郷さえ取り戻せば、国と世界、すべてが自然に一つになるのです。心配する必要はありません。

 地上天国と天上天国が一つになり、そこで神様の真の愛を中心として一致した家庭生活をしながら地上で生きた人が、天国家庭に移動して越えていくのです。個人救援時代ではありません。キリスト教では「個人救援だ」と言いますが、それは違います。家庭救援が神様のみ旨です。堕落が家庭で起きたので、復帰も家庭でしなければなりません。そのような時が来ました。今まで、地上にこのような歴史時代がなかったのです。初めて、家庭が新しく定着する時代に入ってきたのです。

 本然の創造理想である地上天国と天上天国を、私がつくらなければなりません。家庭を失ってしまったので、私たちの家庭がつくらなければなりません。本郷の地は、家庭を中心とする本郷の地を意味します。国ではありません。それで、故郷に帰らなければならないということです。皆様にそのような家庭があれば、故郷の地に帰って、地上天国と天上天国を成し遂げなければなりません。

 今、故郷さえ取り戻せば、自然に国と世界が一つになります。地上天国と天上天国が自然に成されるのです。それが真の家庭を中心として展開するのです。

 「本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」とありますが、ここに「創建」という言葉を使いました。なぜ「創建」という単語を使ったのでしょうか。これは、私たちが再びつくらなければならないという意味です。ただそのままでできるのではありません。再創造しなければならないのです。世の中は既に地上地獄になっており、天上地獄まで連結されているので、これを私たちが再び創造して、一八〇度変えなければならないという意味です。

 本郷の地を求めて本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することは、祝福家庭がしなければならないことです。皆様個人だけではなく、皆様の家庭を中心として地上天国と天上天国を完成しなければなりません。これが祝福家庭になった皆様の最初の誓いであり、使命です。

 

 孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を完成しよう

 

 二節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」です。

 「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として……」とありますが、真の愛は、心と体が一つになり、夫婦が一つになり、子女と一つになった基準の上で広がる愛です。このような基準の真の愛を実践できずに皆様が霊界に行くようになれば、間違いなく引っ掛かります。「家庭盟誓」は、そのように恐ろしいものです。常に「家庭盟誓」に従って生きなければなりません。もし皆様の家庭で、父親が「家庭盟誓」のどれか一つにでも引っ掛かるようになれば、母親も共同で責任を負うようになり、子女たちの共同責任にもなり、家族全員が共同で責任を負わざるを得なくなるのです。エバが堕落することによってアダム家庭全体が堕落した結果を招いた、そのような意味をもつということです。

 「神様と真の父母様に侍り……」となっています。本来人間は、神様と真の父母様に侍らなければならないのに、追い出してしまったというのです。しかし、人間は、神様と真の父母に侍らなくては、その存在価値さえなくなるのです。神様と真の父母、すなわち縦的な真の父母と横的な真の父母の二つの真の父母が一つになって、初めて私が出てくるのです。言い換えれば、神様は縦的な真の父母であり、完成したアダムとエバは横的な真の父母になり、その二つの父母が一つになった基台の上に私の心身統一が成され、天国と神様が連結されるということです。したがって、神様と真の父母に侍らなくては何もできないという結論を下すことができます。

 それでは、天宙の代表的家庭とは、どのような家庭ですか。堕落する前、アダムとエバが神様と共に理想としていた家庭です。ですから、天宙の代表的家庭と中心的家庭とは、天上にあっては代表であり、地に降りてくれば、八段階の円形で垂直となる家庭です。垂直的な立場で天上の代表と中心が一つになった位置だということです。

 そのような家庭の中心で孝子、孝女にならなければならず、そのような国家では忠臣にならなければならず、そのような世界では聖人、そのような天宙では聖子にならなければなりません。「聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」とあるのは、個人的には家族全員が聖子の位置まで行かなければならず、そのような聖子の家族全員が集まって聖子の家庭を築くようになるという意味です。これを誓うのです。

 神様と真の父母に侍り、代表的な家庭になり、中心家庭になって、家庭では孝子、孝女、国では忠臣、烈女、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理など、天が望むすべてのものを私たちの家庭で完成しようということです。父母は子女の教育、国家では民の教育、世界では聖人教育、天地ではその天国の一族、すなわち聖子の家庭の家族として合格者になれるようにしようということです。

 それで、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」とあるのです。

 

 四大心情圏と三大王権と皇族圏の完成

 

 三節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、四大心情圏と三大王権と皇族圏を完成することをお誓い致します」です。

 四大心情圏と三大王権は、堕落する前のアダムとエバの完成を意味します。皇族圏を除いた、これらのすべては、堕落する前のアダムとエバが、四大心情圏と三大王権を成し遂げ、皇族になることだったのです。それで、この節は、堕落した人類を復帰して、皇族をつくっていくことを意味するのです。私たち祝福家庭が、この使命を完遂しなければなりません。

 女性が男性の愛を受け、男性が女性の愛を受けるためには、この位置に立たなければならず、そうでなければ愛せないようになっています。夫婦関係で愛するのは、四大心情圏と三大王権の位置で愛するようになっています。愛がなければ、四大心情圏と三大王権はあり得ません。ですから、女性には男性が絶対に必要であり、男性には女性が絶対に必要なのです。

 祝福家庭は、これを標準として毎日のように努力しなければなりません。「神様がこのように完成されるから、私たちもこのようにすればよいだろう!」という、このような観念的な信仰だけでは完成できません。これは実際問題です。皆様の目前に来ているというのです。

 

 神様の理想は天宙大家族の形成

 

 四節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。

 神様の理想は、すべての世界が一つの家庭になることです。一つの家庭です。四大心情圏と三大王権を完成した人たちが唱えるものが「家庭盟誓」ならば、神様を中心とする一つの家庭になるのであって、二つの家庭にはなりません。創造理想の天宙大家族を形成した「神様のもとの一つの家族」です。

 空気で言えば、低気圧圏に空気がなくなれば、高気圧圏の空気が流れて満たしてくれます。水は、高い所にあるとき、下にくぼみがあれば、自動的に流れて埋めてくれます。バランスをとることが理想です。

 今日、世界には、先進国と発展途上国があります。先進国は、たくさんの物が余って捨てますが、発展途上国はすべての物が不足し、飢えて死んでいっています。一年に二千万人が飢餓で死んでいます。これが神様のみ旨ですか。宇宙の自然な運動圏を迫害しているのが先進国家の形態です。このまま行けば、先進国は天罰を免れられないでしょう。天が、そのままにしておかないということです。既に、このような審判の兆候があちこちで現れています。その良い例がエイズと麻薬です。フリーセックスやホモセックスのようなものは、本然の価値を失った人間たちの狂乱です。これらが正に、神様が最も憎み、反対にサタンが最も好むことです。正反対だというのです。

 レバレンド・ムーンは、消費の天国であるアメリカのような先進国家を飢えさせるようなことがあっても、一日で数万人ずつ飢えて死んでいく発展途上国を生かしてあげようという運動を展開します。自然界は、すべてバランスをとっています。「天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」というときの「自由」は、個人の自由ではなく、全世界の大家庭にいる人たちの自由であり、大家庭の平和であり、大家庭の統一であり、大家庭の幸福です。全人類がすべて幸福である、そのような状態を意味するのです。

 ですから、全世界の村という村に統一運動を発展させなければなりません。どこであっても、豊かな所では分配できる組織をつくらなければならないというのです。大家族世界は、私たち祝福家族の世界だということです。

 皆様!  霊界に行けば、全世界の人たちが一度にすべて集まって暮らしても、国境がありません。五色人種が集まっています。しかし、その中で誰が過去、現在、未来まで、すべてを一つにできる家庭的理念をもって準備しているのかが問題です。そのような人が、霊界でも中心指導者になるのです。ですから、地上界で訓練しなければなりません。心と体が一つになった上で、そのような訓練をしなければならないのです。

 世の中では、良心をだましながら、体の言うとおりにあらゆる詐欺、謀略、中傷をしてお金を集める者たちが大勢いますが、そのようにしてお金を集めれば、かえってお金が彼らを打つのです。審判の棍棒になるのです。霊界でも同じことです。いくら勉強をよくしたとしても、知識が全体のための利益にならず、自分だけのためならば、その知識が私を取り除いてしまうのです。地獄にほうり込むということです。神様のみ旨である世界一家族理念を中心として、世界のために生きることができる個人となるべきなのに、世界を無視して個人だけのために生きれば、世界が審判するということです。

 「家庭盟誓」は、「統一教会は文総裁の家庭を中心として誓いなさい!」ということではありません。皆様は、皆様の家庭を中心として誓うのです。平等です。文総裁は、文総裁の家庭です。全体を代表しています。ですから、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。

 

 停止は死亡に通じる

 

 「家庭盟誓」の五節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一に向かい、前進的発展を促進化することをお誓い致します」です。

 皆様はまず、主体的天上世界を考えなければなりません。人類の分布を考えてみるとき、霊界に行っている人が多いでしょうか、現在のこの世界の人が多いでしょうか。どのように思いますか。地上界の人口とは比較にもならないほど、多くの人々が霊界で生きているのです。

 したがって、どこが主体でありプラスかといえば、霊界です。心が体に対して主体的立場であり、プラスであるのと同じです。体は地上界を代表し、心は霊界を代表します。心はプラスと同じであり、体はマイナスと同じです。ですから、主体的な心を忘れる生活、心の世界を忘れる生活をすれば、地獄に行くようになっているのです。体が心を打っていた人生から、今からは心が体を打って屈伏させる人生を営まなければならない時だというのです。

 私たちは、生活の中で毎日、天上世界が主体になっているという観念をもって生きなければなりません。皆様の日常生活が、主体的天国に対して、その相対的な地上での完成形態を備えなければ、天上世界に行って完成基盤を形成できないということです。直接的関係です。その直接的関係が、毎日、一年、一生を通して関係を結んでこそ、あの世に行って自分の第二活動舞台となり、住居地になるのです。

 言い換えれば、「毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一」とは、主体世界と対象世界が統一されなければならないということです。「統一に向かって前進的発展」とは、前進していく発展です。「促進化することをお誓い致します」とは、促進化、すなわち早く、早く、もっと早くするということです。停止してはいけません。停止すれば、すぐに落ちるのです。地獄と通じ、死亡と通じます。停止は下って地獄と通じ、促進は発展と通じるのです。寝てばかりいて怠け、食べて楽しむ、そのようなことは容認されないということです。忙しいということです。一生は短いのです。休まずに走りなさいというのです。先生のように、寝ることもせずに走りなさいというのです。そうしてこそ、自分が望んだその世界と関係を結べるのであって、どうして考えもしない世界と関係を結べるでしょうか。そうしてこそ統一が成されるのです。霊界と地上界を一緒に考えてあげなければなりません。相対的に考えてあげなければならないのです。

 

 天運を動かす家庭になりなさい

 

 六節は、「天一国主人、 私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様の代身家庭として、天運を動かす家庭となり、天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」です。

 「神様と真の父母の代身家庭として……」とあるので、皆様の家庭が、神様の家庭と真の父母の家庭の代身家庭です。神様と真の父母の代身家庭は、天運を動かす家庭です。「天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」とは、私だけが祝福されて幸せに生きようというのではありません。結局は、王族となり、すべての人たちを天一国の民にしなければならないということです。

 言い換えれば、天のすべての祝福を万民に平等に分けてあげる、家庭的祝福の基になるという意味です。神様と真の父母の家庭は、一つの家庭です。一つの家庭ですが、たくさんの祝福家庭がいるので、全世界に広がり、神様の家庭と真の父母の家庭を身代わりして福を受けるようにしてあげる機関となり、分けてあげる家庭にならなければならないということです。それで、みな等しく福を受けるようにしてあげようという意味です。

 

 本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界完成

 

 七節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。

 皆様、統一信仰の道において最も重要なことは、どのようなことがあっても本然の血統を汚してはいけないということです。それは何かというと、皆様の子孫が、アダムとエバが堕落したのと同じように、再び血統を汚すことがあってはならないということです。「本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。

 神様の心の世界も、天上世界も、地上世界も、真の父母の心の世界もすべて一つです。それで、「心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。これが私たちの理想です。文化は二つではありません。一つです。堕落した世界は、文化が複雑、多端です。心情文化世界を通してこそ、個人天国、家庭天国、氏族天国、民族天国、国家天国、世界天国、永遠の世界の天国に連結されるのです。その心情でなければ、個人、家庭、氏族を連結できません。

 心情文化世界でなければ、個人から天宙まで連結できないのです。ところが、今までの世の中は、ジグザグに上がったり下がったりしていたので、数千年をかけても終着点に到達できていません。しかし、心情文化世界では一瞬のうちに行きます。ただ真の愛によってのみ可能なのです。

  

 地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏を完成しよう

 

 八節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、成約時代を迎え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、神人愛一体理想を成し、地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏を完成することをお誓い致します」です。

 家庭において心と体が一つになった夫婦となり、王家ができなければなりません。これが神様の創造理想であり、成約時代の完成であり、新しい家庭の出発だということを知らなければなりません。男女が真の愛で一つになった家庭は、王権に属するのです。本来、アダム家庭は王家を意味します。そこから氏族王、民族王、国家王が出てくるのです。そうすれば、自動的に永遠の霊界まで進んでいきます。地上で、その国に永遠に連結されるのです。

 それが成約時代です。成約時代というものは、新しい時代に進入することを意味します。家庭から氏族、民族、国家、世界まで、一つの平和世界を成し遂げられる、統一された世界になる時をいうのです。したがって、これは全体を代表しています。家庭単位にのみ限定させるのではありません。世界を越え、全体を越えてこそ、成約時代に行くのです。四大心情圏と三大王権を完成した新しい家庭を通して、世界の版図を越え、成約時代の型を備えるようになるとき、一つの世界、すなわち平和の理想天国の世界になるのです。

 皆様! 絶対信仰、絶対愛、絶対服従、これが神様の創造理想です。神様は、絶対信仰の上で万物をつくり始めました。絶対愛の対象のために、創造を始められたのです。絶対服従の基準で、神様御自身の意識観念がない状態で宇宙万象を創造されたのです。完全にゼロです。完全に無の境地です。無に帰ることによって、自動的な循環運動が起きるのです。すべて完全に与えて何もないので、私のもとに戻ってくるということです。これが宇宙運動の起源になっています。完全に投入したのちには、完全に戻ってくる原理です。

 したがって、自己主張をしてはいけません。悪魔の存在になります。皆様の五官を通るすべてのものが、サタンの利用物になってはいけないのです。神様の目の代身、神様の鼻の代身、神様の口の代身、神様の足の代身、神様の手の代身、このように絶対信仰を中心として絶対愛をなして、絶対服従する基準を立てて生きてみてください! そのような人には、いつでも神様が同情して協助されるのです。自分がない所には、神様が共にいらっしゃるということです。

 皆様、神様は、御自身を絶対投入して愛の絶対対象をつくられました。愛の実体対象が必要なのでつくられたのです。地上世界はもちろん、天上世界でも、実体がなければ実体の子女に相対できないので、形状として体をまとわなければならないということです。これが完成した真の父母の形態です。そして、神様は、地を中心として愛し得る愛の対象が必要だったために創造の摂理をされました。その基台の上に神様は、御自身の絶対対象として造られた人間をして、永存できるようにするために、繁殖の機能を許諾されたのです。これが神様の三大創造要素です。

 

 神様の創造目的は神人愛一体

 

 神様は、愛の根であり、生命の根であり、血統の根であり、地上天国と天上天国の根です。堕落がなかったならば、アダムとエバが結婚する時、神様は、アダムとエバの心の中に入り、彼らと一体的愛を成し遂げられたことでしょう。神様は縦的な真の父母であり、アダムとエバは横的な真の父母になっていたことでしょう。そのような二つの父母の血肉を受けて生まれた人間の心は縦的な自分になり、体は横的な自分となって、一心、一体、一念、一和の人生を営むことができたでしょう。

 このように、神人愛の一体圏を形成することによって、心身一体を完成した者は、神様の息子、娘になるのです。神様の王子、王女になれば、神様と父子の関係となり、神様の全体を相続できるようになります。このような子女が、真の愛を中心として夫婦一体を完成すれば、神様に侍って暮らす家庭になり、その家庭は、平和と理想の基地になるのです。半分の男性と女性が一体になり、完全な神様の相対として、神様の理想的愛を完成させる基地になるということです。

 言い換えれば、真の愛を中心として、神様は、人間を無限の価値の存在として完成させることによって、神様も真の愛を完成し、永遠の理想愛が宿る創造理想世界を完成されるようになるという意味です。

 神様とアダム家庭を中心として見てみれば、神様は一代の祖、アダムは二代の祖、アダムの子女は三代の祖の位置を形成するようになっていました。神様は祖父母の位置であり、アダムは父母の位置であり、子女は息子、娘の位置です。同じように、皆様の家庭でも三代が一つの家庭に安着すれば、祖父母は、天上天国の神様の位置であり、本然の地上世界と天上世界の王と女王の位置であり、父母は、現在の地上天国を代表する中心の王と女王の位置であり、子女は未来を代表する地上天国と天上天国を相続する王子、王女の位置なのです。

 このように、アダムの一族は、神様を中心とする王族となって暮らし、天国に移動して永遠の世界に移されるのです。それが、人間が成就しなければならない目的です。祖父は天を代表するので神様に侍るように侍り、父母には現在の世界の王のように侍り、子女は未来の王子、王女のように愛し、暮らしてから行く所が天国だというのです。そこにおいてのみ、人間の欲望と希望、そして幸福が完成するようになります。

 「家庭盟誓」の八節は、地上天国に入る方法を提示しています。絶対信仰、絶対愛、絶対服従の人生を通してこそ可能な道です。創造当時、神様もエデンの園で絶対信仰と絶対愛で絶対投入し、絶対服従された基準があったからです。

 

 良心は人間の三大主体

 

 皆様、良心は、父母に優り、師に優ります。多くの人々がそのような価値を知らずにいます。体が良心を思いどおりにしているということです。堕落した世界、享楽の世界では、そうです。お金にばかり頼って暮らせば、享楽に流れていってしまいます。男女間の乱雑な愛の関係をつくり出していきます。それで、滅んでいくのです。絶対信仰、絶対愛、絶対服従をして神人愛一体圏の愛が成され、堕落していない時の神様と人間が完成して一体圏が成されなければならなかったのですが、それをすべて失ってしまったのです。

 ですから、その一体圏、すなわち地上・天上天国を建設しなければなりません。解怨しなければなりません。解怨です。恨を解かなければ解怨ができません。私がその内外のすべてを解決してきました。それを復帰の完成といいます。復帰を完了したのです。今、それを宣布しているのです。終わりをきちんと締めくくらなければならないからです。

 

 天の伝統が皆様の家法

 

 愛する祝福家庭の皆様! 

 皆様はこれから、神様から受けた純粋な真の血統を、どのように保全するかということが問題です。汚染されていないエデンの園でも堕落があったのに、この邪悪で汚れた罪悪世界で純粋な血統を保全するということは、決して容易なことではないでしょう。罪悪世界に根をおいて生まれた一世の父母は苦労したとしても、祝福を受けて生まれた二世からの子女たちには、汚染されることのない、清くて純粋な環境をつくってあげなければならないのが皆様の責任です。

 したがって、皆様の家庭は、旧習に染まった、習慣的で世俗的な家庭であってはいけません。どのように暮らすことが、未来のために正しく暮らすことなのでしょうか。子孫を徹底的に教育しなければなりません。子孫の前に残してあげられる、手本となる生活を送らなければなりません。いくら難しい荒野路程を歩むようになったとしても、イスラエル民族がカナン七族と闘って勝ったように、闘って必ず勝利しなければなりません。父母は、死ぬとしても、天道を植えつけてから逝かなければならないという意味です。皆様の人生が、天のために生き、真の父母様のために生きる人生になれば、皆様の子女は、天運を受けて自動的に天の伝統を相続されるようになるのです。

 イスラエル民族がカナンを復帰したのちに滅亡してしまったのは、彼らが既存の環境に同化して習慣化してしまったためです。彼らは、より良く生き、より良く食べて、贅沢をする生活に幻惑されました。彼らは、権力をむさぼり、知識優先主義に流れました。異邦人でも、お金持ちの家ならば結婚しました。結局、彼らは、選民の精神を売り払うようになり、天の伝統まで失ってしまいました。

 「家庭盟誓」が教えてくれる教訓は、天宙主義です。個人主義ではありません。現実の様々な困難を避けていては、生きていけないでしょう。現実を果敢に撃破して、勝利を勝ち取らなければなりません。その武器が、正に「家庭盟誓」の伝統で武装された皆様の家庭です。皆様一代だけを中心とする家庭ではありません。少なくとも三代圏を成し遂げて、確固不動たる天の伝統を立てなければなりません。子々孫々、選民の真の血統が流れる一族を定着させなければならない使命があるという意味です。

 祝福家庭の皆様は、真の愛の基台を広げて万民の心情を集め、ろうそくの明かりをともして香をたきながら祈りを捧げ、天と地、そして万民と共に、真の愛の因縁を結んで暮らしてから死のう、という家庭にならなければなりません。そのような家庭になれば、どのような艱難が近づいても、神様がその家庭を保護してくださるでしょう。天が種として残したい家庭が、そのような家庭だからです。

 皆様全員が、「家庭盟誓」に立脚した真で善なる家庭の伝統を立て、必ず勝利してください!  後天開闢の時代を生きていく皆様の人生は、勝利者の歩みにならなければなりません。環太平洋圏時代の明るい太陽が、皆様の歩みを照らしてくれています。この祖国の地、大韓半島に真の生命と真の愛、そして真の血統の根源である神様が共にお住みになり、神様が永遠の価値の祝福を下さった真の父母様が、皆様を導いておられます。今、皆様の前途には不可能がないということを、はっきりと知ってください!

 神様の祝福が、皆様と皆様の家庭に永遠に共にあることを願います。