カタヤマスピリッツ8章

カタヤマ・スピリッツＬＩＶＥ第８章

先回、腹を括ったというか、いい意味で開き直ったステージに次の展開への期待とある種の不安を抱えたままで開幕を迎えたいちファンとしての結論。とても良かった！

昨日は本人も認めざるを得ないように「雨降り」。この「お水」的な妖しい煌きは痛風を気にするミドルエイジ男という本人事情と相俟って先回も功を奏した。しかし今回はそのテイストを凌駕できる片山圭司ここにありという選曲とアレンジで流石ベテランの領域！すごく良かった！

全２０曲を究めて丁寧にお茶らけなしで魅せてくれた。
１曲目に「君恋し」を持ってきた。フランク永井！をアレンジに大きな仕掛けも無しにカヴァーする歌唱力。うーむ。。。

中盤に「蘇州夜曲」「想い出のサントロペ」「ラストダンスは私に」「ヴァンパイアふたり」を立て続けに放ち、オリジナル「ぜんぶ、あなたです」で一回目のピーク！

「ぜんぶ、あなたです」この曲は名曲です。
なぜか？名曲は名曲。証明の必要なし！自明の理！しかし情念というか、日本人にしか造れない？百歩譲ってアジア人にしか書けない「愛」が詰まっています。
大きな意味での宗教観から思うに欧米では語られない「感謝」の行き着く先を説いた深い精神性が素晴らしい。

そしてアンコール含めた数曲を挟んで、新曲「風林火山」。和太鼓に息子さんも参加しての歌曲。懐かしい！和風テイスト？…あっ！懐かしい「オデッサファイル」の『スタンド・バック』のもつ物々しさ。

これです！待っていた私にとっての「カタヤマ魂」。いいんです。これで。。。