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京都巡礼ブログ

私、笈川知隆は現在東京に住んでいますが、毎月京都に行ってお
ります。京都での発見・体験・出会いなどを書いていきます。

【京都巡礼】祇園のお稚児さんは大変 ~祇園祭(3)~

2004-09-09 00:49:52 | 伝統
さてさてさて、懐かしいと思いながら読んでください、続続祇園祭です。

長刀鉾は昔からくじを引かないで、山鉾巡行の先頭を進んでいきます。それぞれの鉾にはお稚児さんが乗るのですが、長刀鉾以外は人形です。長刀鉾のみ、京都在住の子が選ばれ鉾に乗ります。

お稚児さんは祇園祭開催の約10ヶ月ぐらい前(10月ぐらい)に、理事会の人々により選出され、完全他言無用のまま、6月の記者会見まで過ごすそうです。
大変だ、、この期間、僕が稚児だよ!と子供だけに言いたいところが、一言も言えないのです。辛い~!
七月に入ってからはなお大変で、地に足を着けてはいけない、、お披露目の際には神様だから笑ってはいけない、、行事がたくさん、、などなど、山鉾巡行で疫病払いをするまでは苦難(?)の日が続きます。もちろん、家族もこの日まではてんやわんやの日々。。

これはちょっと裏話ですが、お稚児さんに選ばれる⇒やった!!⇒え、こんなにお金掛かるの、、というぐらいの金額だそうです。

 衣装を借りるだけでも、相当な金額。というと新品の衣装だと、、えぇぇっぇ?!
 レンタルにします…。

具体的な金額はあえて書きませんが、単位がすごいです。かなり驚きましたけど、伝統行事を保存するにはしょうがないのかな。。とはいえ、四条周辺の町内でのお祭なのだから、資金工面に関しては毎年大変なのでしょうね。。伝統あるお祭だから、今後も頑張ってください!

四条通り(西から東へ)、河原町通り(南から北へ)、御池通り(東から西へ)と進み、新町通りに着くと、ここでお稚児さんの鉾巡行のお役目は完了。

車に乗り込もうとするお稚児さんを、パパラッチのように追いかける報道記者とおばちゃん達と私(あれ、いっぱい着いて来るかと思ったらわずか十人ぐらい)。。
お稚児さんはた疲れた表情を漂わせて、ただ前を見ていました。
前述のように長刀鉾町の神様なのだから、表情には出さないのでしょう。烏帽子も重そうだし。。

いやいや、本当にお疲れ様でした。来年のお稚児さんも、今頃誰を選ぶか検討しているのでしょうね。

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