RUMBLE FISH

2013-03-22 | movie

青い闘魚、ランブルフィッシュ・・・

レッドテイルキャットを死なせてしまってから水槽は空のまま放置された・・。
実家への帰省時に数日家を空けるため金魚を十数匹、放って出掛けたのが
間違いで、その屍から検証したところ、ナマズは一気に全部を丸呑みしたらしい・・。

それでも、小瓶でランブルフィッシュは飼っている。
ランブルフィッシュはエアーポンプも必要ないお手軽な観賞魚。
銀貨数枚で購入でき安価だ。
闘魚ゆえに隔離し飼わないと殺し合ってしまう孤独な魚。
青系のランブルフィッシュはこの島の青に融合する。
島の浅瀬の岩礁に戯れる瑠璃色のスズメダイの青色と同系だ。
釣りに出掛ける前に餌を与えるとその日の餌の喰らい方で
魚の活性の度合いを調べられる・・・まぁ調べられる気がする・・・?
だが、何よりこの闘魚が好きなのは映画「ランブルフィッシュ」の影響がある。
S・Eヒルトン原作、フランシス・フォード・コッポラー監督のアメリカの映画
「ランブルフィッシュ」は1983年に公開された。
映像は白黒だが、その映画の中でランブルフィッシュだけが青と赤の色があった。
ミッキー・ローク演じる主人公の兄、バイクボーイが色盲であった故に映画はその
視線からか白黒であり(個人的な見解だが・・)だが、ランブルフィッシュだけは
フィルムの中で鮮やかに色付いている・・・
主人公はマッド・ディロン、ヒロインはダイアン・レインが演じ、そしてアルコール
依存症の親父はデニス・ポッパーとかなりイカした面子が集っている。

同じく1983年公開の奇才レオス・カラックス原作・監督のフランスの映画
「ボーイ・ミーツ・ガール」も白黒映画である。
この二本の映画に感化され十代後半のバイブルとなった。幾度となく繰り返し観た。
この二本を続けてみてから街を徘徊しようものならやばいくらいクールに決まる。
白黒映画はどちらもその街の渇きや静けさといった質感を見事に露わにしていた。
しかも、どちらも大人へ成長しきれない、その時期特有の葛藤と内省的な深層心理に至る描写まで見事に映し出されていて大いに共感を覚えた。

兄は弟と深夜にペットショップへと忍び込み水槽に個々に隔離された闘魚を川へと逃がし後に兄は凶弾に倒れた。
兄は弟へ遺品となったバイクで闘魚と同じ川沿いの道を辿り海へ向かえとメッセージを遺した・・

ランブルフィッシュ














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